メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ドラマ10「さよなら私」

2014-12-23 13:10:44 | ドラマ
ドラマ10「さよなら私」(2014年10月14日~12月9日)
脚本:岡田惠和
主題歌♪おんなじさみしさ/平井堅
挿入歌♪Love is…/Olivia Burrell

出演:
星野友美(41):永作博美
早川薫(41):石田ゆり子
三上春子(41):佐藤仁美

星野洋介:藤木直人
星野健人:橋來
三上光雄:尾美としのり ほか
遠山冬子:谷村美月
吉澤弘子:りりィ

「あさイチ」に永作さんがゲスト出演して、ドラマの番宣をして、ドラマ10シリーズはいつも見応えのあるものばかりだから、
きっと泣ける話だろうなと思って予録して、今ごろまとめ見。
もともと連ドラを見る習慣がないから、全話録画して、観たいタイミングで一気に観るほうが好きなんだよね

意外にSFだし、題材もがん、家族、不倫と連ドラにありがちだし、
乳がんだって、早期発見ならちゃんと治る病気だと、希望のある闘病話にしてほしかったってのもあるけど、
なんだかんだ見入ってしまったのは、出演者の演技力か。

まったく対照的な性格の2人の体と心が入れ替わり、しかも元々三角関係で、遡ればややこしい親友同士で、
それぞれの真逆の生活を続けるうちに慣れてきてから、また元に戻るっていう、なんとも難しい役どころを演じ切った2人の女優さんがスゴイ。

尾美さんが、またいい味出してるなあ。階段落ちして、体と心が入れ替わるって、まさに大林監督映画の『転校生』じゃん!
それつながりで出てたのかな?

藤木さんは、『ホタルノヒカリ』の部長役のイメージで定着してたから、
今回の、クールで、フシギな理論を持っている役は、まったく別人に見えたほど/驚

キャリアウーマンvs主婦。
女の人生の分かれ道の典型だけど、どっちを選んでも苦労と幸せは半分半分。
選んだのは自分で、本当はいつでも選び直すことはできるんだけどね。


【内容抜粋メモ】(ネタバレ注意

●第1回 彼だけはやめて
星野友美(41):都市計画の仕事をする優しい夫・洋介、賢い男の子・健人と、誰が見ても幸せな家庭の主婦だったが、セックスレスに悩んでいた。
早川薫(41):映画プロデューサーとして、苦労して今のポジションを勝ち取った仕事人間。洋介を友美の夫と知らずに不倫していた。マンションで一人暮らし。結婚する気はない。
三上春子(41):高校時代から目立たないが、明るい性格で、おっとりした友美、きつい性格の薫の間をとりもつ役。今は2人の男の子の母。
春子の夫・光雄は、控えめな性格で、足の不自由な冬子と不倫している。

同窓会で数年ぶりに会った親友3人。春子は夫が静岡から東京に転勤になり、引っ越してきたからいつでも会えると大喜び。
二次会でも昔を思い出す3人。

トモミ「穏やかに歳をとっていきたい。誰かと比較したり、ねたんだりする人生はイヤなの」
優等生タイプなのは、厳しい母の教育のせい。

カオルが何気なく「健人は、トモミの髪をつかんで寝るんでしょ?」と言ったが、誰にも話していないため、夫との仲を疑うトモミ。
勘の通り、洋介がカオルの家に入るところを見てしまう。

高校時代、カオルといつも一緒にた階段の上で問い詰める。
「洋介だけは止めて。羨ましくて奪ったんでしょ?」
「一人の男として好きなの。洋介のほうから誘ってきたのよ。家庭を壊すつもりはない」

トモミはカッとなって揉み合いになり、階段落ちして気づいたら、2人は体と心が入れ替わってしまった。
そのまま仕方なく、健人を迎えに行くトモミ(中はカオル)。
カオル(中はトモミ)は洋介から「会いたい」とメールが来て、断れなかった。

(あんな長い階段から落ちたのに打撲もないなんて・・・



●第2回 認めたくない喜び
カオル(中はトモミ)「なんで私が一人ぼっちにならなきゃいけないの?」
トモミ(中はカオル)「このポジションに就くまで私は必死でやってきた。失業させないでよ。健人は命懸けで守るから」

冬子は、喫茶店の仕事を辞めて、ミツオを追いかけて東京まで来た。

 

それが嬉しくて、一人でにやけて飲んでいたら、洋介と知り合い、
「お互い他人同士なんだから」と不倫のぶっちゃけ話で盛り上がる。



●第3回 秘密
トモミ(中はカオル)の髪をつかんで眠る健人に「いいね、君は掴まるものがあって」

冬子の家にいりびたるミツオに、家族の温かみを思い出させようと、ハルコはトモミの家でホームパーティを開く計画を立てる。
そこで、ミツオと洋介はバッタリ会ってビックリするが、初対面を装う。

