メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

DAVID BOWIE is@寺田倉庫G1ビル(2017.3.22 ネタバレ注意)

2017-03-24 11:17:40 | アート&イベント
DAVID BOWIE is@寺田倉庫G1ビル(2017.3.22 ネタバレ注意)

チケットをとる時、入場時間が分かれていて、12時~14時を選択
HPに載ってるぴあの電話にかけたら「取り扱いしていません」と言われたのはなぜ?
パソのぴあでとって、当日セブン引き換え 手数料+発券料なし

もう開催してからけっこう経っているから、グッズ付きのチケット?は完売

で、『天王洲アイル駅』ってどこですか???
“東京モノレール『天王洲アイル駅』 南口、中央口からいずれも徒歩約5分”

東京モノレールなんてあったろうか? とブログ内検索したら、
1995年、北海道に友だちと行った時以来らしい


【ブログ内関連記事】

図書館で借りたCDシリーズ~デヴィッド・ボウイが魅せられた名曲たち ほか

鋤田正義 写真展:SUKITA / M Blows up David Bowie & Iggy Pop@キヤノンホール S(品川)(2017.3.2)

DAVID BOWIE by MICK ROCK
結局行けなかったな




改札出たら、以前、東京のハチ公をもらった地域ごとのガチャ発見v

 

地図を見ても、よく分からないから、近くを通った警備員さん?に聞いたら
さすが聞かれ慣れているのか、分かりやすい小さな地図をくれて説明してくれた



スカイウォークを通って、一度、パークサイドビルに入ってから「海岸通」に出て真っ直ぐ

こんなばかデカい倉庫、普段何に使ってるんだろう?
入り口にも、1Fのいたる所にもボウイ、ボウイ、、、









***「DAVID BOWIE is CAFE」



まずは腹ごしらえ
入ってすぐに「DAVID BOWIE is CAFE」があったから、
メニューは少ない(週末限定のもあり)中からホットサンド+オレンジジュースを注文
オーダーした人には、特製コースターがもらえるってことで思わぬ収穫/嬉
結局、この日、持ち帰ったのは、コレだけだった





ここでイベントでも演るのか、DJブースや次に演る告知などもあった

♪Jump They Say など流れてたな “Got to believe somebody.”




展示スペースは5Fのみ

トイレは1Fに2箇所しかなく、展示スペースは再入場不可なので注意



***展示スペース

DAVID BOWIE is

※展覧会内は撮影禁止なので、その他のスペースを撮った写真とHP、
「アートシーン」でこの展覧会の特集を放送した時の写真を使わせてもらいました






意図的にすべて残していたとしか思えないな


最初にヘッドセットを渡され、各コーナーに行くと、音楽やインタビューが聴こえてくる
自分で操作するのはボリュームの+と-のみ

展示物は、時代、テーマごとにブースが分かれていて、
1点1点にカンタンな説明文が書いてあるけれども
とにかく点数が多く、慌てて書いたメモなので誤りがあればスミマセン/謝

混んでいる所を数箇所飛ばしたところもあるし(直筆の楽譜とか)
これまでボウイの自伝は読んでいないから、
私の頭に残っている情報の順番でメモることにします

全体的には「衣装」が多かった印象
生い立ち、無名のバンド時代などは軽め、
奥さん、息子ゾウイ君らの紹介は一切なく、
あくまで、ボウイの演じた多種多様な「ペルソナ」の部分に焦点を当てていた

