SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #25

2016年03月23日 | Motoharu Radio Show

2016/03/22 OnAir - 4th. Week - 今夜は、ブルースを感じたい夜
01.John Lee Hooker:I Want to Hug You
02.Tim Hardin:Hoboin'
03.The Staple Singers:I Want To Thank You
04.Bob Dylan:Baby, Let Me Follow You Down
05.Al Kooper:Fly On
06.Janis Joplin:Maybe
07.The Edgar Winter Group:Free Ride
08.佐野元春 and The Hobo King Band:愛のシステム(Unplugged Live)
09.佐野元春 and The Hobo King Band:インディビジュアリスト(Unplugged Live)
10.Grateful Dead:Beat It On Down the Line (Live)
11.Aretha Franklin:Reach Out and Touch (Somebody's Hand) (Live)
12.佐野元春:イノセント
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。Motoharu Radio Show、今週も待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。期間限定の放送ではじまったこの番組。残念ながら今夜がその最終回となってしまいました。早いものですね。昨年9月からはじまって約半年間のお付き合い。番組リスナーのみなさん、どうもありがとう。今夜もいつも通りごきげんな音楽をみなさんと分かち合いたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・I Want to Hug You
ジョン・リー・フッカーの「I Want to Hug You」。

・Hoboin'

佐野元春 : Motoharu Radio Show、ジョン・リー・フッカーのレコードに続いて聴いたのはティム・ハーディン。'60年代、コンテンポラリー・フォークのムーブメントの中でも一際音楽性が高いミュージシャンのひとりです。ジョン・リー・フッカーのブルースをジャズ的に解釈するという素晴らしいレコード。ティム・ハーディン、曲は「Hoboin'」。聴いてみました。今夜はブルースを聴きたい気分ですね。僕はブルースのない音楽には興味がありません。前から思っていましたけれども、いつだったか西アフリカを旅行したときにそれを確信しました。アフリカ。それはブルースが生まれた場所です。そこで出会ったミュージシャンたちが教えてくれました。歌いたい理由があるから歌う。それが音楽を続ける理由。ザ・ステイプル・シンガーズ、曲は「I Want To Thank You」。

・I Want To Thank You

・Baby, Let Me Follow You Down
もうすぐ来日コンサートを行うボブ・ディランの1962年のレコードで曲は「Baby, Let Me Follow You Down」。

佐野元春 : 1962年、CBSコロンビアから出たデビュー・アルバム『BOB DYLAN』からの一曲。このアルバム当時はほとんど注目されていませんでした。しかしアルバート・グロスマンという腕利きのマネージャーが付いて状況が変わりました。ディランの曲をいろいろな歌手に歌わせて、その曲のよさを知らせてゆくという作戦でした。さて、ボブ・ディランといえばそのレコーディング・セッションに参加したことで有名になったミュージシャンがいます。アル・クーパー。ディランの曲「Like A Rolling Stone」のセッションでハモンド・オルガンを弾いたことがきっかけでした。そのアル・クーパー、1971年のレコードを聴いてみたいと思います。「Fly On」、アル・クーパー!

・Fly On

佐野元春 : Motoharu Radio Show、「今夜は、ブルースを感じたい夜」ということで何曲かレコードを持ってきています。僕がはじめてブルースという音楽を意識したのは十代の頃でした。その頃は海外のポップ音楽に興味を持つようになって、ラジオのチャート番組なんかもよく聴いていました。そんな中、ラジオから聴こえてきたあるシンガーの歌声に心が奪われます。それは米国の女性シンガー、ジャニス・ジョップリンでした。その声はしわがれていて、ちょっと苦しそうに聴こえるんですが、とても力強い歌声でした。よくある女性シンガーの歌とは全然違う、何か訴えかける力のある声でした。そのジャニス・ジョップリンのレコード、1970年、アルバム『Pearl』からの一曲聴いてみます。曲は「Maybe」、ジャニス・ジョップリン。

・Maybe

・Free Ride
エドガー・ウインター・グループの'70年代のレコードから曲は「Free Ride」。

佐野元春 : 先日、仕事場を整理していたら思わぬものが出てきました。1998年にやったホーボーキングバンドとのアンプラグド・ライヴの記録です。これは当時、ソニー・ミュージックが企画して行ったインターネットを使った国内初の有料オンライン・ライヴです。場所は東京銀座のソミドホール。ここで僕たちは演奏してそれを生でブロードキャスティングしました。しかしとはいっても1998年。この時点でインターネットの普及率はたった11%。こんな中でインターネット・ライヴをやろうというソニー・ミュージックもすごいですが、「いいですよ、やりましょう」という自分もどれだけ冒険野郎なんだという話ですよね。しかし歴史は歴史です。ここに残ったこの珍しい演奏の記録。今夜は是非、Motoharu Radio Show リスナーのみなさんに聴いていただけたらと思います。「愛のシステム」、そして「インディビジュアリスト」。佐野元春 & ザ・ホーボーキングバンド。

・愛のシステム(Unplugged Live)
・インディビジュアリスト(Unplugged Live)

・Beat It On Down the Line (Live)
・Reach Out and Touch (Somebody's Hand) (Live)
グレイトフル・デッド、1971年のフィルモア・イーストのライヴから「Beat It On Down the Line」。アレサ・フランクリン、1971年のフィルモア・ウェストのライヴから「Reach Out and Touch (Somebody's Hand)」。

佐野元春 : さて、期間限定ではじまったこの番組。残念ながら今夜がその最終回となってしまいました。昨年9月からはじまって約半年間のお付き合い。番組リスナーのみなさん、どうもありがとう。毎週、みなさんにどんな曲を聴いてもらうか、曲を探すのはとても楽しかったですね。そしてなんといってもこの番組を自由に作らせてもらったこと感謝しています。またこうしたあまり飾り気のない音楽番組で時間帯聴取率トップを取れたのもうれしかったですね。僅かながらTBSに貢献できたらよかったと思います。ラジオというと僕なんかはいい音楽番組を期待したいところですね。TBSに限らず民放地上波はAMに加えてFMのチャンネルが増えました。これを活かしてこれからもよい音楽番組がどんどん増えてゆくといいなと思います。世の中には音楽が必要だという人たちがいなくなることはまずありません。音楽は人生の良きスパイスです。よい音楽を沢山知っていれば人生はおもしろくなります。これからのラジオと音楽。もっともっと楽しく発展することを祈っています。DJ、佐野元春からのメッセージでした。今夜最後はこの曲。これまで番組を楽しんでくれたリスナーのみなさんへ、僕からの気持ちを込めてこの曲でお別れしたいと思います。「イノセント」、佐野元春。

・イノセント

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 僕は35周年アニバサリー、その最終公演。いよいよ今週末、26日、27日、東京国際フォーラムで行います。ごきげんなコンサートにしたいと思います。チケットを持ってるみなさん、是非、楽しみに待っていてください。ラジオではまたいつかお会いできる日まで、みなさんもお元気で。音楽はMotoharu Radio Show、番組の後テーマとしてお馴染み MG'S「Time Is Tight」。時間まで聴いてお別れです。DJ、佐野元春、ではまたいずれ。

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