メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

図書館で借りたCDシリーズ~omni Sight Seeing/細野晴臣 ほか

2015-03-04 17:05:41 | 音楽&ライブ
omni Sight Seeing/細野晴臣
細野さんシリーズ。毎回デザインワークも凝ってる。インド的な風味もあり。

【細野さん自身によるライナー抜粋メモ】


・タイトルについて
意味:乗り合い観光、全方位観光
拝金主義と色欲の渦巻く時の流れに訣別し、霊的飛行による輝く世界への旅。

1.ESASHI


日本民謡界の定番「江差追分」。1988年「のど自慢」で14歳の少女がこれを謡っていた。
やっとこの少女、木村香澄さんを探し出してアカペラで録音。
その後、大ベテラン、川崎マサ子さん、本条昌也さんのコーラスをダビングした。
この唄は「野辺の送り」に限られるそうだ。

2.ANDADURA


人は影を内に持ちて、時に肉より出でる。
南米のある部族の言葉で「分身」のような意味をもつ影のこと。
光の経路(レイライン)を辿って旅をする。そこで見たものははたして?

3.ORGONE BOX
1920年、天才学者ウイルヘルム・ライヒ(フロイトの弟子)は、宇宙に偏在するオルゴン・エネルギーを発見し、
それを利用してUFOを呼んだり、雲を集めたり消したり、病気を治療したりした事件があった。
ある時、それは軍部によって妨害され、投獄され獄死してしまった。
最近、オルゴノミーとして再認識されつつある。

4.OHENRO-SAN
映画『人間の約束』(1987)の挿入曲。
日本人にとって観光を尽きつめ、浄化させると、お遍路さんに行き着くような気がします。

5.CARAVAN
砂漠にはフシギなことがいっぱい起こるらしく、時には楽隊の奏でる音楽も聴こえるそう。誰が演奏するのやら・・・

6.RETORT
実は歌詞はあるが、私には上手く歌えないので、いつか歌曲版を録音していただこうと思っております。

私はレトルト 浄めのメハニカ
ミネラルを蓄え 真水を湛えて
ネガティヴを吸っては
吐き出すポジティヴ
やがて朽ち果てる 命の泉も
あなたのために 潔めておこう
これが私の 願い

7.LAUGH-GAS(歌詞のみ
笑気ガスは要らない
私はいつも笑っているから
心はいつも子どものように笑っている
あなたの子どもが笑わないからといって
笑気ガスを吸わせることはない
時代が変わったことを教えてあげるだけで
子どもは新しい笑い声を発するのだから

今、二つの時代が平行して流れている
私は新しい流れに
彼はアンシャン・レジームに御執心のよう
こんな別離は、何て今日的なのだろう
旧体制は笑わない
だからアシッドをやめられない

トリ・コロール~赤、白、青。自由、平等、博愛の色。
1989年、パリの「自由の女神」。彼女は果たしてミューズなのか、マモンなのか?
謎の思想が西と東を交錯し、今やタブラ・ラサ(白紙状態)へとなだれこむ。

8.KORENDOR
コレンドアとは「宇宙人の故郷の星」といった意味の新しい言葉。
見慣れぬ月の下でルナティックなピアノを弾いているのはインセミノイド(in-seminoid)。
そこで思い巡らす故郷は、きっと日本の田舎の音がするでしょう。

9.PLEOCENE
まゆらぎの鳴く 常世の春
静かに揺らぐ 内なる浜辺
地底の海 プリオシーヌ

まゆらぎ:孔雀明王の真言「オン マユラギ ランテイ ソワカ」のことか?→here

(1989.4.18)
2年前、突如、アラブ風の音が、同時多発的に耳に入ってきた。

同じ頃、パリでもアラビック・ポップの胎動を目の当たりにし、
1988年、アルジェリア系のスターがメジャーレーベルからリリースした。
モダーン・アラビック・ポップを、まるでジャズやロックが生まれた時のように「ライ」と呼ぶのだ。

少し前、ロンドンでは、目先の利く音楽商人がモロッコ系のアラビック・ポップ・グループをカタログに加えた。
そのレーベル名は「グローブスタイル」。
そのグローブ・ムーブメントは、ベルリンも刺激し、「難民排斥運動」もなんのその。
そしてロンドンで、ついに「ワールド・ミュージック」というスローガンを掲げるに至る。

これらは放送されないニュースだった。
日本のみならず、先進国と言われる国々に安住する人々には、皮肉なことにこの世界精神の胎動は放送されない。

今や世界が先祖返りしているとのことだった。
そういえば数年前から日本でも、神道系のシャーマニズムが取り沙汰されたりした。

この運動はアメリカで最も顕著で、アングロ・シャーマニズムともいうべき彼らの先祖返りは、
勿論アラブでもイスラエルでもなく、アイルランドからケルトにいたる北方へと向かっている。
エンヤの受け入れは、このような呪術的アタヴァスと無関係ではない筈だ。