これは、彼を偲んだり、死を哀しむ「回顧展」ではなく
彼が作り、私たちに見せてくれたエンターテイメントの軌跡

プライベートなこと、実際の彼がどんな人物だったかは謎
謎は謎のままがいい



***ボウイの生まれ育った当時のイギリスは混乱の最中にあった

※大体の詳細はウィキ参照

最初に迎えるのは有名なこの写真の衣装







空襲の中で育ったなんて話まであったな

アート・ギルバート&ジョージ「歌って動く彫刻」

エルヴィスと同じ1月8日生まれってビックリ
『Station to Station』ツアー中にエルヴィスから祝辞が届いたとか/驚

黒人差別の中で歌手として活躍したアーサー・キット、リトル・リチャードらにも影響を受けた

母は歌手を志していた時期があった
父母の間には、連れ子がいて、異父兄テリー・バーンズの影響も大きい
父は54歳?で死去

チェルシーでパトロンのもと、グループで暮らしていた

「1人で革命を起こそうとしていた」


チベット仏教への傾倒

「仏教徒か、ロックスターか、絵描きになりたいのか、自分でも分からなかった
 作家になっていたかもしれないよ
 自分でいるより、他の人間になるほうがラク」


坐禅を組んでいる写真
エジプト壁画のような絵
早い時期から「音楽と演劇の融合」に興味を持つ

「社交的な人間になるには多大な努力を要した」



アンディ・ウォーホルとの出会い

バンドを組んでも売れなかった時代
T.REXの前座として回った時代



***♪スペース・オディティ のヒット







初期のPVver.はアレンジがかなり違う
聴き慣れているほうは、静かに座ってギターの弾き語りver.

「PVを撮った時には、もう意識は次に行っていたから、今さら撮る意味が分からなかった」

この曲が出てから少し経って、アポロⅡが月面着陸を果たした



衣装にUFOブローチ!
映画『2001年宇宙の旅』ポスター
『ホール・アース・カタログ』(生態系の脆さ、核戦争の恐怖、環境破壊などの内容)

アンディ同様、若い頃に広告業界で働いたことがあるため
世論が形成される過程を知っていたことが後の活動にも大きく影響している


「外の世界は、広告と政治で形成されている」


ダリの絵
アンディの映画『チェルシー・ガールズ』ポスター
ウィアム・バロウズとの写真、ケルアックなどの本
エドワルド・パオロット(アーティスト)
アメリカのテクノロジー、消費主義


♪スターマン ライヴ映像
衣装はどれも、テレビで見るほうが照明が当たるせいかキラキラして見える
時間が経って多少色褪せもあるだろうし よくここまで保存していたな



***さまざまなキャラクターを演じる+中性的で奇抜な衣装

映画『時計じかけのオレンジ』で若者が着ているようなジャンプスーツのアイデアも取り入れた
額にほどこされたメイクは「第三の目」を表現





「この人物は果して男性なのか、女性なのか、宇宙人なのか?」
ファン層は、若い男女だけでなく、次第に高年齢層にまで広まった

うさぎの描かれた、超ミニの衣装可愛い



全体主義国家の危険性をジギースターダストツアーのアイコン、衣装にも反映
ジェンダー、規範への疑問を投げかけた


「媒体そのものがメッセージだ」


14歳の時のケンカで、片目だけ瞳孔が開いたままというのも人間離れした印象を与えた

映画『1984』のディストピアのセット模型
バイセクシュアルであることを公言していたマレーネ・ディートリッヒとは、
その後、映画『ジャスト・ア・ジゴロ』で共演した

『キャバレー』のポスター
首の部分がボロボロになったスーツ


歌舞伎への興味



ステージでの一瞬の早着替えも歌舞伎の影響





山本寛斎さんのインタビュー映像(彼の衣装も奇抜!):
自分ほど彼の世界を表したデザイナーはいない
東西の美学が化学反応を起こした


アメリカの人気番組『サタデー・ナイト・ライヴ』(!)のために3曲収録
♪The Man Who Sold the World ライヴ映像
ロボット風な動きは「ダダイズム」の影響
シルバーのネイルを塗ってもらう映像

♪Watch that man
コンセプトアート
ジェネレーションギャップを強調


3度にわたる衣装への検閲
股間部分に女性の手がある衣装を禁止され、金色のレギンスに変更

実際見ると、本当に奇抜!
でも、終始気になったのは、マネキンの顔部分がほぼグレーのデスマスクのようだったこと

まだ美大を出たばかりの三宅一生さんにもアイデアを出してもらった
ジギーと同化し、普段着も衣装を着るようになった


アルバム『Diamond Dogs』の元になった写真
♪Life on Mars は1日で書きあげた/驚 シナトラに影響された


衣装、PV映像には自身の強いこだわりがあった








絵コンテは、映画監督のような細かさ/驚



映画『メトロポリス』ポスター
「シン・ホワイト・デューク」の頃はコカイン中毒だった
舞台『ヘアー』のオーディションなども受けていた/驚
パントマイムは師匠から習う



