中島哲也監督、役所広司主演、『パコと魔法の絵本』、9/14、Tジョイ久留米にて鑑賞。2008年41本目。
一定時間の記憶しか持ち得ない、記憶障害がある登場人物のお話は正直飽き飽きです。
またベタな泣かせのお話も勘弁して欲しい、って思います。
しかしそんな飽き飽きで、勘弁して欲しいお話も才人中島哲也の手にかかると極上に素敵な魔法の物語になってしまうのですから、映画って本当に不思議です。
この映画の存在を初めて映画館の看板か何かで知ったとき、自分はまたよくあるハリウッド発のファンタジー映画なのかと思っていました。
しかし、よくよくその看板を見ると出演者が日本人ばかりだったので(つまり日本映画であることに)驚きました。ファンタジー映画って、ハリウッド映画ではよくあるけれど、日本映画ではあまり見かけないじゃないですか。果たして出来栄えはどうなんだろうと危惧したものですが、、、まったくの杞憂でした。
やはり中島哲也は才人ですね。
映画『パコと魔法の絵本』はこれまでの日本映画ではちょっと観たことのない、それでいていかにも日本映画らしいという、何とも不思議な日本映画でした。
中島哲也を指して才人、と称しましたが、彼が才人たる所以は、相反するようですが、決して妥協しない頑固さと驕り高ぶることのない謙虚さにあるんじゃないかと『映画秘宝』のインタビューを読んで思いました。
彼は本作の撮影をわずか一ヵ月半で終えたそうです。
しかし、そのための準備期間が半年あり、また撮影後の編集・仕上げに十ヶ月を費やしたそうです。
撮影が早撮りの映画監督は多々いると思いますが、そこまで作品の仕上がりに妥協しない映画監督はそうはいないんじゃないのではないでしょうか。
ヴェネチア国際映画祭に日本からは『崖の上のポニョ』など三作品が出品されましたが、もし本作が出品されていたら、と思わずにはいられません。
日本発の、そして日本初といっていいファンタジー映画が外国のメディアにはどう評価されるのか、非常に興味深いところだからです。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)といったところです。
一定時間の記憶しか持ち得ない、記憶障害がある登場人物のお話は正直飽き飽きです。
またベタな泣かせのお話も勘弁して欲しい、って思います。
しかしそんな飽き飽きで、勘弁して欲しいお話も才人中島哲也の手にかかると極上に素敵な魔法の物語になってしまうのですから、映画って本当に不思議です。
この映画の存在を初めて映画館の看板か何かで知ったとき、自分はまたよくあるハリウッド発のファンタジー映画なのかと思っていました。
しかし、よくよくその看板を見ると出演者が日本人ばかりだったので(つまり日本映画であることに)驚きました。ファンタジー映画って、ハリウッド映画ではよくあるけれど、日本映画ではあまり見かけないじゃないですか。果たして出来栄えはどうなんだろうと危惧したものですが、、、まったくの杞憂でした。
やはり中島哲也は才人ですね。
映画『パコと魔法の絵本』はこれまでの日本映画ではちょっと観たことのない、それでいていかにも日本映画らしいという、何とも不思議な日本映画でした。
中島哲也を指して才人、と称しましたが、彼が才人たる所以は、相反するようですが、決して妥協しない頑固さと驕り高ぶることのない謙虚さにあるんじゃないかと『映画秘宝』のインタビューを読んで思いました。
彼は本作の撮影をわずか一ヵ月半で終えたそうです。
しかし、そのための準備期間が半年あり、また撮影後の編集・仕上げに十ヶ月を費やしたそうです。
撮影が早撮りの映画監督は多々いると思いますが、そこまで作品の仕上がりに妥協しない映画監督はそうはいないんじゃないのではないでしょうか。
ヴェネチア国際映画祭に日本からは『崖の上のポニョ』など三作品が出品されましたが、もし本作が出品されていたら、と思わずにはいられません。
日本発の、そして日本初といっていいファンタジー映画が外国のメディアにはどう評価されるのか、非常に興味深いところだからです。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)といったところです。
あんなモンは。
これは『メメント』?
トラックバックいただき、ありがとうございます。
ほんとそうですね。
日本映画では観たことないタイプの映画でしたね。
派手な扮装にCG映像・・・でも登場人物の心情は
日本人の心に訴えかけてくるものでした。
中島監督についてはよく知らなかったので、興味深く
読ませていただきました。
たくさん映画を観ておられるんですね~。
またゆっくり寄らせてくださいね。
ありがとうございました!
>shit_headさん
『ポニョ』は予告編を観たり、評判を聞いたりして、惹かれるものがないなら観に行く必要はないと思いますよ。
『パコ』は『メメント』的な側面もあると思いますよ。
もっともあっちはサスペンスでこっちはファンタジーですけどね。
>Tomoeさん
はじめまして、Tomoeさん、トラバ返しとコメント、ありがとうございます。
こちらからトラックバックを打ってもなかなか返してもらえなくて、コメントとなるとさらに少ないので、とても嬉しく思います(といっても自分も積極的にトラバ返しする方ではないので返されなくても腹は立たないいのですが)。
映画は本数だけはそれなりに観ている方かな、、、といっても年間五十本ペースなので大したことないといえば大したことないのですが。
これといって面白みのないブログですが、これからよろしくお願いしますね。
予告編でパコのあまりの可愛さにやられ、
フライヤーをしばらく眺めてしまいました……。
観た人の感想だと「ハンカチ・タオル必須!」みたいなものもあるのですが、せぷさんはどうでしたか?
日本映画にしてはちょっと珍しいテイストの映画でしたね。
なんだか海外で評価されるんじゃないかしら?という雰囲気の映画だと思いました。
有名な俳優さんたちが 思いっきり役を楽しんでいるのが分かって見ている方も楽しくなりました。
>ミズノトオルさん
『パコ~』はよかったですよ!
ミズノさんがご覧になってもきっと気に入ると思います。
お話自体はごくごくベタなのですが、だからこそツボにはまると号泣ものかもしれません。
ここだけの話、自分もじわっときましたよ。笑。
>talofaさん
確かに『パコ~』はこれまでの日本映画ではお目に掛かったことがないような作品でしたね。
意識したことがなかったですけど、日本映画ではファンタジーというジャンルはほとんど未開拓なのかもしれませんね。
自分も外国の映画祭に出品したら高く評価されるのではないかって思いました。
俳優さんたちもみな生き生きと演技していましたね。キャスティングの上手さも秀でた作品だと思います。