そこで私としては、さらに透視を進めて、エジプト以前、オリハルコンの輝く旧世界までの観光をもくろんだ。
ここまで来れば、アラブもインディオも、モンゴロイドも、ヨーロポイドも通じ合う。
内なる海に住む八百万の民。世界に何も難しいことは無い。といいつつ肩をもむ。



Soul on Fire- The Best of LaVern Baker/LaVern Baker
急にまたブラックミュージシャンをいろいろ発掘したくなった。
以前もここで書いた『無敵のブラック・ミュージックCDガイド380』を参照。

 

【ライナー抜粋メモ~1991 桜井ユタカ】
アトランティック・レコード時代のベイカーは、何と言ってもR&B歌手の分野では、
レーベル・メイトのルース・ブラウンと並んで頂点に立っていた。

 

ベッシー・スミスを目指して17才でクラブ歌手としてスタートし、7年後にR&B歌手として再デビュー。
1953年と言えば、R&Bでは女性歌手が本格的に台頭し、ビルボード誌の1位~53位まで女性歌手で占められていたほど。

C.Paulは、後にモータウンレコードで大活躍したライター。
バックのコーラスはThe Gliders。

ベイカーは、当時としてはかなり洗練された都会的なアレンジのR&Bバラード。

 

♪Tweedle Dee はベイカーを一躍人気歌手に押し上げた記念すべきデビューヒット。

♪Jim Dandy Got Married  は、♪Jim Dandy のアンサーソングというか
続編としてリリースされたノベルティーソング(目新しい趣向をこらした歌曲)。

♪See See Rider は有名なトラディナル・フォーク、ブルース曲。

♪I Cried A Tear は彼女の看板ソングであり、アトランティック・レコードが生んだ名曲トップ10に入る絶品

 

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大河ドラマ『花燃ゆ』 第8回「熱血先生、誕生」

2015-03-04 16:41:23 | ドラマ
大河ドラマ『花燃ゆ』
脚本:大島里美、宮村優子
出演:井上真央、伊勢谷友介、大沢たかお、原田泰造、優香、長塚京三、檀ふみ、内藤剛志、北大路欣也、
高良健吾、東出昌大、瀬戸康史、劇団ひとり、佐藤隆太、要潤 ほか

やっと塾生が集まってきた。

第8回「熱血先生、誕生」あらすじ(ネタバレあり
黒船に乗船して獄に入れられ、1年8ヶ月ぶりに自宅に戻った寅次郎は、自宅謹慎の身として三畳半から出られない。

寅次郎の朋友・宮部のつてで寅次郎の存在を知った久坂は手紙を送るが、
「異人は早く殺さねばならない」という内容に、寅次郎は「異人を殺すなどもう遅い」など罵詈雑言の返事を文に託す。

短気な久坂は、猛烈な勢いで返事を出し、バトルが続く
文は久坂との再会を喜び、複雑な家庭事情を知って同情する。

文「家から出られないなら、家で塾を開いてみれば?」
「みだりに人の師となるべからず」
文「弟子はウチが見つけます!」

入江、野村らにいうと[罪人に教えてもらうのはちょっと・・・」
(「明倫館」て身分が低いと入れないのね



伊之助に寅次郎の監視を命じた椋梨藤太。周布政之助らは、伊之助が寝返ったと立腹する。
椋梨の妻・美鶴は、藤太の狙いを考え、寿を家に招いて気遣いを見せたり、着物をあげたりして取り込む。

 



アメリカの外交官、タウンゼント・ハリスは下田にいて、和親条約の交渉を進めようとしていた



明倫館に通う良家の跡取り・高杉晋作は「つまらなくて死にそうじゃ」と女遊びにふけっていた


寅次郎の返事が1カ月後ほどに届き、
「そろそろ頭は冷えましたか? あなたの空論には1つとして実践がない」

これにまた怒り狂って返事を出した久坂。
寅「素晴らしい! この若者はどんな顔をしているのか?」


文は「兄が塾を開いたら、手伝ってほしい」と頼むが、なぜか伊之助はムリだと断る。
「文、もうオレをあてにするな。もう助けてやれん」


文は久坂に兄に直接会ってほしいと思い、「怖いんですね、この医者坊主!」と煽る。

久坂「女に手は上げん。だからお前の兄を斬る!」と大乱闘となるが、
久坂が腰から出したのは木刀。「医者坊主には刀も持てん!」

寅「あなたには聞きたいことが山ほどある。もし塾を開くならあなたに教えてほしい。
  なぜならあなたほど賢く、真摯に国を守りたいと思う若者は他にいない。
  言葉と行いが一致すれば怖いものなしじゃ。
  あなたの兄上は、大変立派な方でした。私と比べて、あなたはなんの後ろ盾もなく精進してきた。
  孤独に負けず励んだのでしょう。よう1人で頑張ってこられたな」

久坂「私はただの医者です」

寅「私は手紙のやりとりが楽しかった。ボクは教えられないが、友人として共に学びませんか?
  身分や立場などどうでもいい。謝礼も無用。握り飯付きです!




