『キングダム・オブ・ヘブン』を観てきました。
オーランド・ブルーム初主演作だそーで、あれ、そーだったかな、と首をひねったのですが、よく見ると初主演大作でした。微妙ですね。笑。
ところでSF映画を極めるのは実は簡単だということをご存知ですか?
なぜならたった三本の映画を見ればいいのですから。
その三本とは何かというと、『2001年宇宙の旅』、『エイリアン』、『ブレードランナー』。(異論はあるでしょうけれど。)
三本のうち二本を監督しているのが他でもない、今作でも監督を務めるリドリー・スコット、二十世紀を代表する最も偉大な映画監督の一人と称しても過言ではないでしょう。
ただ、彼を単なる映画監督としてくくると時に差しさわりがあります。
なぜなら彼のことを映画監督ではなく、映像作家として捉えなければならない場合があるからです。
映像作家、つまり映画を、自らが望む映像を表現するための一手段としている芸術家ってことですね。
そのことは彼の長編商業映画第一作『デュエリスト』からも伺えます。
(もっとも単なる雇われ仕事だろ!っていいたくなる作品も多々ありますが。笑。)
『キングダム・オブ・ヘブン』はそんなリドリー・スコットの映像作家としての一面が如何なく発揮された作品といえます。
この映画は冒頭、主人公であるバリアンの妻の埋葬シーンから始まります。
しかしながらそこにバリアンの姿はありません。
普通だったらなぜ?と疑問符を挟みたくなるところですが、答えは簡単です。
そんなめそめそしている主人公の姿をリドリーが撮りたくなかったから、です。
バリアンの職業は鍛冶屋なのですが(『パイレーツ・オブ・カリビアン』に引き続いて!オーランド・ブルームってハリウッド一鍛冶屋が似合う男?)、なぜか最初から乗馬が達者です。
当時の鍛冶屋に乗馬というスキルが必須だったのかどうかは知りませんが、それは然して問題ではありません。
主人公が汗と泥にまみれ必死こいて馬に乗る練習をしているシーンなど映像作家としてのリドリーには興味の引くものではなかったのでしょう。
茶々をいれるようなコメントをしてしまいましたが、ようは『キングダム・オブ・ヘブン』は純粋に脚本だけ見ると穴だらけ、重箱の隅はつつき放題、物語として破綻している(これはいいすぎ?)といってよいのです。
が、しかし。
ひとたび映像に目を向ければ、これほど完璧なものはおそらく今後しばらくはお目に掛かれないでしょう。
エルサレムの城砦を囲む、サラディン率いる二十万のイスラム軍の迫力といったら!!
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの戦闘シーンも圧巻で、もはやこれ以上のものは到底望めないであろうと思っていたのですが、『キングダム・オブ・ヘブン』はそれをあっさりと上回りました。
それどころか、映像作家としてのリドリーの面目躍如といえるのでしょうか、『ロード・オブ・ザ・リング』では意図的に避けられていた残酷描写がこれでもかこれでもかと詰め込まれています。
もうこうなると賞賛の言葉すら思いつきません。
物語として破綻しているかもしれない、といいましたが、この作品に込められている反戦のメッセージそのものはハリウッド映画としてはすごく斬新で、共感できるものでした。
バリアン自身は和平派なのですが、推進派の引き起こした戦争の余波を被る形でエルサレム防衛に臨みます。
いつだって愚か者の引き起こした騒ぎで迷惑を被るのはごく常識を弁えた人間ってことなんですよね。
最後にキャスティング的にはエドワード・ノートンが熱演でした。笑。
これまた『ハンニバル』のゲイリー・オールドマンに引き続いて、いかにもリドリー・スコットらしい演出だなぁと思いました。
オーランド・ブルーム初主演作だそーで、あれ、そーだったかな、と首をひねったのですが、よく見ると初主演大作でした。微妙ですね。笑。
ところでSF映画を極めるのは実は簡単だということをご存知ですか?
