Sunday Song Book #1023

2012年05月20日 | Sunday Song Book

2012年05月20日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. BLOW / 山下達郎 "レアリティーズ" '02('92)
2. TOO MANY FISH IN THE SEA & THREE LITTLE FISHES / MITCH RYDER & THE DETROIT WHEELS '67
3. I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU / HERB ALPERT & THE TIJANA BRASS "GOING PLACES" '65
4. GUESS I'LL NEVER UNDERSTAND / FRETCHER WALKER III '70
5. TRUE LOVE / RUDY COPELAND "RUDY COPELAND" '78
6. RETURN TO SENDER / OTIS BLACKWELL "THESE ARE MY SONGS!" '77
7. TWIST & SHOUT / THE ASTRONAUTS "ROCKIN' WITH" '64
8. 片想い / 山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
「私、ツアー終わりまして一週間経ちましたが、なんかもう一月くらい前の話のように(笑)、思います。改めまして昨年の11月からはじめました全国38ヶ所64本のツアー、無事に終了することができました。お出でくださいましたみなさま、心より御礼申し上げます。次はまた来年2013年にお目にかかりたいと思います。そのあいだにまたいろいろと仕事が(笑)、入ってきておりますのでですね」と達郎さん。
先週は掃除をしようと思っていたそうだが爪を傷めて、爪が触ると痛いので、あとCDの山、本の山に唖然として途方に暮れて、結局何にもしなかったそうだ。今週は曲のオファーが入ってきたので曲書きがはじまるという。

・リクエスト特集
サンデー・ソングブックに寄せられたリクエス・カードを3月まで遡って、先週に引き続いてリクエスト特集。

・BLOW
1992年のシングルで発表した「BLOW」。季節柄開放感のある曲をと達郎さん。

・TOO MANY FISH IN THE SEA & THREE LITTLE FISHES
ブルーアイド・ソウルのミッチ・ライダーが率いるデトロイト・ホイールズの「TOO MANY FISH IN THE SEA & THREE LITTLE FISHES」。1967年全米24位。プロデュースはボブ・クリュー。1965年のマーヴェレッツの曲「TOO MANY FISH IN THE SEA」と1939年にケイ・カイザーが全米NO.1に送り込んだ「THREE LITTLE FISHES」を掛けあわせてメドレー形式で歌われている。

・I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU
ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスの1965年の5枚目のアルバム『GOING PLACES』から「I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU」。邦題は「センチになって」。この曲は1936年のトミー・ドーシーのオーケストラのヒットで有名。トミー・ドーシーのテーマ・ソングで知られている。トミー・ドーシーのヴァージョンはひじょうにゆったりとしたバラード。それをアメルアッチのアレンジで。ドラムはハル・ブレイン。

・GUESS I'LL NEVER UNDERSTAND
フィラデルフィアの黒人シンガー、ロニー・ウォーカーがフレッチャー・ウォーカー・サードという変名で出したシングル「GUESS I'LL NEVER UNDERSTAND」。1969年の作品でロニー・ウォーカー自身の作詞作曲。リリースは1970年にパラマウントから。

・TRUE LOVE
ソロモン・バークのアルバム『DON'T GIVE UP ON ME』で印象的なキーボードを弾いてた盲目のキーボード・プレーヤー、ルディ・コープランド。1978年のソロ・アルバム『RUDY COPELAND』のプロデュースはラリー・ウィリアムス。当時、盲目のキーボード・プレーヤーということでスティービー・ワンダーのクローンとして売り出されることになる。アルバム・ジャケットもスティービーに見紛うばかり。今から思うとキャラが違ってるんじゃないかと達郎さん。そのアルバムの中からシングル・カットになった「TRUE LOVE」。作曲はジョニー・ギター・ワトソン。歌い方がジョニー・ギター・ワトソンと感じが似ている。この時代、ルディ・コープランドはジョニー・ギター・ワトソンのアルバムでキーボードをたくさん弾いていた。ちなみに達郎さんはソロモン・バークのアルバム『DON'T GIVE UP ON ME』で印象的なキーボードを弾いていたルディ・コープランドが、このルディ・コープランドだったということを最近になって知ったのだそうだ。

・ニュージーランド
ワーナーの香港の会長がニュージーランド人で、ツアーが終わったらニュージーランドの家に来てと誘われていたが、曲書きの仕事が入ってきて6月はそのレコーディングとなり、ニュージーランドどころではなくなったという。

・ライヴに関する質問 1
リスナーから「ギターの佐橋さんはドーナツ・ソングのときだけギブソンSGを弾いてらっしゃいましたがその理由は?」という質問。
ボトルネックでソロを弾くのでオープン・チューニングになっている。だからオープン・チューニングでチューニングされたギブソンSGを使ってるとのこと。確かなことは本人に訊いてみないとわからないが、たぶん「ボトルはギブソンですよ」と言うんじゃないかと達郎さん。

・ライヴに関する質問 2
リスナーから「キーボードの柴田さんはハモンド・オルガンを弾いてましたがレスリー・スピーカーが見当たりませんでした。ペアでひとつではないんでしょうか?」という質問。
ハモンド・オルガンはちゃんとあるそうだ。後ろに隠れて見えないだけで、音を聴けばハモンドの音がしてると思いますと達郎さん。

・カッティング・プレー
リスナーから「ギターのカッティングはどのギタリストを参考にしてるのですか? また弦の太さ、弦高やテンションの具合を教えてください」という質問。
カッティングはいろんな人を参考にしたが結局自分流になってるとのこと。最初はジェームズ・ブラウンのバンドのギタリストとかをコピーしたが35年もやってるうちに自分のタイム感とかになってきたそうだ。弦の太さは今は1.1か1.0かそれくらい。大体アーニーボールの1.1。弦高は低くて、今回のツアーでは「俺の空」でギター・ソロを弾くところでは、最初弦高の上がったギターに代えていたが、ブラウンのテレキャスターに音色がかなわないので、むりやりブラウンのテレキャスでやることになったとか。でもカッティングの弦高の、とても低い弦高でやってるので、ハイポジションになると音が出なくなったりして、ソロ向きではなかったんだとか。

・RETURN TO SENDER
オーティス・ブラックウェルは黒人の作曲家。エルヴィスの「ALL SHOOK UP」や「DON'T BE CRUEL」などたくさんの作品がある。1977年に出た自作曲を自ら歌ったアルバム『THESE ARE MY SONGS!』からエルヴィスに提供した「RETURN TO SENDER」。

・TWIST & SHOUT
アストロノーツはインストゥルメンタル・グループとして有名だが実はヴォーカルもやる。それもそのはずでこの人たちはカリフォルニアのサーフィン・バンドではなくて、コロラド出身の高校の先生と生徒で結成されたバンド。「TWIST & SHOUT」が収録された1964年のアルバム『ROCKIN' WITH』はまだCD化されてない。

・片想い
1991年のアルバム『ARTISAN』から。5月になるとこの曲にリクエストず集まる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月27日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp

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