だが、カオル(中はトモミ)は、耐え切れずに途中で家を出る。
カオル(中はトモミ)「なにしっかり母親になってるの!? 楽しんでるでしょ、今の生活」
トモミ(中はカオル)「健人のこと愛してる。でも自分のコじゃない。その気持ち分かる!?」

大ゲンカをして、互いに「絶対見ないで」と約束しあった箱を開けると、高校時代の思い出のハンカチが入っていた。
高校の時、第一志望に落ちて絶望し、登山で迷った時、自殺しようとしていたトモミをカオルが助けた。
カオル「これまでこんなこと言ったことないんだけど、私の友だちになってくれない? 友だちがいれば乗り越えられるでしょ、大抵のことは」
トモミ「いいよ」



●第4回 別れの予感
トモミ(中はカオル)は、健康診断に行って結果を聞き忘れていたため、病院に行くと末期の乳がんだと言われる。

ミツオは洋介にハルコに不倫がバレたと相談する。
洋介「とるべき方法は3つ。1.ハルコをとる。2.フユコをとる。3.どちらも失う。
   楽しいだけの時間は終わったんですよ。僕は覚悟を決めてます。ジタバタするの嫌いなんですよ」

ハルコは2人に相談する。
「私、自分が選ばれる自信が全然ない。きっと相手の女性は自分より若くて美人にきまってる」

1年前、洋介はカオルに言った。「トモミにセックスは似合わない。家ではちゃんとしていたいんだ」
トモミ(中はカオル)「イヤな女だな、私。勝ったような気でいる。これは天罰なの?」
「もし、私がいなくなったらどうする? 洋介は大丈夫だよね。でもケントには母親が必要だよね」

カオル(中はトモミ)は、トモミ(中はカオル)に、また同じ階段から落ちたら元に戻れるんじゃないかともちかける。
トモミ(中はカオル)は、一度、流産し、子どもが産めない体になったと打ち明ける。
「母みたいに子どもを捨てるような人になりたくないって思っていたのに、流産した時ホッとした天罰」
乳がんのことを話し「あなたの体と、私の心は死ぬのかもしれない」


●第5回 罪と罰
高校の「生活発表会」で、カオルは王子と姫が入れ替わってしまうストーリーを書いた(たくさん伏線があるねえ
王子「私は彼女を必ず守る。あなたのためなら死んでもいい!」というセリフを今でも守ろうとしているカオル。

カオル(中はトモミ)「勝手な思い込みで私の体を殺さないでよ。泣けばいいじゃない。誰だって怖いに決まってるよ!」
トモミ(中はカオル)「怖いよ。助けてよ」
カオル(中はトモミ)「カオルがこの世にいなくなったらイヤだ。がんばろう一緒に」

カオル(中はトモミ)は、久々、母を訪ねる。母はカオルも嫌っていた。カオルの母はカオルを捨てて出て行ったから。
「もうあんなコと付き合うなってゆったら、今度悪口を言ったら二度と口をきかないなんて言ったわ。
 私は私なりに愛していたけど、厳しくしすぎてしまった。私の仕事だと思って。一人よがりの子育ては失敗だった。
 あのコをよろしくね。私に似て誰にも甘えられないのよ」

(この年代の母と娘の確執って、みんな同じだなぁ・・・

ミツオはまた洋介に相談する。
洋介「修羅場になってから出す答えは冷静じゃない。後で絶対違和感が残る。だからそうなる前に決めておいたほうがいいですよ」

乳房の切除手術しかなくて、ハルコにも話す。「私たち、みんな一生懸命生きているのにね」
(マンモグラフィーもイヤだし、MRIのあのガッタンガッタンって爆音はどうにかならないものかねえ・・・

トモミ(中はカオル)「もし、私が死んだら、すべてを話して、洋介の奥さんになって。ケントのママはあなたなんだから」

カオル(中はトモミ)の家に来た洋介に、トモミのがんの話をしてしまう。
「なんで、そんなに余裕のある顔してるの? 不倫がバレるのも想定済み? 世界はすべてあなたの想定ないじゃない!
 あなたに言わないのも、教える価値もないサイテーの夫だからじゃないの!?」


●第6回 ママになりたい
慌てて家に戻る洋介。
トモミ(中はカオル)「カオルに聞いたの? お遊びは終わり? そう言ってあなたを送り出した女の気持ち考えた?」

両親のケンカを見て、不安になっているケントを元気づけるために、幼稚園をサボって海に連れて行くトモミ(中はカオル)。
温泉旅館に泊まって、カオル(中はトモミ)も呼ぶ。

「私、言いたいんだ、あのコに病気のこと。トモミも言ってたじゃない?
 産んだから母親になるんじゃない。母親になろうと努力したからなれるんだって。
 私、ちゃんとあのコの母親になりたい。見届けてほしいの」



ケントに話し、洋介、カオル、トモミの3人で話し合う。

洋介「2人とも愛してる。君たちには僕には分からない絆がある。カオルにトモミを支えてほしいんだ」

手術当日。カオル(中はトモミ)「悪くないおっぱいだったよね」(乳房を残す選択はしなかったのかな?



