メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ドラマ『ママとパパが生きる理由。』

2014-12-26 10:58:54 | ドラマ
ドラマ『ママとパパが生きる理由。』(2014年11月20日~12月18日 全5回)
原作:(原案)芽生『私、乳がん。夫、肺がん。39歳、夫婦で余命宣告。』
脚本:龍居由佳里
出演:吹石一恵、青木崇高、渡邉このみ、五十嵐陽向、朝加真由美、田中哲司、風吹ジュン、国広富之、ダンカン ほか

つい先日観たドラマ10「さよなら私」と同じく乳がんで亡くなる話。
「ステージ4」だって言われても、生きている人はいるはず。今度はそういう話が聞きたい。

このドラマのいいところは、がんになったら、実際どんな状態になって、どんな手順があって、
どんなサービスが受けられて、家族や周囲はどう対処したらいいかが具体的に分かるところ。
出てくる人全員が天使みたいにいい人ばかりで、実際こうはいかないことが多いとはと思うけど

哲さんは、会社社長・野村和樹役。通称「カズさん」。なぜかバツイチw
賢一・柊子夫婦を学生時代から知ってる先輩。会社の雰囲気もとっても風通しがイイ(なっかなかないよねえ
こういうフツーのいい人役が一番好き。髪の毛がピッてはねてるのが可愛い



これもxmasの季節の話だった(ビミョーに過ぎちゃったけど

ドラマ内でいつも歌われる♪歩こう~歩こう~わたしは元気~ って『となりのトトロ』の♪さんぽ は魔法の歌だね
このドラマを観ると「子どもは何も知らないほうがいい」っていうのは間違いだってことがよく分かる。
これだけ気を使って、頑張って不安をガマンしてるって本当に切なくなる/涙
いくら小さくても、病気だけじゃなくて、大切なことは、分かり易く噛み砕いて、なんでも対等に話したほうがいいんだ。


【内容抜粋メモ】(ネタバレ注意

●第1話 夫婦で余命宣告。実話をもとに描いた家族の愛の物語
吉岡柊子(35)は、夫・賢一、長女・亜衣、長男・由宇と幸せに暮らす主婦。
夢はホノルルマラソンに出場すること。だから毎朝のジョギングは欠かさない。
だが、ある日、胸のしこりに気づき、クリニックでの検査結果は「疑陽性」
腫瘍にも良性と悪性があるから精密検査を受けるよう言われ、中央病院で「病理検査」を受ける。
(このMRIってガッタンガッタンて轟音がしない、円筒から頭が出せるやつだ

 

結果は「乳がん。肝臓に転移あり」。切除手術の段階ではなく、「抗がん剤治療」しか選択肢がない状態。「ステージ4 全身化学治療」
(なぜ、ここまで気づけないものかな。私は幸い良性だったけど、がんの場合は痛みもあると聞くし・・・

ポイント1
ここで、まず話を冷静に聞いて、「大変だったね」と共感の言葉をかけてくれた旦那はエライ 「絶対に治るから!」

xmasはトウコの誕生日でもある。子どもたちからプレゼントをもらって、ビーズのネックレスなどが闘病中のお守りになる。

ケンは社長に話す。
「今まで以上に手を抜かずにやるので、出勤日数が少なくなるのを許してください」と頭を下げると、
「しっかり側にいて支えてやれ。そんな当たり前のことで頭なんか下げんな!」

 

ポイント2
会社にちゃんと事情を話す。会社も長期休暇などでフォローする。

トウコは、新聞記者の母・槙子に話す。2人の間には、幼い頃からの確執があった(まさに「母が重たい」の世界
電話したら、頭ごなしに怒られる。「なぜもっと早く気づかなかったのよ!?」(一番ショックだよね/泣

ケンの健康診断の結果も出て、「精密検査要」と書かれてある。結果は「肺がん」で転移もある(肺がんは咳が出るのか
医師から「早く家族に知らせて治療に入りましょう」と言われるが、妻の事情を話して「今はダメです」と断る(これはイカン・・・


