太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

コオラウ ショー

2024-04-05 07:04:02 | 絵とか、いろいろ
カタカナで書くと、なんか変。
コオラウとは、オアフ島の東側を北に向かって伸びる山脈の名前で、ko'olau。
大きな爪で削り取ったような、独特の山肌をもつこの山は、偏西風を雨に変える。
傾斜がきつすぎて、人が登ることはできない。
この山のおかげで島の東側は涼しく、雨が多いけれど、そのぶん緑が濃い。
我が家も、この山のすぐ麓に位置している。

作品をおいている、ひとつのギャラリーで、6月にko'olauショーをやることになった。
これは2回目で、1回目のときに出品した作品は、ディズニー映画の関係者が買っていき、「リロ&スティッチ」の実写版(今夏公開予定)の中で使われる。

今回、出す予定の作品が2つできた。

まだ無題。
H3というフリーウェイからの景色。
このあたりは岩肌が多い。
45X60センチのキャンバスに、コラージュ。
筆で描いたようにみえるかもしれないけれど、これはみんな染めた紙を貼ったものだ。
After rain
これは職場の入り口から見える景色。
山肌に白く見える筋は、雨上がりだけに現れる滝。山に降った雨が、いくつもの滝となって落ちる。
大雨のあとは、家から外に出ると、滝の音が聞こえるほどだ。
20×40ぐらいの木板に、コラージュ。

作品創作に腰があがらないの、やる気が出ないのとグズグズ言っていたが、
ギャラリーにいるジェイが、4月の初めの時点で、

「まだ公にはなってないけど、6月にko'olau ショーをやるよ」

と教えてくれた途端、俄然やる気が満ちてきた。
私に必要なのは、期限、なのか・・・
あんなに宿題が嫌い、期限を決められるのが嫌い、やれと言われるのが嫌いな私が、期限がないと動かないとは皮肉なものだ。

ハワイに来る旅行者は、ハワイといえば海という人が多い。
けれど、ハワイに住んでいて、今は他の場所に住んでいる人たちは、ハワイといえばko'olauという人が、断然多いのだそうだ。
13年、毎日この山を眺めて暮らしているが、見飽きることがない。
義両親にそう言ったら、

「53年、毎日見てても飽きないわよ」

とシュートメが言った。
富士山と一緒だ。
日本へ行けば、富士山を探してしまう。同じような写真を何枚も撮ってしまう。テレビで富士山が映れば、見入ってしまう。
生まれてからずっと富士山を見て育ったから、富士山は私にとっては心のふるさとなのだろう。

ko'olauは、私の第二の心のふるさとになるのだろうか。








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