セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

会津屋さんの元祖たこ焼き

2017年08月18日 | +大阪

ひょんななりゆきで大阪に行ってきました。今回の旅の目的はずばり食い倒れ。大阪名物を食べつくしたいという息子と気になるお店や行きたい場所をピックアップしては、Google Mapsにマークしておきました。

 

この地図とノートが旅行中すごく役にたちました。さて、このうちいくつ行くことができるでしょうか。

大阪を訪れたのは15年ぶりくらいですが、大阪駅がすごく大きくきれいになっていてびっくりしました。駅前のグランフロント大阪は2013年に建ったビルなのですね。

ホテルに荷物を預けてから、地下鉄に乗ってまずは”なんば”へ。行こうと思っていたお好み焼き屋さんがこの日はお休みと知り、予定を変更して「元祖たこ焼き 会津屋」さんに向かいました。会津屋さんの本店は西成区にありますが、”なんばウォーク”という地下街に支店があります。

たこ焼きの創始者は、会津屋さんの初代とされています。もとは、牛すじとこんにゃくを入れたものを”ラヂオ焼き”として販売していましたが、たこを入れる明石焼きから影響を受け、たこ焼きが生まれました。

会津屋さんの「元祖たこ焼き」は、まずはその見た目に意表をつかれます。東京のたこ焼きに比べるとやや小ぶり。そしてソースや青のり、かつおぶしがかかっていません。生地そのものにしっかりおだしの味がついているので、2本の楊枝を挿してそのままいただきます。

見るからに観光客という私たちに、お店の人がていねいに食べ方をレクチャーしてくれました。^^ 中にはひと粒ずつたこがはいっています。いかにも”元祖”にふさわしい素朴なお味でした。

こちらはたこ焼きの原形となった「元祖ラヂオ焼き」。見た目はたこ焼きとほとんど変わりませんが、中に味付けした小さな牛すじとこんにゃくが入っています。(断面の写真を撮ればよかった...) たこ焼きと思ったらおでんが入っているような??不思議な感覚です。当時は新しいものにラヂオという名まえをつけるのが流行していたそうです。

たこ焼きの生地で作ったねぎ焼き。牛すじと九条ねぎがたっぷり入っています。ねぎ入り和風オムレツといった感じのふわふわと優しいお味。左にちらりと見えているのは、大阪名物ミックスジュースです。さらりとしたスムージーといった感じですが、バナナと缶詰のフルーツで作るのがおもしろい。

あとから明石焼きもいただきました。たこ焼きの生地に比べるとふわふわと柔らかい。透明なだし汁に九条ねぎを薬味として入れ、ディップしていただきます。

会津屋さんの創業は1933(昭和8)年。たこ焼きにソースが使われるようになったのは戦後1948年にとんかつソースが生まれてからだそうですが、会津屋さんではソースを使わず元祖のお味を守り続けているのですね。

コメント (4)