●第2話 守りたい! 家族の約束と夫婦の絆

カズ「お前ひっでえ顔してるぞ。 お前の相談にはいっくらでものるから、トコちゃんの前では、な」

アイは来年、小学校入学を控えていて、ママと幼稚園のイベント「お別れ遠足」を楽しみにしている。
第1回目の「抗がん剤治療」はその前にある。

 

マキコが突然やって来て、高圧的に命令する。医師は一流を選んだか、セカンドオピニオンには聞いたか、などなど。
「分かる!?」て言い方がもうアウト×

「抗がん剤治療」って点滴なのか。1回目は入院。次回からは通院。
「がん保険、高いほうに入っててよかった」





この酷い吐き気の副作用の時点でもう完全にダメです←嘔吐恐怖症。吐くくらいなら死んだほうがマシ
こんなの全然「治療」じゃないじゃん! 別の大病みたいなもんだよ・・・
「何が分かるって言うのよ!」とケンにあたるトウコ。
「病気なんだから当たり前って、病気なのが当たり前って言われてるみたいでヤダな」

ポイント3
夫婦同士の本音で密なコミュニケーションが大事。

トウコはアイと遠足に行く。「こういうの1つ1つ大切にしたい」(ヒトの元気ってココロからきてるんだ
でも、グッズ売り場で倒れる。

「(アイに)ママちょっとウソついてた。ママの病気はすぐには治らないの。でも怖がらないで。
 弱ってる時は、イジワルな病気と闘ってる時なの。この病気に絶対勝つから、応援よろしくね」

ポイント4
子どもには、分かる範囲で、正確な情報、正直な気持ちをきちんと話すことが大事。

ケンは「ステージ3B」。「このままだと1年もたない」と言われる。
ケンの母・由美子は、ケンのがんを知る。「なんで、こんな大事なことを黙ってんのよ!」(まず怒りなんだね
ケンはトウコにようやく話す。「オレさ、がんが見つかった」

見ててツライドラマだなぁ・・・胃が痛い
でも、これは死と闘って、一生懸命生きるっていうストーリーなんだ。


●第3話 夫婦でガン友という絆! 娘との約束と家族の新たな一歩
パニックになるトウコらを見ても、ちゃんと弟の面倒をみるお姉ちゃんのアイって・・・涙

ユミコ「ケンのことは私がやるから。でもトウコさんのお母さまにも手伝ってもらわないと、私一人じゃ限界があるから」

ケンはカズに話す。
「1カ月半くらいの入院になります。その間、休ませてください」
「なんなんだ、それ・・・大丈夫。お前たちは絶対治る! 仕事なんてどーだっていいよ」
「でも家族養っていかないといけないですから、クビだけはカンベンして・・・」
「誰がクビにするなんて言うんだよ! お前が辞めたいってゆったって辞めさせない。
 お前は体のことだけ考えて元気になって帰ってくりゃいいんだよ」

 

両家で話し合う席に、マキコは急な仕事が入って来れないことをしきりにわびる父・伸彦(この夫婦、意外に関係はいいみたいね
「みんなやれる人はやれる事をやるってことに・・・」

 

携帯番号の交換にアタフタする様子に笑うトウコ。

「こうゆうなんてことない日常のために頑張れると思った」
「1つ1つ感じて喜び合って、大事にしてこう」
「いい事いっぱい見つけてこ。がん友同士!」

トウコは最初ためらっていたが、2人の闘病日記をブログにも書くことにする。

 
家のローン返済は、がん宣告を受けた時点でチャラになるんだね! 知らなかった。
だからって、このドラマの合間にがん保険のCM入れるのは、なんだかねぇ・・・

ケンの治療は、採血→「放射線治療」→「抗がん剤治療」。点滴は3時間かかる。
がんによって検査法、治療法、入院日数などが微妙に違うんだね。



トウコとユミコがまたケンカになる。

「最初にがんだって言った時、平気で私を責めたのに、そんな人にどうして甘えられるの?」
「あなたを傷つけたことはごめんなさい。でも、あなたが点滴して不安だった時、誰がそばにいてくれたの?」
「ケンのそばにいなさい」ってそのいちいち「~しなさい」って命令口調がまたアウトなんだよね

