ライアン・ゴズリング主演、ニコラス・ウィンディング・レフン監督、『ドライヴ』、4/8、Tジョイ博多にて鑑賞。2012年13本目。
男は「ドライヴァー(運転手)」と呼ばれていた。
無論それは本名ではない。けれど誰も彼の本名を知らない。
もしかしたら、彼自身、忘れてしまったのかもしれない。
車の運転、修理、整備、スタント、ともかく車に触れているときだけ、彼は“生”の実感を得ることが出来た。
それは彼の人生において、唯一車だけが彼を見捨てず、彼を裏切らなかったからだ。
だから彼は逃がし屋稼業にも手を染めている。
稼ぎが目的なんじゃない。警察から逃げ切った時のエクスタシーは何物にも代えがたいのだ。
そんな彼の前に一人の女性が現れる
彼女の名前はアイリーン。
彼女の夫スタンダードは十七歳の彼女を手折り、妊娠させたごく潰し。
だが彼女は、子どもの父親であるという理由でスタンダードを愛そうと努める。
ムショ帰りのスタンダードは刑務所からトラブルも持ち帰っていた。
ドライヴァーは愛するアイリーンのために危険な悪事の片棒を担ぐことにする…。
賛否両論の映画だ。
否定派の意見はだいたいこんな感じ。
ドライヴァーがどんな人物なのか、また何を考えているか、なぜ命を掛けてまでアイリーンのことを守ろうとするのかが、わからないetc。
言わせてもらっていい?
アンタらクソのつく大馬鹿野郎だよ。
確かに作中、ドライヴァーの過去は語られない。それどころか、名前すら明かされない。
それが何を意味するか、本当にわからない?
ドライヴァーの過去が語られないのは、彼が過去を捨てた人間だからだよ。名前が明かされないのは、彼が周囲の人間に一定の距離を置いている、ってことなんだよ。
彼の過去の具体的なエピソードがわからない?それぐらいは想像力で補えよ!!!
ドライヴァーが何を考えているか、自分には痛いほどわかる。
彼がアイリーンをエレベーターホールに呼び出し、何を言おうとしたのか?
単に自分が事件にどのようにかかわっているのかを説明しようとしただけなのか?
違うよ!!
手元にはたんまりと大金がある。愛する女の旦那は死んだ。
であれば男はどうするか。
女に言う台詞は決まっている。
どこか見知らぬ土地へ行って、三人で暮らそう、だよ。わかりきってる。
じゃあ、なぜドライヴァーはそれを最後まで言えなかったのか。
それは、自らの内に潜む凶暴な獣を、アイリーンに見られてしまったから。アイリーンのおびえた目を見たから。自分がアイリーンを幸せにすることは生涯出来ないと悟ってしまったから。
だから、彼はアイリーンの前から姿を消した。そして彼女に危険を齎す者たちを文字通り命懸けで排除した。
泣けるよ。これが純愛ってもんだろう。
もし自分に愛する人がいたら、彼のように命懸けで愛したい。
お気に入り度は★★★★★、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
男は「ドライヴァー(運転手)」と呼ばれていた。
無論それは本名ではない。けれど誰も彼の本名を知らない。
もしかしたら、彼自身、忘れてしまったのかもしれない。
車の運転、修理、整備、スタント、ともかく車に触れているときだけ、彼は“生”の実感を得ることが出来た。
それは彼の人生において、唯一車だけが彼を見捨てず、彼を裏切らなかったからだ。
だから彼は逃がし屋稼業にも手を染めている。
稼ぎが目的なんじゃない。警察から逃げ切った時のエクスタシーは何物にも代えがたいのだ。
そんな彼の前に一人の女性が現れる
彼女の名前はアイリーン。
彼女の夫スタンダードは十七歳の彼女を手折り、妊娠させたごく潰し。
だが彼女は、子どもの父親であるという理由でスタンダードを愛そうと努める。
ムショ帰りのスタンダードは刑務所からトラブルも持ち帰っていた。
ドライヴァーは愛するアイリーンのために危険な悪事の片棒を担ぐことにする…。
賛否両論の映画だ。
否定派の意見はだいたいこんな感じ。
ドライヴァーがどんな人物なのか、また何を考えているか、なぜ命を掛けてまでアイリーンのことを守ろうとするのかが、わからないetc。
言わせてもらっていい?