パントマイム映像(1969)
白塗り、白い衣装のピエロが街角で笑顔のお面が売られているのを見て気に入り盗む
家でかぶって見せると「面白い奴だなあ!」と喜ばれ、
会社でかぶって見せると「お前は楽しい奴なんだな」と褒められる

ローカルコンサートでも大ウケ
どんどん有名になり、ロンドンパーディアムでお面が外れなくなる

ステージで窒息死してしまうが
「フシギなことに、お面については誰も触れなかったのだ」
(以前、動画で観たマルセル・マルソーのマイムに似ている


「ピエロはアーティストの分身だ」


ボウイの体の詳細なサイズメモ
アルバム『アウトサイド』のレコーディング風景





上の本には気づけなかった





「VERBASIZER」
エクセルのセルのような画面に適当に思いついた言葉を入れると
コンピュータがランダムに並べ替えて、時々、意表をつく文になることがあるのを利用して
歌詞にする方法は面白い!


トニー・ヴィスコンティインタビュー
彼は周りにまったくプレッシャーを与えないようにしていた
だから、彼自身もリラックスしていたし、現場も楽しかったよ



***映画・舞台への出演

小さな映画館のようなスペースに長いソファーが4、5個置いてあり
前のスクリーンには主な出演作のハイライトがずっと流れている

私が入った時は、ちょうど『ラビリンス』! 今観ても本当に美しいなあ!
この映画を観て「なんだ、この人間離れした美しい生き物は!」と感動して
アルバム『レッツ・ダンス』を聴いたのが始まり

今作の脚本はモンティ・パイソンのテリー・ジョーンズ
ボウイがキャスティングされてから、彼を想定して書いたそう

映画で使われた水晶玉

ジム・ヘンソンからのプレゼントは、小さな水晶のついたステッキ?にメッセージカードが添えられている


その他、
『the image』(前、動画で観た)
『地球に落ちて来た男』
『ビギナーズ』
『Bowie as Nikola Tesla in 'The Prestige'』(2006)(これは初見!観たいな

『バスキア』ではアンディ役!
本人が使っていたウィグを使用

「彼がいつも持ち歩いていたというバッグも使った
 中には自分をよく見せようとするものがいろいろ入っていて
 なんだか悲しくなっちゃったよ」


舞台『エレファントマン』(これも初見!貴重
映画で演じたジョン・ハートからお祝いの手紙が届いた
上演中にジョン・レノンの暗殺を知ったが、気丈に演じきり高い評価を受けた
レノン暗殺の犯人M.チャップマンは、翌晩この舞台を観る予定でいたそう



