メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1991~1992 part4)

2012-08-24 16:19:54 | notes and movies
ver.3 からのつづき。

『恋のゆくえ』(1989)
よくありがちなグループ内での色恋沙汰と、兄弟の長年の行き違いにより、それぞれの道を歩むことになる。
トレンディ・ドラマ風だが、音楽でオスカーをとっただけあってスタンダードジャズが盛りだくさん
星の数ほどいるアンダーグラウンドのアーティストたちに送るバラードのようなもの。


『ミシシッピー・バーニング』(1988)
アメリカに根付いた大きな問題は、そのケタはずれに広大な土地と同じく、とてつもなく大きく、深い。
黒人差別の悲劇は、日本人としては想像を絶する恐ろしい歴史があって、今作はその1つにすぎない。
どうして???ハッキリとした答えは未だに出ないまま。


『クリエイター』(1985)
原作者が実際に脳外科医で、出産時に死んだ妻への愛と悲しみをつづりベスト・セラーとなり、その映画化。
「Fire with Fire」に出演した若手女優がソフトな魅力があり、ヴィンセント・スパーノも熱演。
ピチピチした若さを充分発揮しているマリエル・ヘミングウェイも見ものだし、
なんといっても中年の魅力でいい味出しているピーター・オトゥールがセクシー
「科学の向こうに生命あり、愛あり」って映画。


『丹波哲郎の大霊会2~死んだらおどろいた!!』(1990)
天界案内ビデオだから、それなりの興味を持ってみていたが、映画としては限りなく退屈させられる。
さすがに神さまを演じる者がいなかっただけ助かったが、女神役のジュディ・オングは人間的。
前世とつながる「日本人の世界」でしかなく、映像化にはちょっとムリなテーマでは?


『ニキータ』(1990)
久々に完成された作品を観た。フランス映画も少しは商業的になってきたのか、
アメリカ映画的な分かりやすいストーリー展開に、女殺し屋を主人公にさせる、これも時代だろうか?
それにしても政府から殺しの命令とは一体どうゆうわけだろう!?
それぞれの方法で彼女を心から愛する男2人が面と向かって語り合うラストは、
やっぱりフランス映画だなあという哀愁がある。
音楽効果も凝っていて、クールにキマっている。


『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)
ミラクルな感じで、ある日突然天からの声を聞いてから、
あれよあれよと運命によって導かれてゆく人また人。
野球という国民的スポーツを愛したアメリカンたちのための1本。
'60~'70年代をやみくもに駆け抜けて、ちょっと疲れて、何かを失った感の強い
彼らの心を一瞬ホッとさせたのではなかろうか。
あっけらかんとした妻と娘や、常に時代と戦ってきた黒人作家役の俳優もなかなかいいが、
なんといっても野球選手の夢をつかみ損ね、ドクターになったバート・ランカスター
重みある演技はじーんとさせられる。
とにかく、とうもろこし畑の緑色の映像がとても美しい。


『窓~ベッドルームの女』(1987)
不倫中に窓から見た事件を、女の代わりに証言者となったために犯人から狙われる、
なさそでありそな成り行きがスリリング。
バーで好みの派手な女の子を見つける犯人が、いかにも目立たないオタク青年なのが今っぽい。
スティーヴ・グッテンバーグとエリザベス・マクガヴァンの顔合わせは面白い。
マクガヴァンのつかみどころのない真っ青な瞳と少年ぽいベイビー・フェイスの魅力がたっぷり楽しめる

以上、4連ちゃんでした~


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