太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

家族水入らず 2

2021-05-29 07:39:42 | 日記
長ーい道のりを経て受けたコロンスカピー(大腸内視鏡検査)は無事終了。
前回、全身麻酔が効きすぎて、気が付いたら家にいた。
夫が迎えに来たのも、その場でジュースをもらって飲んだのも、夢の中のことのようにぼんやり覚えがある程度。
今回は、たぶん前回よりも少なめの麻酔にしたのだと思うが、施術中に目が覚めた(怖!)
とは言え、何かが下腹部で動いているのを感じるだけで、痛くもなんともなかった。


義兄の滞在も、あと2日。
昼間はリモートで仕事、その合間に海に行ったり、ランニングしたり、
少しの間もじっとしていられない義兄は、思い切り故郷を楽しんでいる。
今朝、6時半に親子4人はノースショアにシュノーケルに出かけた。
私は今日も明日も仕事なので行けないけど、親子水入らずでよかったんじゃないかと思う。

子供たちがそれぞれの人生を歩みだすと、純粋な家族だけで行動する機会は少なくなってゆく人が多いと思う。
親子で触れ合うことだけが親孝行ではないけれど、いつかはそういうこともできなくなるのだと思えば、できる時にやっておくほうがいい。


父が亡くなるまで、私はそのことを頭では理解していたのに、全然わかっていなかった。
私の親だけは、なんでかどこにも行かないような気がしていた。
4年前の3月に、父の誕生日に帰省して、伊豆半島まで両親を花見に連れていったことがある。
両親とも元気だったけれど、長く歩くのは疲れる感じだったので、車椅子を2台レンタルした。
父は車椅子に乗ると、「こりゃ楽だ!」と大はしゃぎ。
夫と私で車椅子を押しながら、桜並木を歩いた。
帰りの車の中で、私は父に、

「私達が子供の頃、お父さんは毎週のようにこうして家族をドライブに連れて行ってくれたよね、ありがとう」

と言ったら、父は、

「そうだっけなぁ。あの頃はそれだけが楽しみだったから・・」

と言って、窓の外を眺めていた。
その時私は、残された時間のことを思い、私が今まで、できたのにしてこれなかったことを思い、胸が苦しくなった。

家族水入らず

今頃、ノースショアに向かう車の中で、家族の思い出話に花が咲いていることだろう。








コロンスカピーまでの長~い道のり

2021-05-28 07:47:30 | 日記
めでたく50を超えると、コロンスカピー(大腸の内視鏡?)のお知らせがくる。
5年前に初めて受けて、次は5年後と言われ、まだずーっと先と思っていたのに、あっというまにその5年が経ち、次のお知らせが来た。
義務ではないけど、お年頃ではあるから、やることにした。

と言っても、すんなりいかないのがアメリカで、それをさらにややこしくするのがコロナ禍。

検査を受けるのは、Kという総合病院だが、
まずは私のかかりつけ医者を通さねばならないので、かかりつけ医の予約をとる。
それが4月の初め。

ホノルルのかかりつけ医に40分運転をしてゆく。
身体の状態をみるために、血液検査をするという。
もちろん、血液検査専用のラボでしかできないので、医者がラボ宛てに書類を作って、その日はおしまい。


日を改めて、血液検査を受けにホノルルまで行く。


数日後、検査の結果が出たから来いと、かかりつけ医から連絡がきて、
予約をとって、再びかかりつけ医に行く。
検査結果を聞き、そこで初めてK病院の医師と「電話問診」の予約をとる。

コロナ以前は、直接K病院に行って医者に会えたのだけれど、今は全部、電話なのだ。
決められた日の、たとえば9時半から10時半の間に医者から電話がきて、フェイストークで話す。



その医者との電話面談の数日前に、医者の秘書から電話があって、細かい問診を受けた。


電話面談の日は、私は仕事。お客様対応中に電話がくるかもしれず、
マネージャーに、その時間帯に電話に出たい旨を伝え、すぐに仕事を代われるように、常にマネージャーが私の近くにいてくれた。
が、時間を過ぎても電話が来ない。
20分が過ぎ、私はK病院の医者のオフィスに電話をしたが、土曜日でお休みのため、留守電を残した。

ところが、その留守電を残している間に医者から電話があったのだ・・・・



週明け、K病院に電話をし、再び電話面談の予約を取り直した。
検査の日は既に決めてあったので、その前にどうしても面談せねばならず、
ぎりぎりの日程で予約がとれた。


しかし、その予約日も私は仕事で、それも1番忙しいレジスターの、しかも、
1番店が混む時間帯。
その上、人手不足でその日はマネージャーが一人しかおらず、ゼネラルマネージャーに相談した。
絶対にその時間帯は、レジスターには長蛇の列で、
店内にも人は押すな押すなの状態だ。(社会的距離なんてもんはないに等しい)
そんな中で、かかってきた電話に出ていられるものか。
結局、私が電話に出るために、休みだった他のマネージャーが出勤してくれることになった。


