メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1991 part5)

2012-09-23 10:30:15 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part4からのつづき。


『チャイルド・プレイ2』@日比谷ピカデリー2
なにせ1を観ていないもので、時々「んっ?」と考えさせられる場面もあったけど、
人形がとにかく精巧に出来ていて、テンポもよくて、みんなビクっと驚いていた。
でも、鉄っぽいので出来た頭に空気を送り込まれて破裂するのはちょっと変だ・・・ま、いっか(笑


『ヘルナイト』(1981)
監督:トム・デ・シモーネ 出演:リンダ・ブレア ほか
一家心中で一人生き残った男が、ほとんどジェイスンのノリで
次々と学生たちを血祭りにあげてゆく。
『エクソシスト』の少女役からすっかり成長して、ほとんど見ても分からなくなってしまったが、
プクプクして可愛くなったブレアの怖がる演技は見物。


『STRAIGHT TO HELL』(1987)
監督:アレックス・コックス 出演:デニス・ホッパー、ジム・ジャームッシュ、ジョー・ストラマー ほか
砂ばかりの閑散とした町で、女に、暴力に、偽善に、
人間の根本的に汚い部分が炎天下の下にさらされてゆく。
不思議なストーリー展開の話。


『MAD OFFICE』(1986)
監督:ケン・フィンクルマン 出演:ジャッジ・ラインホールド ほか
ダニー・デヴィッドほか、次から次へといわゆるコメディ俳優らが惜しみなくその個性を発揮している。
ここまでやるかビジネスマンって感じで大企業のエリートコースをのしあがってゆく条件が出てきてリアル。
ストレスも明るく笑い飛ばせるような会社映画?!


『メジャー・リーグ』
出演:トム・ベレンジャー、チャーリー・シーン ほか
アメリカ映画はそれぞれのキャラがハッキリしていて分かりやすい。
バラバラなメンバーが一つにまとまった時、最強のチームが生まれる
野球嫌いも思わずのめり込んでしまう1作。
俳優たちもそれなりに見せるのにそうとうしごかれたらしい。
優勝するんだろうなと分かっていても楽しい。


『ミラノの奇蹟』(1951)
監督:ビットリオ・デ・シーカ 出演:フランチェスコ・ゴリザーノ ほか
キャベツ畑で拾われた赤ちゃんを陽気なおばあさんが育てる。
天国のおばあさんが、なんでも願い事が叶うハトをくれて、
みんな欲しい物が手に入るし、後半はかなりファンタジックな世界になっている。

♪土地と少しのパンさえあれば最高さ
と声を合わせて歌い、極貧も明るく乗り切ろうとしているところや、
トトの明るく無垢な優しい心は私たちを感動させずにはいられない。
'50年代の作品とは思えないほど、ストーリーにも映像にも
目新しい工夫があって、とっても心温まる作品。
とにかくトト役の俳優の笑顔がイイ。


『みんな元気』(1990)



出演:マルチェロ・マストロヤンニ ほか
何も始まっていないうちから、もう泣いてしまった
カメラワークが奇抜で素晴らしく、イタリア映画らしい芸術的な仕上がり。
年金暮らしをする老人が約束せずに子どもを訪れる旅をするのだが・・・。

何かしら裏切られるたびに現れる幼き頃、
一番可愛かった頃のままの子どもたちが、
それぞれ父母の期待通りには物事がうまくいっていないことを言い訳する。

今作のテーマの1つに「嘘」があると監督は言っている。
老若男女を問わず、みなが通るべき道のり、
みなが出発するべきたびに主人公のマストロヤンニとともに連れられていったと
感じさせる1作だった。

(マイベストの1本。きっとまた観たら号泣しちゃうな


『青い鳥』(1976)
監督:ジョージ・キューカー 出演:エリザベス・テイラー ほか
ベスが光の妖精と母親の役を見事に演じ分けている。
ジェーン・フォンダが暗闇の妖精役なのもイイ。
最後のツメが甘い気もしたが、とにかく美術と衣装が綺麗!

途中いくつも鍵があって、たとえば暗闇の中には、
秘密や恐ろしいもの、汚いものなどが隠されているとか、
生まれる前、みんな必ず何か発明しなければならないとか、
地上に生きるものはすべて時間にはかなわないとか、
すべてが運命によって動いているところが印象深かった。
こういう映画には弱いのでティッシュ4枚分泣かされた。


『地球最後の男 オメガマン』(1971)
監督:ポリス・セイガル 出演:チャールストン・ヘストン ほか
とっても空しくなるんだけど、ラストには少し希望が持てる終わり方だった。
オメガマンの意味が分からずじまいだったが、
文明の脅威とそれがもたらした破壊と孤独は計り知れないものだった。
夜を支配し、火を崇める家族も恐ろしいものがある。

ヘストンが『ベン・ハー』とは全く異質の作品に挑戦しているのがイイ。
世界滅亡から2年後のことだったが、よく食糧が腐らずに残っていたなってことと、
死体がそこいら中に散らかっていて、臭かったり、腐ったりしないのかしら?と思った。


『地球に落ちてきた男』(1976)



監督:ニコラス・ローグ 出演:デヴィッド・ボウイ ほか
自由や希望、愛情をすべて奪われても、
金だけは不自由のない暮らしをする天涯孤独な男は、
単純にボウイ自身と重ね合わせることができるし、
実際、彼は経験済みだろうと思う。
この主人公はただ従順で、必要なものは水だけなのは、
なぜか甲斐よしひろの♪噂 の文句を思い出させる。

かなり前の作品なのに、今観てもちっとも古さを感じさせない。
アメリカ映画で主人公が“英国から来た”と主張しているところも面白い。
それにしてもなんて美しい青年だろう
この同一人物は今もどこかで同じ空気を吸っているけれども、
フィルムの中に永遠に閉じ込められたこの美青年は、
今のボウイとはまったく異質なものであるに違いない。
まさにこの世の奇跡。
かの世界中を揺るがせたスーパースターは、今は一体どこへ旅立ってしまったんだろう。


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