メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1991~1992 part3)

2012-08-24 16:19:55 | notes and movies
ver.2 からのつづき。

『3人のゴースト』(1988)
「クリスマス・キャロル」という古典ものをくつがえすような現代版。
「ゴースト・バスターズ」以来ゴーストにはかなり縁のあるビル・マーレイが、
生き生きのびのび自分の芸を披露して飛び回っているのがイイ。
「クリスマスの晩にテレビなんか見てるなっ」とは思いきりキツイひと言


『シベールの日曜日』(1962)
男と孤児の関係は純粋にも見えるし、
現代の汚れに染まった私たちの目には幼児愛好者のような異常にも映る。
小石を池に落として波紋が広がり「これが私たちの家よ」という詩的な表現は、
いかにも叙情的でフランス映画らしい。


『ビッグ・ビジネス』(1988)
4人揃って、それぞれ個性の強い役柄で、それぞれいい男ができてめでたし、めでたし。
なかなか、それぞれがスレ違って出会わない仕組みは絶妙で、出会ってからは双子の特撮が見もの。


『蘭の女』(1990)
結局この監督は何を言いたかったんだろう・・・と悩んでしまう、訴えるテーマがない。
ミッキー・ロークは十八番な役だが、鼻の下から唇にかけてのラインが面白いね(爆
男と女のゲーム、それとも単純に出会いを描きたかったのかな?
まあ、最後はめでたし、めでたしってところか。


『ナポリの饗宴』(1954)
単なるミュージカル映画でなく、れっきとしたナポリの観光案内や宣伝として使える。
歴史を語り、人々の生活を語り、数々の名所や景観を語り、
そこで繰り広げられる悲恋や喜怒哀楽を、古くからの民謡やバレイなど、
楽しい歌と踊りで紹介してゆく芸術的な逸品。
いかにもイタリア美人のソフィア・ローレンが綺麗!


『スーパーマン』(1978)
シリーズも寅さん並になり、「エイリアン」ほかと同様、流行語・流行歌を定着させたその第1作なだけに、
単なるアクションやキャラクターものに終わらず、どのシーンで止めても完全な写真のように美しい映像。
スーパーマンが誕生するまでの過程も面白い。
ジーン・ハックマン、マーロン・ブランド等大物俳優も起用して、
“これは絶対当ててやるぞ!”て意気込みがひしひしと伝わってくる感動作。
パワーを持ちながら、恋人一人の命も助けられなかったと、
地球の周りを逆回転して時空を超えてしまうところは感動。


『SPECTERS』(1987)
すっかりお馴染みでパターン化されているホラー映画の一つに、
「開けるな」「起こすな」の封印をイタズラに開けたり、
「はぐれるな」と言っても単独行動したがるカップルが必ずいる。
前半にいかにも何か起こりそうで、実はフェイントの悪ふざけ、
「ここから早く離れなさい!」と警告するマッドマン等々、ひと通り盛り込んだ典型作。
結局、正体は実際何だったか、邪神で人を喰うらしいが、
閉じ込めたと思ったら野放しの状態でエンディングになっている。


『ミッドナイト・ラン』(1988)
いろんな方面から追っ手が来て、そのチェイスの絡みも面白いが、
ケバい女が絡んでくる安っぽいドラマでなく、男のやるせない情感を漂わせた
軽快な人情ものに出来上がっているところがよかった。
デニーロも若くて、相変わらずの演技も見れて、チャールズ・グローディンもいい味出してる。
しかし、裏を覘けばいろんな職業があるものね。


『プランケット城への招待状』(1988)
アイルランドの目も当てられぬほどボロボロの古城を受け継いだバカ息子の考え出した
幽霊城ツアーは、失敗するどころか、先祖の霊が続々現れてメチャクチャの騒ぎに。
ハッピーで楽しいお話。スティーブ・グッテンバーグのとぼけた演技が笑える。


『愛と野望のナイル』(1990)
今はなんてことない地図上の一部分にすぎない川の源流発見に全魂を注ぐ2人の男。
フィオーナ・ショーは不思議な魅力がある。
スピークと彼をそそのかした出版社の男のちょっとゲイっぽい雰囲気が面白い。


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