電話面談の予約日、思った通り、ものすごい忙しさの最中に電話がかかってきた。
レジを打ちながら電話を取ろうとしたら、なぜか切れた。
近くにいてくれたマネージャーが、すぐに代わってくれたので、外に出てかけ直し、
やっと医者と話すことができた。フェイストークでなく、普通の通話だけど、この際なんだっていい。



大腸検査なので、検査前にやることがいろいろある。
前回は病院に出向いたから、用意されていたキットを受け取れたけれど、
今回は最寄りのドラッグストアで受け取る。
ギリギリの日程で電話面談し、そのあとなので検査まで時間がない。
夕食のあとにドラッグストアに行ったら、まだ医者からの連絡がきていない。
処方箋なしで買えるものを、薬剤師が揃えてくれて、それを買って帰った。

検査の2日前、K病院に電話をし、処方箋が届いていないことを伝え、
仕事で行けない私のためにシュートメが受け取りに行ってくれた。


そうして、今日が検査。
ここまでくるのに2か月近くかかり、スムーズにいかないあれやこれやを思うと、どっと疲れる。









家族水入らず

2021-05-26 08:22:55 | 日記
ハワイは今週末から、ワクチン接種していても、していなくても、外ではマスクをつけなくてもよいということになった。
ワクチンの接種率は50%近くになっていて、今では予約なしでも、近所のドラッグストアなどで接種できる。
私は、このまますっとぼけて接種しないでいられるといいなと思う。



シアトルに住む義兄が、一人で来ている。
幼馴染の父親が亡くなり、そのメモリアルに参加するためで、
その日を挟んで1週間あまり滞在する。
仕事はリモートで、シアトルとは3時間の時差があるので、午後3時までには仕事は終わってしまう。

義両親と義兄

ノースショアでシュノーケルしたあと、カイルアまで来て泳いで、
みんなでかき氷を食べた。



叔父叔母も呼んでディナーを囲む。

右は叔父、左が義兄

義兄に会うのは何年振りか。
彼は大学時代からシアトルに住んでいるので、ハワイにいた歳月よりもずっとシアトルのほうが長くなった。
食事をしながら、子供の頃の思い出話に花が咲く。

義兄が魚を飼っていた巨大水槽が割れて、部屋が池みたくなったとか、
夫が3歳のときのハロウィンで、魔女に変装した隣家のおばさんを見て泣いて帰ってきたとか、
親がジャンクフードを食べさせなかったために、友達が遊びに来てくれなくなったとか。

夫と義兄は好対照。
姿も性格も、まったく似たところはない。
離れているからいいようなもので、どちらかというと関係は疎遠なほうだ。
それでも、こうして家族4人が集まると、このバランスがいいのだなと思う。
家族だからといって、みんながみんな、べったり仲良しなわけじゃなく、
なにか一物もっていることのほうが多いかもしれない。
けれど、それこそが、自分が望んで乗り越えたい、消化したいことだったのかと思えば、
家族という因果な役目を引き受けてくれた相手は、人生においてもっとも重要な存在なのだろうなと思うのだ。





3匹目の猫計画

2021-05-21 07:39:55 | 日記
その猫を最初に見かけたのは、春休みよりずっと前の、まだ職場が暇だった頃だ。
全身真っ黒で、尻尾だけがフワフワとしている小さな猫が、
食べるものを探してゴミ箱をあさろうとしているところを何度か見た。

あれから数か月。
ジャングルのような、だだ広い敷地を歩きまわっているのを見たり
建物の縁の下にいるのを見たり。
どうやって生き延びているのか知らないが、見るたびに痩せてゆくので心が痛む。

昨日、休憩時間に花畑の近くにいるのを見かけたので、持ち歩いていたキャットフードを持って近づいた。
近づくと、逃げる。
フードを地面に置いて、離れて見えないところまで行くと、食べる。
てのひら一杯のドライのカリカリフードを、あっというまに食べ、
缶入りのキャットフードを、まるまる一缶たいらげてしまった。
相当に空腹だったのだろう。


まだ若いからなのか、空腹で痩せているから小さく見えるのか。

この猫が、気になって仕方がない。
夫に話すと、「いいよ、うちに連れてこようよ」と言う。
そこで、3匹目となる猫計画をたてる。

まずはケージを買って来る。
同僚がトラップ(捕獲機)を持っているので、しばらくフードをあげて顔見知り(?)になったところで、捕獲してもらい、
連れてきたら、先住猫とは違う部屋に隔離し、動物病院で検査してもらう。
少なくとも半月はケージの中で過ごし、
少しずつ先住猫と慣らしてゆく。

我が家の間取りは、仕切りのドアというものがバスルームにしかない。
そこで、6月中旬から義両親がヨーロッパ旅行に出かけるので、
その留守の間に、義両親側の家を隔離場所として使う予定。

既に名前も決めてある。
なんか、わくわくしてくる。