つまらない大人にはなりたくない

2006年02月03日 | 佐野元春

「つまらない大人にはなりたくない」は佐野元春の「ガラスのジェネレーション」の最後に出てくる歌詞。

年末から年始にかけて佐野元春は、新曲「星の下 路の上」と紙ジャケ & リマスタリングでリイシューされたCD 8タイトルとTOUR 2006「星の下 路の上」のプロモーションで関西のラジオ・プログラムに数多く出演した。

TOUR 2006「星の下 路の上」の神戸公演、大阪公演は読売テレビとFM802が主催していて、その関係でテレビ出演があった。番組ではまず最初に佐野元春のプロフィールが紹介され、司会のFM802のDJは「つまらない大人にはなりたくない」という歌詞に言及し、アシスタント役のお笑い芸人に「どう? つまらない大人になってない?」と聞いていた。質問された20代半ばのお笑い芸人は「つまらない大人になってもうた~」と嘆いて笑いを取っていた。

僕が彼ならばどうしただろう。テレビを見ながらそう思った。「つまらない大人になってしまった」とはきっと言えないだろうなと思った。また「つまらない大人になんかなってないよ」ときっぱり断言もできなかったはずだ。心にわだかまりを残しつつ僕はテレビのスイッチを切った。

そんなふうに「つまらない大人にはなりたくない」という歌詞は今も僕をビートし続けている。この間NHK-FMで放送された「サウンド・ミュージアム」でナビゲーターの能地祐子が佐野元春ファンのコと会うと「つまんない大人になっちゃったかな? なってないかな?」なんていつも話題になると話していた。十代の頃に「ガラスのジェネレーション」を聴いた世代にとってそれは今も気になるフレーズなのだろう。

テレビのインタビューで佐野元春はこんなふうに話していた。

「『成長するってどういうことだろう』というのはロック・ミュージックのメイン・テーマなんです。実は大人になるっていうことの答えはまだ見つかっていなくて、未だに考えている最中なんです。それをまじめに追求しようと思っている。そしてその事を通じて自分が何者かを探っていきたいと思うんです」

画像は「ガラスのジェネレーション」が収録されているLP『Heart Beat』と紙ジャケ&リマスタリングで復刻されたCD『Heart Beat』。

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