●第7回 女と男
トモミ(中はカオル)「このままだとしたら、私はケントの母として暮らす。あなたは洋介と暮らす、女として。私は母になって、あなたは女に戻る」
その決断を洋介に話すと「それが君たちが幸せになる道なら」と納得する。

ハルコはミツオから別れ話をされる。「子どもは私に押しつけるワケ?」
実際、フユコと暮らし始めると、今度は家庭が恋しくなるミツオ。

 

ミツオ「どっちを選んでも地獄なのかもしれませんねえ、不倫なんてものは」
洋介の状況を聞くと「なんだかフランス映画みたい。僕なんかにはさっぱり分からないって意味で」
洋介「翻弄されたくないから、全部受け入れて、楽しもうと思って」

フユコの誕プレに、洋介から教えてもらった高級レストランに行くと、ハルコ、カオル、トモミの3人とバッタリ会ってしまう。
ハルコはフユコに「旦那なんかあなたにあげる」と言い放つ。

ハルコ「私はいつも2番目。それでいいと思ってた。私がこの男を選んだのは、私より冴えなかったから(w
    夫にとって私は女神だった。そうじゃなくなったら意味がない」

フユコ「私も同じです。この人なら自分を大事にしてくれると思った。この人には次はないから。
    事故で足を悪くしてから自信をなくして、最初に奥さんを見に行って負けないと思った。油断全開だったから。
    でも、転勤で別れを告げられた時、今までの時間を返せ!と思いました」

ハルコ「しっかり介護してあげてね。古くなって返品されても困るから」

トモミ(中はカオル)の検査結果は転移が見つかり「ステージ4」だった。「私、死ぬみたい・・・」



●第8回 誰のための命
トモミ(中はカオル)「私だって、誰かのためになんて死にたくない。でも、あなただけは別なの。
           あの時、友だちになってくれて本当に助けられたのは私なんだと思う。あなたがいたから生きてこれた」

みんなを集めて、トモミ(中はカオル)は、「みんなで一緒に暮らそう!」と提案する。

洋介「軽蔑してますよね、僕のこと」
ハルコ「前だったら不倫って間違ってるって思ってたけど、旦那は悪い人ではない。どうにもならないこともあるんだなって。
    こうして周りを見てると、みんな幸せそうで、なんの悩みもないみたい。
    トモミに不幸は似合わない。それにカオルが心肺。双子みたいなものだから。男のことなんか関係ない。だって親友なんだから!」

ハルコは、ミツオの子どもを妊娠していることに気づく。

トモミ(中はカオル)「生まれる命があるのは、嬉しいよ
カオル(中はトモミ)「死ぬのが前提みたいに言うのは止めて! 私はカオルなんかじゃない! 自分に戻りたい!
           どんな人生でも、自分で引き受けたい。じゃなきゃ生きてることにならない

翌朝、起きると2人は元に戻っている。



●最終回 幸せな家族
それぞれの生活に戻り、実家にもトモミとして帰り、がんのことを母に話す。

母「親不孝ね。親より先に死ぬなんて」

トモミ「私、お母さんのことキライだった。厳しくするのは愛情だって分かってたけど。
    期待に応えられずに逃げた。カオルみたいになりたいと思った。辛くてもウジウジしないで生きられる人。
    でも今度は逃げなかった。だから、最後に褒めてください。よく頑張ったって。お願い

(私も“褒めてほしい”と話したな。でも、なんだかんだ説明しても、母親には理解できないんだ。でも親子の愛情は変わらない

 

トモミは車イス生活から、抗がん剤の副作用による脱毛、そして自宅介護へと移っていく。ケントに

「ごめんね、ママね、もうすぐバイバイなんだ。でもいなくなるワケじゃない。
 ママはカオルの中にいるの。ずっとそばにいるの。だから寂しくないね」

カオル「私、ケントの母親になるよ。でも洋介の奥さんにはならない。私、母親になるなら、男なんて要らないの」

トモミ「私、思うんだけど、神さまって優しいね。フツーに死んだら、こんな風に子どもを託せないワケで。
    でも、カオルは一度、ケントの母になってくれてるワケで。その体、私だったんだよね。
    おやすみ、私。さよなら、私」


 
2つのハンカチを縫い合わせて、ケントのお弁当の包みにするカオル



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