娘夫婦が旅行でHonoluluに行き、これが切掛けで、中学校の社会科で学習していたはずの日付と時差が気になり、再確認しました。
○日付変更線(国際日付変更線)
国際日付変更線(International Date Line;IDL)は、日付更新の矛盾を防ぐために設けられた、経度180°の地点を結ぶ理論上の線です。
国境等の関係で、地球の南北を真直ぐには結んでいません。
日付変更線を西から東に跨ぐ時は日付が一日戻り、逆に東から西に跨ぐ時は一日進みます。
○経度
北極と南極を結ぶ線を罫線と言い、英国ロンドンの旧グリニッジ天文台を通る経線(=グリニッジ子午線)を起点(0°=本初子午線)として、ある地点の経線とが成す角度を言います。
グリニッジ子午線より東を東経、西を西経といい、それぞれ180°まであります。
経度15度(15°)で1時間(60分)の時差となります。
〔地球の自転一回転が一日(24時間)とすると、360°÷24時間=15°となる理論値。〕
○子午線
地球の赤道に直角に交差するように南北両極を結ぶ線で、経線と一致します。
わが国の古い方位表現では北を「子」として5°毎に十二支を順に当てており、南が「午」となります。 この「子と午を結ぶ線」という意味から「子午線」と呼ぶようになったものです。
明治19年に制定・施行された法令(明治19年勅令第51号)で、東経135°が日本の中央標準時を定めるための子午線として定められました。
明石市には、現存する天文科学館の中では日本で最初に竣工された科学館があります。1960年(昭和35年)に開館しました。この天文科学館は東経135度0分5.32秒(135.001353)、北緯34度38分57.82秒に位置しています。
一番館の玄関横に通る子午線上に漏刻が設置され、更に「JSTM」(Japan Standard Time Meridian=日本標準時子午線)と表示された時計塔があります。この塔には、日本標準時子午線を示す標柱の役割も果しています。
かくいう私の住も東経135度0分10秒(135.002949)と、ほぼ日本標準時子午線上にあると言っていいでしょう。
【関係サイト】
○ 明治十九年勅令第五十一号
○ 日本標準時-明石市立天文科学館HP
○ 明石市立天文科学館HP
○ Geocording(住所等から緯度経度を検索)