奄美大島北端の空港から本島南端の古仁屋まで順調であれば、奄美を初めて訪れる人々を魅惑する山道と海岸縁とくねくね大小10近いトンネルを潜り2時間ほどかかります。
この中で住用村に架かるおよそ三太郎トンネルが最も長いようです。
名瀬市を通過、新和瀬トンネルを抜け、名瀬と古仁屋の中間点・住用に入る辺りから急速に雨脚が激しくなり、運転の原君と「大丈夫か?行けるか?」などと話しながら、区間一キロ近い最も長い三太郎トンネルを抜けたところで、濁流の前で立ち往生、行く先を塞いでいる三台の車に出会いました。私達もトンネル出口で、およそ20分以上前方の車が動くのを待ちましたが、雨脚は激しくなる一方で前方駐車も一向動く気配がなく、車上から見る川は海の浮遊物を乗せた海流が見る見る逆流、溢水。
やがて、運転の原君が「会長、古仁屋行きは無理みたいです。今日は一旦引き返し名瀬に泊まり、明日向いましょう」と引き返しました。
ところが、テレビでも何度か報じられた住用村の「奄美体験交流館」(体育館)前を通過、名瀬に向う和瀬海岸沿いの道が冠水、通行不能、水が引くのを待ちましたが、折からの満潮で海水は増える一方、ママよと再度古仁屋行きを目指し、三太郎トンネルに引き返しましたが、出口には前回を上回る車が立ち往生していました。