 

 

 

 


左端が寅次郎

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大河ドラマ『花燃ゆ』 第9回「高杉晋作、参上」

2015-03-04 16:41:22 | ドラマ
大河ドラマ『花燃ゆ』
脚本:大島里美、宮村優子
出演:井上真央、伊勢谷友介、大沢たかお、原田泰造、優香、長塚京三、檀ふみ、内藤剛志、北大路欣也、
高良健吾、東出昌大、瀬戸康史、劇団ひとり、佐藤隆太、要潤 ほか


第9回「高杉晋作、参上」あらすじ(ネタバレあり
寅次郎のもとには、身分に関係なくさまざまな若者が集って学ぶようになる。
野村靖、玉木彦介、寺島忠三郎、品川弥二郎などなど。

久坂「医者でもこの国を守れると思いますか?」
寅「君の志次第。君は何を志しますか?」

塾生が増えると、食事代や、さまざまな諸費用で首が回らないと嘆く文。それを見て心配する弟・敏三郎。

 

高杉は皆の前で詩を朗々と詠むが、寅次郎に「それなら久坂のほうが上手い」と挑発する。
悔しい高杉は、久坂の文に対する気持ちを察してちょっかいを出すフリをする。


椋梨藤太は、寅次郎が若者を集めて何かしようとしているのを危険視し、「なぜ見張らない?!」と伊之助を叱咤する。
伊之助「罪を許したと誤解を生んだのが原因では? 獄の囚人を皆解放すれば、“罪人は所詮、罪人”と思うでしょう」


寅次郎のもとに謎の男、梅田雲浜が来る。「私もロシア船を沈めようとしてしくじりまして」


獄から出た富永も来る。「帰る家もないため、やっかいになる」


高杉が良家の出と知り、もしや塾代に協力してもらえるのではと思った文は、
美味しい団子を持っていくが、父・高杉小忠太に「お前のような者が来る所ではない。二度と来るな」と追い返される。
晋作にも「付き合う相手を選べ」と忠告する。

晋作は、幼い頃、肝試しだといって、武士の切腹する様子を見たこともあった。

寅「あいつは暴れ牛のような目をしとった。溢れんばかりの力が外に出とうてうごめいとる」


弟トシが酒を飲んで帰ってきた。飲ませたのは晋作。

晋作「武士の務めがつまらん。わしは気の病かもしれん。人生がつまらなくて死にたくなる」
久坂「お前の人生がつまらんのは、お前がつまらんからじゃ!」

寅「君の志は何ですか? ボクの志は、この国を良くすることです。
  志はすべての源。君は今の状況を望んでいない。志は自身が見つけるしかない


兄・梅太郎の給料がなくなった。
トシが晋作とともに色街にいると聞いて、文が急いで駆けつけると、兄の金をとったのはトシだった。

文「この子は、ずっと私が守ってきました!」
トシ「姉上がキライだ。オレはもう子どもじゃない!」



晋作「強い男になりたいとトシのほうから来た。塾のために写本で稼ごうとしていた。
   お前の弟を守られるだけの身にするな。姉が好きだから、こいつは苦しいんじゃ。
   あんたの望む可愛い弟を演じることが苦しいんじゃ。
   トシはもう男じゃ。自分の頭で国のために役立つことを考えとる」

文「あなたに何が分かるんですか?」

(なんだか、現代の親子関係にも通じるなぁ。
 こうして、道を踏み外して後戻り出来なくなってしまう子どもたちもたくさんいるんだろう




晋作は父と話す。
晋作「父上は、いつも私を大事にして下さる。守って下さる。感謝し、尊敬しています。
   しかし、今まで誰も私の目を開かせてはくれんかった。誰もこの退屈から救ってはくれんかった。
   あの男たちといれば、いずれ私も志とやらを持てるかもしれません」

夜中にその足で寅次郎を訪ねる晋作。

晋作「学問がしたい!」
寅「何のために?」
晋作「分からん。じゃが面白そうな気がする。オレが本気で学んだら久坂など相手にもならん!」
寅「さあ、どうかな」


トシは写本を売って、文に和菓子を買ってくる。
文「写本が売れたら、家にお金を入れるんよ」



伊藤利助(後の伊藤博文)も塾に入る


 

 


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