ケン「お互いに病気のことで謝るの、今ので最後にしよう」「図々しいがん友になろ!」

ケンはムリに「外出許可」を出してもらって、アイの入学式には家族全員で出席する。
「(医師に)行けてよかったです。改めて生きてやろうって思いました」

トウコは医師から「肝臓でがんが大きくなってる。クスリが効かなかった場合は、余命半年。効いても来年の桜を見られるかどうか・・・」と「余命宣告」をされる。


●第4話 私は命を諦めない! 母と娘の約束

「緩和ケア」のパンフレットを事務的に渡される

「先生、私の命を勝手に諦めないでください。私は諦めていないのに。
 私の命がこれからも強く続いていく様を思い描いてください。
 それがムリなら、せめて、私の命が終わりに近づくのを思い描きながら接するのは止めてください!」

ポイント5
患者も医師に本音をぶつけてもいい。患者と医師の間にはどうしても距離があるんだよね。
医師は慣れちゃってるし、どうしても事務的になってしまうから、
患者のほうから受け身じゃなくどんどん本音を言って、分からない事はハッキリ聞く態度が大事。

看護婦「いろいろ気づかされました。ありがとうございました」

「偉いな、撫でてやる」と抱きしめるケン。「オレの前ではガマンするなよ」

ポイント6
言葉だけじゃなく、触れあいのコミュニケーションも大事。背中トントンだけでも不安がやわらぐってデータもちゃんとあるらしい

退院祝いでは、母と義母の対立 父と義父は飲み仲間にw 「内孫」とかって、まだまだ古いなぁ・・・
伸彦「代われるものなら代わってあげたい! 治るって信じてあげることしかできないのは辛いです」

トウコはブログに「走るのはムリでも歩いていこう。生かされるのではなく、生きていこう」

ポイント7
日記に書いて吐き出す作業もセラピーになる。状況や気持ちのモヤモヤを冷静に客観視できるし。



マキコは、乳がんと闘う女性たちの特集記事を書き始め、トウコのブログを知り、余命宣告されたことを知る。
「患者コミュニティー」っていうのもあるのね。

トウコ「もうすぐ死ぬんだって思われたくない」
マキコ「あなたが自分の命を諦められないように、親が子の命を諦められるわけないでしょう! 守ってあげなきゃって思うのが親でしょ?」
    新聞社を辞めたわ。働く親としてだけじゃなく、親として娘と向き合いたいって思ったの」
(新聞記者だけあって、正義感、倫理観をしっかり持ってるんだな

ポイント8
こういうのが病を得た理由の1つだと思う。病にもそれぞれ理由があるんだ。
本人の性格やら、人間関係のクセやらを乗り越えるため、ヒトとして成長するための。

カズ「お前、もう会社来なくていい。家でだって仕事はできる。
   まずは体のこと考えろって何回ゆったら分かってくれるんだよ。少しは肩の力抜けって」
(ヒトによっては、仕事が生きるよすがになってる場合もあるんだな

同僚「ケンさん、少しはボクも頼ってくださいよ」「たまには私たちにも助けさせてください」
カズ「焦らずちょっとずついこう」

 

トウコは小学校の担任からアイが学校で笑わず、友だちに誘われても断ってばかりいると聞いて驚く。
担任「おウチにいないといけないって・・・」

ポイント9
学校にも本当は事情を話すほうがいいのかもね。。。

トウコ「私ダメな母親だ。なんにも分かってあげられなかった」「オレも同じだよ」
トウコ「私は小さい頃から、お母さんは忙しいから余計なこと言っちゃいけないって思ってた。
    でも、話さなきゃなんにも伝わらないんだよね。アイには私と同じになって欲しくない」