アンタらクソのつく大馬鹿野郎だよ。
確かに作中、ドライヴァーの過去は語られない。それどころか、名前すら明かされない。
それが何を意味するか、本当にわからない?
ドライヴァーの過去が語られないのは、彼が過去を捨てた人間だからだよ。名前が明かされないのは、彼が周囲の人間に一定の距離を置いている、ってことなんだよ。
彼の過去の具体的なエピソードがわからない?それぐらいは想像力で補えよ!!!
ドライヴァーが何を考えているか、自分には痛いほどわかる。
彼がアイリーンをエレベーターホールに呼び出し、何を言おうとしたのか?
単に自分が事件にどのようにかかわっているのかを説明しようとしただけなのか?
違うよ!!
手元にはたんまりと大金がある。愛する女の旦那は死んだ。
であれば男はどうするか。
女に言う台詞は決まっている。
どこか見知らぬ土地へ行って、三人で暮らそう、だよ。わかりきってる。
じゃあ、なぜドライヴァーはそれを最後まで言えなかったのか。
それは、自らの内に潜む凶暴な獣を、アイリーンに見られてしまったから。アイリーンのおびえた目を見たから。自分がアイリーンを幸せにすることは生涯出来ないと悟ってしまったから。
だから、彼はアイリーンの前から姿を消した。そして彼女に危険を齎す者たちを文字通り命懸けで排除した。
泣けるよ。これが純愛ってもんだろう。
もし自分に愛する人がいたら、彼のように命懸けで愛したい。
お気に入り度は★★★★★、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
でもなかなか興味深いです!!
人の為に命をかけるなんて難しそうですけどね。
恋愛映画特有の、「はい、たっちゃん、あ~んして♪」「うわぁぁああん、みなみに食べさせてもらうイチゴは最高に美味ちいでちゅ~」というような甘ったるさが自分には受け入れがたいんですよね(どんな恋愛映画だよ…)。
でも、この『ドライヴ』にはそういった甘ったるさは一切ないんですよね。
だから観ていて心地いいというか。
ところで、前にも言いましたが、お薦め度の低い作品はねこさんには薦められないのです。
本作も、今年観た映画で一番ツボでしたが、暴力描写が若干過激なので、ねこさんは見ちゃいけません。
うーん…バイオレンスなのは厳しいですね。
怖すぎていつもビクビクして夜中なんて一人でトイレに行けないかも…(どんだけチキンなんだ自分)
韓国の恋愛ものってだいたいこんな感じじゃないですかね?
日本の恋愛ものも?
っていうのは偏見?笑。
>怖すぎていつもビクビクして夜中なんて一人でトイレに行けないかも…(どんだけチキンなんだ自分)
自分も遠い昔はそんな感じでしたよ。
テレビでホラー映画の予告が流れただけでその日は一日テレビをつけられなかったり…。
まぁそれは小学校の頃ですけど。笑。
ねこさんはその純真さをいつまでも無くさないでくださいね。
それにしても、最近は何をするのも億劫で、この通りブログの更新さえ滞っているのですが、こうしてコメントをしてくれる人がいる以上は頑張って更新しなくっちゃ、ですね。
なんかシンデレラをモチーフにした様な人生逆転劇みたいなのも多いし…(これも偏見ってぽいですね)
ホラーに怯えるとかチキン以外ないです(笑)
そんな純真さは要らないですし…。
私もこの時期だけですけどやる気ない病です。
まぁせぷさんは体調不良のせいでしょうが。
私のコメントが返さなきゃいけないと逆に負担になってなければ良いのですが…。
確かに韓流には恋愛ものが多いようなイメージがありますが、結局のところ自分が恋愛ものを受け入れがたいのは、自分が他人の恋愛話を、例えそれが創作であっても聞く気になれないからです。
幸せそうなカップルが憎い!!(心狭っ!)
