”朝吼夕嘆・晴走雨読”

「美ら島沖縄大使」「WeeklyBook&Reviews」「マラソン挑戦」

「琉球新報」書評欄より~2008年5月4日

2008年05月27日 | 著書:「おきなわ就活塾」(新宿書房)

                                  

久しぶりに本音の経営指南書である。タイトルに「就活塾」と銘打っているが、就職本ではない。読むべきは本土就職を目指す学生より、むしろ県内経営者たちであろう。ただし、痛烈な批判に、気分を害するような度量の狭い経営者は「服用」しない方が無難だ。
 著者は沖縄を代表するヤマト経営者である。満州生まれで沖縄育ちの奄美系ウチナーンチュ。大学も琉大中退、早大卒。琉球新報記者から、東京でIT企業を立ち上げ、創業から30年間、経営のトップに君臨してきた。創業以来29年間で故郷・沖縄から238人の若者を採用した。しかし、在職者数は54人。大半が中途退職し沖縄にUターンした。
 

県出身者は継続勤務でキャリアを形成する志向が相対的に低く、入社4、5年が退社の一つの節目、県外就職の3割がUターン。離脱の理由は親の甘さ。修羅場に耐え10年以上たつと定着するが、その数は1割。これが200人余の沖縄青年を採用した経験に基づく分析だ。「沖縄出身?ダメダメ!」「沖縄の方はちょっと…」。そんな刺激的な見出しが随所で躍る。経営者仲間だからこそ聞ける、早期退社の多い沖縄出身者に対する本土経営者の本音もシビアだ。
 「創業は易く、継続は難し」だが、沖縄の地元紙の経済記事には「決算発表や設立会見パーティーの報道が多い」との苦言は元記者の魂の名残か。
 「企業の製品サービスの市場性や財務内容、経営者の資質等に踏み込み、前途に横たわる問題点や克服すべき課題についてコメントがあってもいい」と、経営者の視点から注文をつける。

他県に比べ沖縄は公的支援が豊かだが「将来を嘱望されつつ登場した若い起業家たちの、何割が残っているだろうか」と、税金を投入する役所や持ち上げた報道機関に「冷静な審査・評価能力を」とくぎを刺す。
 職場より家族・地域優先、競争より協調性、テーラー・システム(科学的管理法)よりテーゲーイズムがはびこる風土。利益追求の企業組織が、家族や地域のように成員の満足追求にはしる共同体組織となり崩壊する。批判の裏にあふれる郷土愛が本書の魅力だ。

(前泊博盛・琉球新報論説副委員長)

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「春日部大凧ハーフ・マラソンに出場しました」

2008年05月25日 | 「マラソン挑戦」

 五月連休の4日、恒例の第20回春日部大凧ハーフ・マラソンに出場、制限時間8分前の2時間52分で何とかゴール。先月の熊谷ハーフより22分も遅いのは前々日の飲酒・午前様帰宅が効いたのだろう。
 この「春日部大凧マラソン」は市町村合併により「庄和マラソン」からの名称変更したもの。そう言えば三市合併・さいたま市になり、それまで愛好していた自宅最寄りの「与野大かやマラソン」がなくなったのは残念でならない。
 五月晴れ、グライダーの離発着を眺めながらのコースの大半を占める江戸川土手10キロ弱は何時走っても快適極まりない。
 このコースは第4回目以来今回まで通算14回出場、私の出場回数の多い大会。
今回、過去の記録ベストタイムは12年前の2時間15分。年は争えないもの、年々タイムは悪くなっている。
                                              

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「東京ビッグサイトに行って来ました」

2008年05月19日 | 「美ら島沖縄大使」便り
             (ジャスミン社の贄社長と)
 先週、5月13日(水)から15日(金)の三日間に亘り有明の東京ビッグサイトで開催された第18回ソフトウェア開発環境展に行って来ました。
これはソフトウェアの開発・保守・運用のための製品・技術の専門展で、我社の営業スッタフが販売委託契約を結んでいるジャスミン社の製品Wagbyの展示、説明セールスのために参加しました。
 少し専門的になりますがWagbyとは“EXCELファイルをドラッグ&ドロップするだけでWEBデータベースが作れるツール”です。