***「MTV」時代の到来

グラミー賞のプレゼンターとしてアレサ・フランクリンに賞を渡したが、
こういった賞には違和感を感じると改めて思ったそう

ジョンとの2ショット
フレディ・マーキュリーと同じ衣装担当だったこともある
プラスティック・ソウルへの挑戦


「ラジオなどではなく、ステージに出て行って、テレビになりたい」



***コカイン中毒などとの決別のため、イギー・ポップとベルリンへ



インタビュー:
「なぜ音楽をやってるのか分からないサイアクな時期だった」


クリストファー・イシャーウッド「さらば、ベルリン」


日本への興味



イギーの絵も、三島由紀夫の肖像画(1977)も、暗い色調で、本人とボウイ自身の心情が出ている感じ
『午後の曳航』を愛読

「絵を描いて、自身を取り戻していた」


ブライアン・イーノが送ったシンセサイザー
「いろんなものとつないでみろよ 面白いことが起こるぞ」




当時のベルリンの映像がEPSONのプロジェクター?2台で壁に映されていた
ジタンの煙草にこだわり、衣装からのぞかせたり、パッケージにも絵を描いた

イギーのアルバム『The Idiot』の制作
ジャケ写真は、エーリッヒ・ヘッケルの作品の影響
『映像の世紀』の抜粋映像 ベルリンの壁崩壊など



***映画『戦場のメリークリスマス』 坂本龍一×北野武インタビュー(!)

3つの画面があり、左が龍一さん、真ん中は映画の抜粋、右が武さんで
2人が当時の撮影、ボウイについて交互に語る

武:
やっぱり音楽の先端を走ってきた人は違う
大島さんはそこを狙ったんじゃないかな

大島監督は、ヒゲを剃るマイムのシーンも気に入っていた

流れに属さない みんなが彼のほうに寄ろうとすると、次のところに行って、
またそっちに流れが移ると、また別のほうに行くって感じ



あのキスシーンでガタガタって映像が乱れたのは完全にミスだよな
でも、それがいい効果になって使われている
映画の神さまがついている

化粧していた頃とガラっと変わった♪レッツ・ダンス はイイ
周りからCDをもらったりして聴いてた こんなこともやるんだって驚いた

ボウイって名前と存在は分かるけど、曲名が出てこないんだよねw



龍一:
僕もたけしさんもボウイも、3人とも役者じゃないのに抜擢された
互いの領域を尊重していた

カメラで撮ってる時以外は、本当にナイスガイ
勘も強い人 シャーマン的な

『★』は亡くなる2日前に発売されて、自分も聴いた時
これから死のうとしている人の曲とは思えなかった
まだまだやりたいことがたくさんあったと思う



***ピンナップス

ボウイもデザインに関わった様々なステージ衣装は、今のモード界でも使われているという映像
その中に私の好きな女優ティルダ・スウィントンもいた/驚


これまでのモノクロのピンナップを並べていた
1966年の写真なんて、息を飲むほどの美青年!















***ライヴ映像・衣装



ラストを飾るのは、さまざまなライヴ映像が何分かの感覚で繰り返されている

360度に設置されたたくさんの画面
その背後にライヴで着ていた衣装が展示されているほか
周囲にも衣装、まだあるかって資料が展示されているから
映像を観たり、資料を観たり忙しい

♪ヒーローズ
♪レベル・レベル
♪ジーン・ジニー











これまでのツアーの1つで回った場所の資料では
最初の3回が日本公演 広島市郵便貯金会館、神戸、大阪とある
セトリの紙もあって、1996年のツアーでは30曲くらいある!

ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップスのプリンシプル、ルイーズ・ルカヴァリエはライヴで観た
やたらと回転するのが珍しかった

1990.5.16 DAVID BOWIE WORLD TOUR@東京ドーム

TIN MACHINE@日本武道館 1992.2.17

キャラクターを変えるごとに絶賛するファンと、落胆し、批判するファンに分かれた
ティン・マシーンも私は刺激的で好きだけれども、当時はバンドとして活動することに反対したファンも多かったそう




中でもジギーを終わらせたラストライヴシーンは感慨深い

「このツアーはとても長いものでした 今夜はそのラストであるとともに、ジギーのラストでもあります」

♪Rock 'N' Roll Suicide を歌い終えて、おじぎをして
明るいサッパリした笑顔で“Thank you. Good Night”と言って去る
いつものライヴの最後のように


Oh no love! you're not alone
Gimme your hands cause you're wonderful
Just gimme your hands!!






***帰り道にボウイから「Happy Birthday!」のメッセージ!






お誕生日おめでとう!
デイヴおじさんが、みんなの幸せを祈っているよ

このメッセージを毎日流し続ければ、
いつか必ず、きみの誕生日にあたる
“デイヴおじさんが祝ってくれた”と喜んでくれるかな


なんてステキな演出/感動×∞


ハッピーな気分のまま会場から出て、余韻に浸りながらエレベータで1Fへおりた



***グッズショップ








最初に入ったカフェの奥がショップで、絵柄の種類は少ないけれども
Tシャツ、トート、ポストカード、チョコレートボックスなどひと通りあった
高価なバッグや、額縁入りの写真などは大半売り切れていた

グルっと見たけど、モノは増やさないことにしているので
今回の展示の記憶をメモで残して、貴重な体験をさせてもらえたことに感謝/礼×5000








thank you DAVID, we'll meet again.




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