この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ホットコーヒーを飲みたかっただけなのに。

2024-04-10 22:35:35 | 日常
 先日、風が冷たかった日にコンビニでホットコーヒーを注文しました。
 缶コーヒーじゃないですよ、レジカウンターで販売しているカップコーヒーの方です。
 店員さんからカップを受け取り、カップをサーバーにセット。
 ボタンを押すと淹れ立てのコーヒーがカップに注がれ、、、あれ、変だな、コーヒーにしてはやけに注がれる液体が白っぽい…。
 やってしまいました。
 ホットコーヒーのRのボタンを押したつもりが、カフェラテのRのボタンを押してました。
 間違いに気づいた自分は店員さんに申告し、差額の70円を支払いました(ホットコーヒーのRが120円で、カフェラテのRが190円)。
 危ない危ない、気づかずにそのまま店を出ていたら、窃盗の罪に問われるところでした。
 ホットコーヒーを飲みたかっただけなのに、それで人生が詰んだらシャレにならないです。

 実際捕まった人がいるんですよ(こちら)。
 まぁこの人の場合、常習的にやっていたことが問題だったみたいですけどね。 

 コメント欄に目を向けると、いや、もうきついきつい。
>成功体験で繰り返し行い職や友人を失うのも当然の事です。
>公務員ということでちょうど見せしめのような扱いで処分できたから良かったのではないでしょうか?
 などなど、散々な言われようです。
 確かに犯罪はやる奴が一番悪いです。
 犯罪者は相応な罰を受けるべきだと思います。
 ただ、犯罪が誘発されないような社会を作ることも重要であるはずです。

 コンビニのコーヒーサーバーに話を戻すと、どうしてホットコーヒーのRを注文して、カフェラテのRが出てくることがあるのか、自分にはよくわかりません。
 ホットコーヒーのRを注文したのであれば、ホットコーヒーのRのみ提供されるようなシステムにすれば、窃盗は防げるし、押し間違いもまた無くせるのに。
 どうしてそういうシステムにしないのか、理解に苦しみます。
 自分はプログラミングにはまったく疎いですが、注文された商品のみを提供するシステムを作るのがそんなに難しいとは思えないんだけれど。

 上述のコーヒー泥棒氏を叩いていた人たちに言いたいのは、言っていることは100%正しいのだろうけど、忘れていることが一つあって、それは人は弱い生き物であり、簡単に誤った選択をしてしまうということです。

 いや、私はこれまで生きてきて、一度も誤った選択をしたことはないし、これから先も絶対に誤った選択をすることはない、と断言出来る人がいれば、その人は相当恵まれた人生を送ってきたか、それともメンタルがハンパなく強いか、どちらかだと思います。
 大概の人は人生において誤った選択を一度ならずして、後悔しているものなんですよ。
 かくいう自分もそうです。

 件のコーヒー泥棒氏は、たった1000円ぽっちの窃盗で職を失い、さらには実名報道までされたそうです。
 彼のやったことがろくでもないことだということは同意します。
 何かしらの罰を受けるのも当然でしょう。
 しかし職を失って、実名報道までされるのはさすがに行き過ぎだと思います。
 
 いや、彼のやったことは常習的で悪質だ、それぐらいの罰を受けるのは当然だ、という人がいたら、もし彼がこのことを苦にして首をくくったとしても同じことを言えるのか、と聞きたいです。
 コーヒー泥棒氏のやったことはろくでもないけれど、そこまでの罪ではないと思うんだけどなぁ…。

 甘いことを言ってますかね?
 コンビニのコーヒーを飲み過ぎたせいかもしれません。
コメント
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