ポン・ジュノ監督、『グエムル 漢江の怪物』、Tジョイ久留米にて鑑賞。
正直言って今まで韓国映画を観て面白いと思ったことがありません。
韓国映画に注目したのはかなり早い方だとは思っています。何しろ『火山高』を劇場まで観に行ったぐらいだから(あの頃は今のように韓流ブームがやってくることなど思いもしなかったなぁ)。でもその『火山高』が自分的にはどーもイマイチで、それからも『猟奇的な彼女』や『オールド・ボーイ』などを見たんですけど、やはりピンと来ませんでした。悪くはないけれど、そんな世間で評判になるほどのものかなぁ、ぐらいの感想しか持てませんでした。
ですから韓国映画は生涯自分には合わないのかも?なんてネガティブなことまで考えていました。
そんな自分がなぜ本作を観に行ったかというと、やっぱり前評判が高かったですし、何より怪獣映画が好き、っていうのもあるかもしれません。
さて前振りが毎度の如く長くなってしまいましたが、本作の感想をズバリ一言で述べると、
面白い!!!
これに尽きます。
何がどう面白かったのか、いろいろとあるんですけれど、多くのレビューサイトで述べられているように怪獣映画のセオリーをことごとくぶち壊した、っていうのは確かにあると思います。
今までの怪獣映画って実際怪獣が登場するまでにかなりの間がありましたよね。最初鄙びた山村や離島が怪獣に襲われて(当然襲われるのは夜)、それをたまたま主人公たちが知るところとなり、この惨劇は一体何によってもたらされたものであろうか、そう推理し、そして探索することで物語が展開するというか、そういった約束事がありました。
『グムエル』にはそういったセオリーは一切なし。開始十分、しかも真っ昼間からいきなりドドーンと出てきちゃいます。いやぁ、怪獣映画史上最もスピーディな展開といっていいのではないでしょうか。
あとこれまでの怪獣映画ではとりあえず怪獣は大きければいい、みたいな風潮(?)がありましたが、本作の怪物は大きすぎず小さすぎず、怪獣映画史上大きさ的にベストだといっていいと思います。まさに目からウロコ、テレビアニメでいうと『装甲騎兵ボトムズ』を初めて見たときの衝撃に似ているかもしれません。
他にも登場人物の一人一人がきちんと性格付けされているところが、それも極めてわかりやすい形で、感心しました。例えばソン・ガンホ扮するカンドゥはあのだらしない見た目と中途半端な金髪で、またペ・ドゥナ扮するナムジュはいうまでもなくあのダサダサのジャージで、どういうキャラなのか、観客がわかるようになっています。これは簡単なようでなかなか出来ることではないと思います。
手放しで褒めてもいいんですけれど、個人的にはやっぱりヒョンホには生き残って欲しかったなぁというのが正直なところです。
あと、逆にあのアメリカ人科学者に天誅が下ったら、胸がスッとしたんですけれど(確か生き残っちゃいましたよね?)。
単純なハッピーエンドにしないところがポン・ジュノ監督らしさなのかな、とも思うのですが。
正直言って今まで韓国映画を観て面白いと思ったことがありません。
韓国映画に注目したのはかなり早い方だとは思っています。何しろ『火山高』を劇場まで観に行ったぐらいだから(あの頃は今のように韓流ブームがやってくることなど思いもしなかったなぁ)。でもその『火山高』が自分的にはどーもイマイチで、それからも『猟奇的な彼女』や『オールド・ボーイ』などを見たんですけど、やはりピンと来ませんでした。悪くはないけれど、そんな世間で評判になるほどのものかなぁ、ぐらいの感想しか持てませんでした。
ですから韓国映画は生涯自分には合わないのかも?なんてネガティブなことまで考えていました。
そんな自分がなぜ本作を観に行ったかというと、やっぱり前評判が高かったですし、何より怪獣映画が好き、っていうのもあるかもしれません。
さて前振りが毎度の如く長くなってしまいましたが、本作の感想をズバリ一言で述べると、
面白い!!!
これに尽きます。
何がどう面白かったのか、いろいろとあるんですけれど、多くのレビューサイトで述べられているように怪獣映画のセオリーをことごとくぶち壊した、っていうのは確かにあると思います。
今までの怪獣映画って実際怪獣が登場するまでにかなりの間がありましたよね。最初鄙びた山村や離島が怪獣に襲われて(当然襲われるのは夜)、それをたまたま主人公たちが知るところとなり、この惨劇は一体何によってもたらされたものであろうか、そう推理し、そして探索することで物語が展開するというか、そういった約束事がありました。
『グムエル』にはそういったセオリーは一切なし。開始十分、しかも真っ昼間からいきなりドドーンと出てきちゃいます。いやぁ、怪獣映画史上最もスピーディな展開といっていいのではないでしょうか。
あとこれまでの怪獣映画ではとりあえず怪獣は大きければいい、みたいな風潮(?)がありましたが、本作の怪物は大きすぎず小さすぎず、怪獣映画史上大きさ的にベストだといっていいと思います。まさに目からウロコ、テレビアニメでいうと『装甲騎兵ボトムズ』を初めて見たときの衝撃に似ているかもしれません。
他にも登場人物の一人一人がきちんと性格付けされているところが、それも極めてわかりやすい形で、感心しました。例えばソン・ガンホ扮するカンドゥはあのだらしない見た目と中途半端な金髪で、またペ・ドゥナ扮するナムジュはいうまでもなくあのダサダサのジャージで、どういうキャラなのか、観客がわかるようになっています。これは簡単なようでなかなか出来ることではないと思います。
手放しで褒めてもいいんですけれど、個人的にはやっぱりヒョンホには生き残って欲しかったなぁというのが正直なところです。
あと、逆にあのアメリカ人科学者に天誅が下ったら、胸がスッとしたんですけれど(確か生き残っちゃいましたよね?)。
単純なハッピーエンドにしないところがポン・ジュノ監督らしさなのかな、とも思うのですが。
韓国ではすごい人気でほとんどの人がこの映画を観てるんだとか。
よ~し、私もレンタル(旧作料金)になったら借りるぞ~!