>ホラーに怯えるとかチキン以外ないです(笑)
いやいや、ホラーに怯えるのは当然の対応ですよ。
作り手はそれを望んでホラー映画を作っているのだし。
どちらかというと、「あっはっは、木っ端みじんになっちゃったよ!」などと言いながらホラー映画を観る自分のような人間の方がまともじゃないです。
>私もこの時期だけですけどやる気ない病です。
この時期だけならいいですよ。
自分なんて季節、体調を問わず、落ち込みまくりですからね。
>私のコメントが返さなきゃいけないと逆に負担になってなければ良いのですが…。
そんなことはないです!!
自分は逆にねこさんにばかりコメントしてもらうのも申し訳ないと思って以前よくコメントしてくれた人にまたコメントをしてもらえませんか?ってお願いしたんですけど、ていよく断られちゃいました。。。
ホラー系を笑いながら観てる人とかビックリします!!
こういう趣味?とか思ったり。
友達に一人そういう子がいて可愛い顔してグロい発言やホラー映画を勧めてきたのはドン引きでした…。
私が思うにコメントして下さいと言ってコメントする人は、そんな事しなくても元々する人だと思いますよ?
だから厳しい言い方をすると、その人達にせぷさんの言葉は響かないのでは…?
もちろん忙しいのだとは思いますが、忙しい人達に期待するだけ余計にツラくなると思いますよ。
気が合いますね。
自分も芸能人のカップルのニュースは、この二人はいつぐらいに別れるんだろうか?と別れること前提で見てしまいますよ。笑。
>ホラー系を笑いながら観てる人とかビックリします!!
あれは、恐怖のあまり感覚が麻痺して笑えてしまうというのがあります。
でも本当に怖いホラー映画はその笑いさえも凍りつきますけどね。
>友達に一人そういう子がいて可愛い顔してグロい発言やホラー映画を勧めてきたのはドン引きでした…。
是非紹介してください!!(お願いすんな!)
>もちろん忙しいのだとは思いますが、忙しい人達に期待するだけ余計にツラくなると思いますよ。
本当に忙しいと思う人にはコメントはお願いしないんですけどね(いや、ねこさんももちろんお忙しい方だとは思ってますよ!!っていうか、自分以外の人はたいがい忙しいと思います。)
その人はミクシィでは普通につぶやいたり、日記を書いたりしてるんです。
コメントを断られた理由が携帯電話からだとブログは本文全体が見通せないからだそうです。
この理由には心臓がギュッと掴まれたように苦しくなりました。
自分はいつもいつも長文の記事を書いてるわけじゃないのに…。
さっきこの『ドライブ』観て、すごく感動しまして、そういえばせぷ殿が感想書いてたなあとか思って、お邪魔して遡って読んじゃいました。
これ、賛否両論だったんですね。
しかしこんな単純な作品に、いろいろと文句つけてしまう人の脳の構造を疑いますな。
とことんスタイリッシュで、暴力的なのに悲しみに満ちていて、ラブストーリーとしてここまで純粋なのも珍しい。
この監督の作品は、この先要チェックですね!
いやー、年末にすげーの観れた。よかった。
ありがとうございます!
>いいレビュー。
ありがとうございます!
このレビューは自分でも上手く書けた!って満足しています。
このレベルのレビューばかり書けるようになれば、レピュアーとしてもっと自信が持てるんですけど、実際は満足できるレビューなんて十本に一本書けるかどうかです。
>これ、賛否両論だったんですね。
公開時は結構賛否両論でしたよ。
アマゾンのレビューは比較的高評価の人が多いですが、それでも☆三つ以下の人も多いです。中には☆一つの人もいますね。
>いやー、年末にすげーの観れた。よかった。
今年は本作や『ハンター』など、いぶし銀の作品で記憶に残る作品が多かった気がします。
自分は基本的にエンターティメント性の高い作品が好きなのですが、それはそれで悪くないかなって思います。