続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

12月になると・・・。

2016-12-06 07:20:19 | 日常

 12月になると何かと気ぜわしい。何の変化もない老人世帯であってもどこか刷新したい気分はある。
 大掃除と言えるほどの体力もない昨今ではあるけれど、老体に鞭打ち、昨日は網戸を洗い窓ガラスを拭きカーテン類を洗濯。6枚の網戸を階下へ運ぶのは少々コツが要るけれど、何とか今年後半の作業も遂行。キッチン・お風呂場と少しづつ・・・。(気が向いたらね、というユルイ感じで)

 障子も張り替え、気がつけば畳が少々軋むので、広告を見て床から取り換えてもらうよう申し込んだ。さて、見本を持参した業者、広告は客引き用…ドン引きだったけど、まあまあのところで妥協。本日8時には作業にやってくるという。

 気楽に行く!
 これ以上でもこれ以下でもなく、無事に暮らせれば、もうそれでOKのわたしの終活。
 老眼になり、汚れも見えずに暮らしている。「おばあちゃんち、臭い」なんて言われないように気をつけたい。(まあ、危ないけど・・・)

 歩こう会は今月もパス、3年前の脚の支障を思い出して自重。
 だんだん行動が狭くなり、活気がなくなりつつあるけど、(ガンバレ!わたし。)

 白露や 死んでいく日も 帯締めて  (三橋鷹女)


マグリット『色彩の変化』

2016-12-06 06:25:28 | 美術ノート

 『色彩の変化』

 この絵の中で色彩が変化しつつあるのか、変化した結果なのか・・・。
 枕・壁・二つの画面を持つフレーム、白黒のゼブラ模様は壁紙なのか、そういう世界(空間)なのかは不明。
 全体モノクロであるが、フレームの中の半分の画面に青色が認められる。

 フレームの影はグレーの壁に認められるが、ゼブラ模様の面はグレーの壁よりずっと離れているらしい空間設定である。
 ゼブラ模様の領域が面なのか空間なのかは不明であるが、どこまでも上方へ伸びていく感があり、《無限》を暗示しているようでもある。

 枕は眠りを示すが、死をも連想させるアイテムである。
 白黒が明白な領域が変形5角形のフレームの背景になっている。フレームというのは何か象徴すべきものを掲げるものであり、二つに分かれた画面は、青色の中に白い尾を引く球体と一方は黒一色である。
 青色は《地球=現世》であり、黒色は《見えない世界=冥府》ではないか。
 白い球体状のものは《魂》、枕(死)から離れゆく霊魂かもしれない。

 死から冥府への昇華のプロセス、重力からの解放、色彩からの離脱、その傾向を『色彩の変化』と呼んだのではないか。


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)