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明治150年。お酒の税金を考えてみた。

2018-01-18 12:00:03 | 附属酒類経済研究所
                           
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ちょっと前にも書きましたが、今年は「明治150年」というのが流行(というか、国家的ムーブメント)らしい。


これには気持ち悪さを感じる、ということも書きましたが、悪口を云うばかりではなく、これを機会にちょっと勉強(資料集め)も始めています。


その第一弾(第二弾があるかどうかは不明)が


こちら


これ、明治期以降の酒税の推移です。

以前、とある本を紹介する形で明治期の酒税についてちょっと書きましたが、明治期以降も含め、データを探してみました。



単位は千円単位なので、明治初期は300万円位だったのがどんどん伸びていって、1900年に入ると1億円を突破。

終戦の年の1945年もなんと!10億円で、1950年には二ケタ違いの1,000億円超え。

1975-1980年には1兆円を超え、その後は比較的穏やかな伸びですが、それでも2兆円規模となっています。





ちなみに、租税収入全体はこんな感じ。


こう


ゼロが多すぎて数字が良く分からなくなっていますが、明治初期は6千万円、1925-1930に10億円を超え、戦後1950年には5000億円にまで。

1970-1975年には10兆円を越えた後、60兆円まで着実に増えていますね。

(でも、日本の予算は100兆円にならんとしています。その差は、、、、、借金ですよね。困ったもんだ)



で、この租税全体に対する、酒税の割合も見てみましょう。


こちら


そう、1890年くらいからグングン伸びていって、1900年のピークでは40%くらいにも達しています。

国全体の税金の4割が酒税、というのは俄かには信じがたいですが、多分本当です。

まさに日本の近代を支えていたんですね。

その後、戦時中の谷間(要は戦時統制ですよね)の後、20%くらいから右肩下がりで、直近では3~5%。



一見、少ないようにも見えますが、これ、実は相続税と同じくらいの割合なんです。



酒税を甘く見てはいけない、というお話しでした。
(あ、リクエスト頂ければ、このデータ、差し上げます)




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