なぜならたった三本の映画を見ればいいのですから。
その三本とは何かというと、『2001年宇宙の旅』、『エイリアン』、『ブレードランナー』。(異論はあるでしょうけれど。)
三本のうち二本を監督しているのが他でもない、今作でも監督を務めるリドリー・スコット、二十世紀を代表する最も偉大な映画監督の一人と称しても過言ではないでしょう。
ただ、彼を単なる映画監督としてくくると時に差しさわりがあります。
なぜなら彼のことを映画監督ではなく、映像作家として捉えなければならない場合があるからです。
映像作家、つまり映画を、自らが望む映像を表現するための一手段としている芸術家ってことですね。
そのことは彼の長編商業映画第一作『デュエリスト』からも伺えます。
(もっとも単なる雇われ仕事だろ!っていいたくなる作品も多々ありますが。笑。)
『キングダム・オブ・ヘブン』はそんなリドリー・スコットの映像作家としての一面が如何なく発揮された作品といえます。
この映画は冒頭、主人公であるバリアンの妻の埋葬シーンから始まります。
しかしながらそこにバリアンの姿はありません。
普通だったらなぜ?と疑問符を挟みたくなるところですが、答えは簡単です。
そんなめそめそしている主人公の姿をリドリーが撮りたくなかったから、です。
バリアンの職業は鍛冶屋なのですが(『パイレーツ・オブ・カリビアン』に引き続いて!オーランド・ブルームってハリウッド一鍛冶屋が似合う男?)、なぜか最初から乗馬が達者です。
当時の鍛冶屋に乗馬というスキルが必須だったのかどうかは知りませんが、それは然して問題ではありません。
主人公が汗と泥にまみれ必死こいて馬に乗る練習をしているシーンなど映像作家としてのリドリーには興味の引くものではなかったのでしょう。
茶々をいれるようなコメントをしてしまいましたが、ようは『キングダム・オブ・ヘブン』は純粋に脚本だけ見ると穴だらけ、重箱の隅はつつき放題、物語として破綻している(これはいいすぎ?)といってよいのです。
が、しかし。
ひとたび映像に目を向ければ、これほど完璧なものはおそらく今後しばらくはお目に掛かれないでしょう。
エルサレムの城砦を囲む、サラディン率いる二十万のイスラム軍の迫力といったら!!
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの戦闘シーンも圧巻で、もはやこれ以上のものは到底望めないであろうと思っていたのですが、『キングダム・オブ・ヘブン』はそれをあっさりと上回りました。
それどころか、映像作家としてのリドリーの面目躍如といえるのでしょうか、『ロード・オブ・ザ・リング』では意図的に避けられていた残酷描写がこれでもかこれでもかと詰め込まれています。
もうこうなると賞賛の言葉すら思いつきません。
物語として破綻しているかもしれない、といいましたが、この作品に込められている反戦のメッセージそのものはハリウッド映画としてはすごく斬新で、共感できるものでした。
バリアン自身は和平派なのですが、推進派の引き起こした戦争の余波を被る形でエルサレム防衛に臨みます。
いつだって愚か者の引き起こした騒ぎで迷惑を被るのはごく常識を弁えた人間ってことなんですよね。
最後にキャスティング的にはエドワード・ノートンが熱演でした。笑。
これまた『ハンニバル』のゲイリー・オールドマンに引き続いて、いかにもリドリー・スコットらしい演出だなぁと思いました。
後味も最高。
ノーカット完全版があれば、
もう一度観たいです。
こちらからTBが送れませんでした。
(gooブログへは全て送れないみたい・・・)
そちらからのTBが出来なかったとのこと、どうしてでしょうね。
たまにgooブログって不具合があるのでそのせいかなとも思いました。
かくいう自分もTBが出来ないブログがあるのですが。
(MSNブログ、TBできなかったです。)
完全版なら、劇場で観た時感じたストーリー上の疑問符も解消されるのでしょうか?
だとしたら見てみる価値アリですね。
そうそう、私も本当にそう思う、ってかんじで(笑
戦闘シーンは本当に見事でした。
目つぶってましたしね、私。
今日もまだ余韻がひいております^^
大笑いしながら読んでしまいました、そういっていただけると苦労して書いた甲斐があるってものです。
(単なるストーリー紹介に終わってもつまんないですし、どういった切り口で感想を書くか、毎度苦労してるんですよ、本当。)
ところでしまりすさんのブログが上手く開かないんですけど。。。
はじめまして。
私からもTBさせていただきました!
ほんとうに映像は迫力!でしたね。
戦闘シーン以外でも、
絵画のようにキレイな場面がたくさんありましたv
上のだとどーしてもgooブログのインデックスに行っちゃうんですよね。。。
本当に、絵画のようなシーンばかりでしたねー。
それこそ監督のリドリー・スコットのこだわりが伺えますよね。
これからも彼にはこの路線を突き進んで欲しいものです。(無理ですかね。笑。)
こちらからもTBさせていただきました。
エドワード・ノートンさんは注目株ということですね。
あの鉄仮面見たさにもう一度キングダム~を観に行こうかと思っている私は少数派でしょうか(笑)。
出演作もチェックしてみます。
ボードワン四世を演じたエドワード・ノートンは確かに美味しい役だったといえるかもしれませんが、何といっても主人公を途中しのいじゃうほどの存在感ですし、でもそれも彼の演技力あってのことでしょうね。
エドワード・ノートンの作品、比較的ハズレがないですよ。
といっても全作品見たわけではないのですが・・・。
噂ではカットされたシーンを含む完全版の
DVDが発売されるとかされないとか。
エドワード・ノートンの存在感には脱帽です。
こちらからもTBさせて頂きますね。