今日、2月22日を記念する行事は沢山あるようです。今年新たに加わったものもありますが、鉄道各社による“「2」のぞろ目”の記念切符発売に、その多くは姿が霞んでしまったようです。
●“「2」のぞろ目”の切符発売
平成22年2月22日、数字の2が5つ並ぶことから、多くの鉄道会社が記念切符を発売したようです。
平成11年11月11日以来約10年ぶりの、平成22年2月2日に続く企画です。
記念切符を発売したのは、JR西日本、JR四国、東京急行電鉄、南海電気鉄道など、全国の鉄道会社約30社。各社とも、「硬券」と呼ばれる昔ながらの厚紙の切符に、「22.2.22」の発券日を入れた乗車券や入場券です。
JR西日本では255の駅で合わせて約15万枚と最も多く発売されました。
(JR三ノ宮駅で 22日夕刻に見た張り紙)
元治元年(1864年)5月に、軍艦奉行・勝海舟の建言により開設され、坂本龍馬が塾頭として操船術を学んだ神戸海軍操練所跡(現、神戸市中央区新港町:海岸通り京橋交差点NTTビル付近)に近い三ノ宮駅では、JR西日本が無料携帯ゲームで開催中のスタンプラリー『ケータイ国盗り合戦龍馬の足跡をゆく』を題材にした台紙を付けた入場券を発売しました。
3月31日までに三ノ宮駅で台紙に印刷されたQRコードを携帯電話で読み込み、ゲームにアクセスすれば、ゲーム内で使えるポイント「100コバン」が貰えます。兵庫県内の主要34駅で発売されました。
坂本竜馬といえば高知ですが、JR四国では「平成22年2月22日22時22分」の日付・時刻で2が九つ並んだ上に、四国の駅名で「二」がついた「二軒屋駅(徳島市)」と「二名駅(愛媛県宇和島市)」の2枚を一組にした記念入場券が発売されました。
私の出身地である山口では、『山陽本線 厚狭(あさ)⇒小野田線 目出(めで)』の切符に「あさからめでたい」、『小野田線 目出⇒宇部線 居能(いのう)』の切符に「めでたいのう」の語呂合わせの言葉を印刷した記念台紙付き乗車券を発売しました。JR西日本山口地域鉄道部は「珍しいぞろ目の切符を縁起物に!」と購入を呼び掛けています。
<その他の行事>
2月22日の行事、記念日としては次のようなものがあります。
○「双子に乾杯」
「平成22年2月22日は双子に乾杯!」。2が並ぶこの日に因んで発足する一般社団法人「日本多胎支援協会(JAMB)」が、双子など多胎児家庭の支援活動やネットワークを広めようと、呼び掛けました。
田中輝子事務局長は「双子の育児はあるときは過酷だが、この日はとにかく乾杯して、その生活を楽しんでほしい」と話しています。
「双子の日」は、既に12月13日と制定されています。1874年(明治7年)に「双子の場合は、先に産まれた方を兄・姉とする」という太政官布告が出されたのを記念して設けられました。
○世界友情の日
ボーイスカウトの創始者パウエル卿(Robert Stephenson Smyth Baden-Powell、1857年2月22日―1941年1月8日)の誕生日に因んで、1963年(昭和38年)のボーイスカウト世界会議で制定〔1965年(昭和40年)から実施〕。
○猫の日
英文学者の柳瀬尚紀氏らによる「猫の日制定委員会」が1987年(昭和62年)に制定。ペットフード工業会が主催。ニャン・ニャン・ニャンの語呂合せ。
○行政書士記念日
1951年(昭和26年)2月22日、「行政書士法」が施行されたのを記念して日本行政書士会連合会が制定。
○食器洗い乾燥機の日
食器洗い乾燥機によって食後のゆとりができ、夫婦だんらんの時間ができるということから、「ふうふにっこり」の語呂合せで、日本電機工業会が1998年(平成10年)2月22日より記念日に制定。
○おでんの日
おでんを食べるときに「フーフーフー」と息を吹きかけることの語呂合せで、新潟のラジオ番組「クチこみラジオ 越後じまんず」が2007年(平成19年)に制定。