ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

時を同じくして

2018年02月07日 01時54分18秒 | ちょっと休憩
獺祭、ゴディバ、ヤマダストア。

これまで世の中で「そんなものだろう」「それもいたしかたない」と思われていたことが沢山あります。

例えば・・・

元の値段が2,000円のものが数倍の価格で取引される

本来の楽しみ方でなく「無理やり」消費される

実際は歴史的な裏付けなく、商売の道具として過熱する


市場というのはそういうものかもしれません。


しかし、時を同じくして三方から声が上がりました。

例えば獺祭の社長は「うちの酒を転売して価格が上がるのは本望ではない」と新聞広告をだし

ゴディバは「もうバレンタインの義理チョコはやめないか?」と書き

兵庫で展開するスーパーのヤマダストアは廃棄の山を生み出す恵方巻に疑問を呈し・・・・


色々なご意見はあるのでしょうが、私は大賛成です。


ワインの価格も同様にワイナリーを出る時の数倍に膨れ上がることも珍しくありません。

勿論、世界中に販路のあるワインならやむを得ないことかもしれません。

でも、価格を上げるための転売は「う~~ん?」と言いたくなります。

バレンタインチョコに関しては私が言うと「お前がもらえんからやろ」と叱られそうですが、配らないといけないと沢山用意する女性も大変ですし、男性もホワイトデーの恐怖に怯えます。
あ、私は仮に頂いても敢えてお返ししませんが・・・・ゴメンナサイ・・・

また恵方巻に関しては「そんなん、私の子供の頃の風習にはないで‼‼」ですし、どうも下品な感じがしますし、だいたい太巻きをしゃべらずに一気に食すなんて馬鹿げている、と思ってしまうのです。
で、大量の廃棄だ出る・・・・
悲しい話です。

相撲協会の選挙における貴乃花親方の結末のように「男気を出した方が負けた」という様にならなければいいな、上記三社は頑張って欲しいな、と切に思います。

繰り返しますが、色々な意見があると思いますし、市場原理とはそういうものかもしれません。


そんなことを言いだすとクリスマスも土用の丑もハロウィーンも全てアウト、ということになりますが、そんなことはありません。

「過剰」が馴染めないのです。


そむりえ亭でも「気が付けば乗っかってしまった」とならないように気を付けたいと思います。


           樋口誠