いや、せぷさんを信用してないから観に行かないーとかじゃないんですよ!
1人で映画に行く時間が取れないので、レンタルで。
旧作になるまで待つ!ってのはセコイ主婦だから
でも、、、マリーコさんにはあまり薦められないかも?
だって、グチャとか、グェッとか、グォッとか、そんな阿鼻叫喚が繰り広げられますからね。
でも家族愛がテーマの作品でもあるから、マリーコさんは見た方がいいかもしれません、、、ってどっちやねん!!
(TB数、いっぱいですね~)
好き嫌いは分かれそうな作品だと思いますが、せぷさんがこの映画を気に入ったポイントが私(とダンナ)のそれと共通していたので、なんだか嬉しかったです。
今まで自分の頭にあった怪獣映画(怪物映画?)の定石が見事打ち破られたので驚いてしまいました。
いろんな意味でそれが韓国テイストなんでしょうか。
ハッピーエンドではない終わり方も意外でした。
>YUMIKAさん
>(TB数、いっぱいですね~)
いえいえ、こっちも精一杯TBを打ちましたから、ほとんどがTB返しだと思いますよ。その証拠に(TBを打ってなかった)初日はTB数ゼロでしたから。
賛否両論激しいみたいですね。でもよくわかんないなぁ、否定派の人ってどこを否定してるんでしょうね。
所々にブラックな笑いがちりばめられたことが気に入らないって人もいたけど、この作品が徹底的に暗いだけの作品だったら到底最後まで観れないと思うんですけどね。
>ミチさん
こちらでも毎度です♪
『グエムル』、見事に定石を外してましたよね~。
それって簡単に出来ることじゃないと思います。定石を外しつつ、なおかつ観ているものに納得させなければいけないのですから。
あの女の子が死んじゃったことも意外でしたよね。
あそこまで引っ張っといて!!って思ったんですけど、だからといって鑑賞後の気分がよくないかというとそうでもなくて、そういうのも監督の演出力なんでしょうね。
そうそう!オープニングから怪物が出てきて暴れまくるまでがすごく早くてビックリしてしまいました
でもでもとぉっても面白い映画でした♪
賛否両論みたいですが、突っ込みどころなくして韓国映画は観れないと思っていますから!笑
またよろしくお願いします☆
そうですね、映画ではいきなり怪物が出て、自分もビックリしました。
他にもあれだけ引っ張っといて結局ヒョンヒが助からないところとか、え?って感じでした。
>突っ込みどころなくして韓国映画は観れないと思っていますから!笑
なるほど、正しい韓国映画の見方かもしれません。今まであまり韓国映画を楽しめなかったのは自分に余裕がなかったからかな?
今度はこちらから遊びに伺わせてもらいますね。
これからよろしくお願いします。
うーん、せぷさんとはことごとく好みの不一致が見られる小夏さんとしては、果たしてどうしたものか・・・。
でも、ぜーんぜん興味がなかった時からは想像つかないほど、鑑賞欲が高まってきたこともまた事実なり。
観ちゃうかも。
ご覧になってなければ、『ほえる犬は噛まない』と『殺人の追憶』も強力にオススメです。
ポン・ジュノについては、韓国人だと思わない方がいいですよ。
この人は、日本の漫画が大好きな日本漫画人なのです。
ちなみに、イラストもかなり上手いようです。
関係ないですが。
>小夏さん、何言ってるんですか~、最近はフィーリングがぴったり一致している二人♪じゃないですか!!
『スーパーマン・リターンズ』なんて、ドンピシャだったでしょ???あぁ、やっぱり二人は結ばれる運命だったんだと思ったのに。。。(おぃ。)
まぁ結ばれる二人かどーかはさておき、『グエムル』は単純に娯楽作としてもよく出来てると思いますよ。
是非ご覧あれ♪
>ryoddaさん
『殺人の追憶』は今まさにレンタルしているところです。
土曜日にでも見ようかと思っているところです。
ボン・ジュノが日本漫画好きってのは有名な話ですよね。
確か『オールド・ボーイ』も紹介したのはボン・ジュノではなかったですかね?
日本ですらろくに知られてない作品を知ってるなんて只者じゃないですよね。