様々な機構を一覧して楽しめる『メカニズムの事典』(伊藤茂編、理工学社)を持っています。同書は1912年初版の"機械の素"を再編集、改題したものですが、図版を眺め、簡潔な説明を読みながらどのように動くのか推理するのはまるでパズルを解くようで楽しめる本です。しかし古典的な機構たちを応用するには加工費用がかさみそうです。
この事典にもオルダム継手は掲載されています。
下の図は「オルダム継手(その2)」として挙げられ、以下の「井口たわみ軸継手」の変形であると説明されています。軸が少し傾いていても回転を伝達することが可能です。
オルダム継手の解説には「両すべり対偶の軸線は、直角でなくても上述の性質(等速で伝達する)があるが、この場合には円盤の移動量の変動が激しくなる。」とありました。そこで軸線の角度を90度から45度に変更したモデルを作ってみました。∠ADBは45度で、点Dは円周を運動します。
動画で見るとなかなか複雑な運動をしていることが分かります。今度は∠ADBを30度にしてみました。
ますます面白い運動を点Hが行います。リマソンのように見えますね。
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この事典にもオルダム継手は掲載されています。
下の図は「オルダム継手(その2)」として挙げられ、以下の「井口たわみ軸継手」の変形であると説明されています。軸が少し傾いていても回転を伝達することが可能です。
オルダム継手の解説には「両すべり対偶の軸線は、直角でなくても上述の性質(等速で伝達する)があるが、この場合には円盤の移動量の変動が激しくなる。」とありました。そこで軸線の角度を90度から45度に変更したモデルを作ってみました。∠ADBは45度で、点Dは円周を運動します。
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http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/160670.html
ところで、オルダム継ぎ手自体は無給油機構には大荷重用途に使いにくい(油が弾き飛ばされる)欠点があるのですが、井口たわみ軸継手は意外と使ってる事例を聞きませんね。ある意味WN継手(本来は鉄道用であるがたまに大型電動機結合用に使うとか)にも共通性があります。
日経BPのサイトを見ましたが、CDなのに随分高価ですね。DVD+書籍で三千円程度なら買っても良いかと思います。英語の勉強も兼ねてコーネル大学のコレクションの方がためになりそうです。
WN継手は知りませんでした。でもWiki日本版にも記載があって概略を理解することが出来ました。ありがとうございます。
本日、「数学を楽しむ」を購入しました。なかなかおもしろそうです。
「メカニズムの事典」はやや説明が簡潔過ぎるとは思いますが、本書の性格から仕方が無いと思っています。それを読者が補うのが本書の楽しみ方ではないでしょうか。
オルダム継手の円周の軌跡を描くのは思ったより困難です。その理由は追々書いてみたいと思っています。