 会場はとても半日そこらでは周り切れない出展数と混雑、熱気でした。短時間ではとても各ブースに展示された製品やその性能を理解することは不可能ですが、業界の熱気と雰囲気を肌で感ずることで何かを得て欲しいと私は急遽、研修中の新人諸君を現場見学に行かせました。
“沖縄地場ソフトベンチャーの開発製品の首都圏・全国販売展開”モデルは我社のコンピテンシー(強み・競争優位)と思っています。今後ともジャスミン社との提携を強化しつつ、我社の事業所多展開と営業マンパワーというこの優位性を自覚して、これを活かす工夫を検討して行きたいと思っています。
 
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「東京那覇会」

2008年05月18日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 5月18日・日曜、お馴染の「東海クラブ」で第72回「東京那覇会」(外間守善会長)に出席しました。
 当日は吉村「東京ひめゆり同窓会」会長、タイムス、新報両東京支社長等の来賓他およそ60名の参加者。山路副会長の指名により、並み居る錚々たる大先輩出席の下、開会乾杯の音頭を拝命しました。
 総会に続いて山路安静副会長による文化講演。「ナーファ ヌ ワラビンチャー」(那覇の童たち)。方言を交えながら“男女疎外の遊びグループ、お互いの呼捨て呼称ながら年長者にはニイサン、ネエサン呼称と諸々失われつつある戦前沖縄の児童幼少のキーワード・カルチャ紹介に年配の参加者は懐かしさに沸いた。
 続いて平成7年OTVで放映された昭和13年撮影「蘇る戦前の沖縄」(60分)を鑑賞。
 これまで何回は那覇会に出席して感ずることは、この会は他の沖縄関係団体と比べ、その名称から構成は勢い那覇高(城丘同窓会)の中心になっていますが、内容は特に失われつつある戦前沖縄への郷愁、カルチャー共有と文化サークルの色彩が強い。
          
                (仲吉くみ琉舞会の皆さん)
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「The Sands of Time」:SIDNEY SHELDON

2008年05月15日 | 「Weekly 読書感想」
The Sands of Time

HarperCollins Publishers Ltd

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 通勤の埼京線車中・北与野から五反田まで1時間強、以前は全ページ読了した日経朝刊も最近は半分位読んだ30経過の赤羽辺りで決まって眠気に襲われ、寝入ってしまう。年の所為か!
 ところが400Pを超すペーパーバックの本書、久し振りにホームで、信号待ちつつ、ベッドで、トイレで、日に夜に引き込まれ1ヶ月余りで読了!勿論、1ページ毎に判らない単語は無数に出て来るが、とにかくストーリが追える。
 そこは名うてのストリーライターのSidney!とにもかくにも終章まで引きずられ、格好の英語学習となった。
物語はスペイン内乱をバックに、反フランコ革命軍に誘拐された修道女5名との逃避行と修道院に入らざるを得なかったそれぞれのライフストーリとトラウマを例の如く読者の予測と思惑をこれでもかこれでもかと裏切り、引返しつつ読者を引き込んで行く。
 本書を読んだ読者は修道女を見る度に、その前歴と育ちをイメージして好奇の目がオーバーラップするかもしれない。多くの修道院や修行尼は本書やSIDNEYを許せなくなるのではと気になった。

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「第50回東京沖縄県人総会」に出席しました。

2008年05月11日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 5月連休明けの「母の日」の11日(日曜)、霞ヶ関ビル「東海クラブ」で川平朝静新会長の下、第50回「東京沖縄県人総会」並びに懇親会が開催された。
出席者は植木沖縄フアンクラブ会長(元国務大臣)、吉川県東京事務所長等来賓外近隣県人会の会長他100名強。因みに会費納入者は新会長になって300名近くに増えたとのこと。
 関東近隣には埼玉、千葉、板橋、練馬、江東、鶴見、川崎等々大小12の県人会がある上に県出身地域毎の27の郷友会があり、実はこれら組織が下部になるに従い動員力は増える傾向はどこにも見られる特徴。
 会長報告として注目された箇所は「県人会の教科書問題への取組と50周年記念誌発行の報告、さらに“県人会、必ずしも県出身者に限らず、沖縄に心寄するメンバーも歓迎してもいいのでは”という点。
 今後の課題は従来通り会員の増強と若返りですが、川平新会長体制の下、「青年部」との交流・接近の一方、今回は南灯寮の現役学生5人が参加する等若返りの兆候が感じられました。
         