アイは、マキコに「お友だちはどうやってつくるの?」と聞く。
マキコ「それはママに聞いたほうがいいわ。ママは友だちを作るのが得意だったから」

ケンが家に戻ると、マキコらと遊んで笑ってるアイがいた。それをメールですぐ伝える。
「アイは守られてる。守ってくれる人たちがたくさんいてくれる。だから頑張ろうな」

夏。ケンも余命宣告される。


●第5話 あなたたちは宝物。私の夢。家族と一緒に生きていこう
義父・泰一「医者の言うのは単なる確率でしかないんだよ。奇跡を信じてやろうよ」

髪が抜けて帽子をかぶっている2人を見て、小学校のクラスメイトから
「お前のお父さんとお母さんてがんなの? ウチのお母さんがそうゆってた」
「がんって死ぬんだよ。ボクのおじいちゃん、死んじゃったもん」と言われ、
アイは学校に行こうとすると腹痛をおこして、登校拒否になってしまう(ココロとカラダはつながってるんだよね

トウコ「私、今すごいバカなこと考えた。もし私の命が来月までなら、それまでアイとピッタリくっついていられたら、それはそれでイイのかなって」
ケン「“私は私の命を諦めない”って言葉は、オレの支えにもなってんだよ。勝手に覆すな、ばかやろう!」

 

カズ「オレだってなあ、恋ぐらいするよ!」
「誰と?」
「誰かとだよ。誰かと恋をして、それでもオレはここに来て、アイとユウと遊んで、
 あいつらが望むなら、悩みなんかも聞いてやってさ。ずっと見守っていくんだ。お前たちと一緒にだ」
(哲さんから、そんなキラキラした目で言われたら、泣くよ/涙

運動会が迫っても、登校拒否がつづくアイ。

「ママとパパはがんで死んじゃうの?!」
「世の中には、がんで死んじゃう人はいる。でも治って元気になる人もいるんだよ。だから大丈夫」
「本当に、アイが学校に行ってる時にいなくなったりしない?」

それを聞いたマキコは、「天気がいいから、3人で外行ってきなさい」とうながし、3人は海で楽しい時を過ごす。

ユウ「ユウは泣かないんだ。だってママとパパが困るでしょ?」(こんな小さい子まで!
マキコ「子どもはいっぱい泣いていいんだからね」

トウコ「こんなおせっかい焼く人だとは思わなかった」
ケン「分かんないのかもな、親の気持ちって、近すぎて」

トウコは正直にアイと話す。

「いつか天国に行くことになっても、生まれてきて良かったなあって思う。アイやユウに会えたから。
 だからアイにもいっぱいお友だち作ってほしい。
 学校にはウチにない嬉しいこと一杯あるんだよ。アイの大事な宝物になるんだよ」

ケン「でも悲しい時は今日みないに思いっきり泣いてもいいんだ。
   そしたらまたいぱい話して、一緒に考えよう」

医師「胸水がたまっているから抜かないと。抗がん剤が効かなくなってきたのかもしれません。変えてみましょう」
トウコ「まだ手はあるってことですか?」
医師「約束しましたからね。諦めないって」

トウコ「コレってなんかの罰ゲームかな? ホントはね、怖い! お母さん、怖いよ!」と母に抱きつく。

運動会。
アイはクラスメイトに「パパとママはね、がんを治すためにすごくすごく頑張ってるんだから!」

 

 

「私には夢があります。1つはホノルルマラソン。
 2つ目は夫婦2人でがんを克服して、闘病中の人たちに知ってもらうこと。
 私はこの夢を絶対叶えたいのです」

春。

 

家族が亡くなっても、仏壇とかじゃなくて、こうして写真のデコレーションや、本人の好きなモノを飾るのもステキなアイデアだね。
子どもがまだ小さいからっていうのもあるけど、別に宗教の形式とか必要ないのかも、これからは。


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