続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

デュシャン『なりたての未亡人』

2017-05-17 06:52:26 | 美術ノート

 『なりたての未亡人』

 なんてウィットに富んだ人なんだろう、デュシャンという作家は。
「なりたての未亡人」とはよく言ったもの…自分のことだなんて、ちょっと気がつかない。
 黒革で覆われたフランス窓の向こうには《今、死んだ男がいて、今、新しく未亡人になった女がいる》即ち「ローズ・セラヴヴィ」の誕生である。

 フランス窓の向こうに隠蔽されたデュシャンの秘密、ステキな変身。

『なりたての未亡人』という作品は、ローズ・セラヴィに変身したデュシャンの告知である。


(写真は『デュシャン』TASCHENより)


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