               (金城啓一郎・康舞会師範代と田中さん)

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「泊大橋ジョギング!」

2008年05月10日 | 「マラソン挑戦」
 ほとんどの場合沖縄出張にはジョギングシャツとシューズを持参する。しかし、最近は走るのは2回に一度位。
 昼間の業務、案件終了後、夜の食事・懇親に繰り出す合間を見て、ホテルから波の上宮、泊大橋を往復する。港に出入りする船舶を眺望、時に汽笛を聞きつつ海風の中、起伏に富むこの大橋ジョギングは仕事をしばし忘れさせ、自宅の埼玉では絶対に出会わない沖縄ならではのお好みコース。
 途中、必ず何組かのジョガーに出会う。時には復路、季節外れの波の上海岸で泳ぎ、監視人に怒られ、海水ずぶ濡れパンツでホテルへ帰り、フロントの顰蹙を買いました。
 去った2月の28日、沖縄での出版パーティ日の午前中、ジョギングの帰り波の上宮沖で泳いで、関係者に呆れ返られた。
 かつては、大橋を引き返さず、そのままサチージャー岸壁下を曙町から中学、高校時代を過ごした懐かしの安謝に向い、58号線を泊、前島、とホテルまで2時間近く走ったもの。そうしたことから私は沖縄出張の際はコースに近いホテルに泊まることが多い。
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「連休、国立新美術館・国展の一日」

2008年05月06日 | 「美ら島沖縄大使」便り
                (祝嶺恭子先輩出展「花織着物」の前で)
 連休半ばの子供の日、乃木坂「国立新美術館」で開催された第82回「国展」に行って来ました。実はこれ、城岳同窓・庄司先輩からの祝嶺恭子先輩出展作への招待。行って見て驚いたのは絵画、版画、彫刻、工芸、写真と網羅したジャンル展示もさることながら、噂には聞いていた美術館の広大さとデザインの斬新さ!
 もう一つ、全240点以上の出典工芸作品中、祝嶺恭子先輩「花織着物」や宮平初子さんの「松に花菱」等沖縄出身の作家出展が実に17点。改めて紅型や焼物で培われた工芸の島・琉球を感じました。
 東京での展示は12日まで。この後20日~25日まで愛知県美術館、6月10日~15日に大阪市立美術館の予定という。庄司先輩、有り難う御座いました。
 帰路、最寄の東京ミッドタウン、次いで六本木ヒルズタワーを徘徊するも、人混みの多さにへきへき!上階には登らず。連休の一日でした。
           
                    「国立新美術館」前で
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「玉城先生!おめでとう御座います」

2008年05月03日 | 「美ら島沖縄大使」便り
           (玉城先生を囲んで高校同期の皆さんと)
 恩師・玉城政光先生が歴年の教育功労に対し、春の瑞宝中綬章を受章されまた。
今から52年前、満感胸に入学した私達那覇高一年担任として迎えて下さったのが、若き玉城先生でした。胸中密かに前途を目指す当時の先生にとって、高校教職は人生の一里塚。果たせるから先生は那覇高在職1年足らずで、米国留学後、琉大教育学部教授として奉職、独自の教育行動工学論を確立し学部長、付属中学校長に栄進。現在は専門学校の理事長を勤められる。
 那覇高時代、眉目秀麗・ハンサムの若き先生は多くの女生徒の胸を焦がされた。
当時、ミス那覇高とも言われながら“美人薄命”を地で行くように沖縄キリスト短大独身講師で夭折した成田百合子さんは先生担任の私と同じクラスメート。
 中大大学院で西洋哲学専攻の傍ら黒沢監督のカメラテストを受け「隠砦の三悪人」主演女優と目されながら、健康上の理由で夢を断念、その後グラビヤモデルとして活躍していた彼女からかって、先生の気をいかに惹くかと振る舞った高校クラス時代の追慕を聞かされ、ガックリしたのが昨日のように思い出される。

 昭和34年入学の私達那覇高1年9組有志は、毎年1月9日に玉城先生をお招きしてクラス会を催しています。先年、先生が理事長を勤められる専門学校の卒業式に招かれ企業代表として挨拶されられる一方, 先月は私の出版パーティでは過分なお褒めのご挨拶を頂き有難う御座いました。 玉城先生、益々のご健勝を!
                     (モデル時代の同期・故成田百合子さん)
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朝吼夕嘆

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