しろくまのいえ

しろくまのいえのまわりでおこるさまざまな出来事をつづってゆきます。

本)奇跡の村 隠れキリシタンの里・今村

2015-04-30 15:15:02 | 
先週読んだ本とは違う、隠れキリシタンの話でした。
福岡県下にある実に不思議な村「今村」の話です。
今村の隠れキリシタンは、カトリックを受け入れた正式な
キリスト教徒なのだそうです…
さらに、ブラジルへの移民生活も関わってくる歴史背景もあり
なんだか思わぬ展開にびっくりな内容でした。


「隠れキリシタン」は、度重なる弾圧や大追放にあって、
指導者を失い200年から300年も僻地に隠れ孤立していた。
その間にはバチカンから授かったカトリック本来の教養も
祈りの形も変わり果て、呪詛的な要素も加わり、秘密組織まで
作った集団もある。
その理由の一つには厳重な監視のなか、仏教を装ったり
カモフラージュしているうちに変成してしまったとも考えられる。
1860年代、そんな隠れキリシタンたちが次々と発見された。
発見されたキリシタンたちは、2つの道に分かれた。
一方はそれまでの変形した教義を捨て、正しいカトリックを
受け入れ正式な洗礼を受け、はばかることのない
キリスト教徒の道を選んだものたち、そして、もう一方は
潜伏していたときの信仰=変貌してしまったものを
そのまま護り続けたものたちである。
彼らの多くは長崎県西岸と平戸の北部、それに五島列島に
住み着いた。
(中略)特に生月島にはそれらの呪詛的なものが
濃厚に護り続けらている。
今村は前者の道を選び、浦上からの使者に従い
解禁後のキリシタン復活に加わった。




最新の画像もっと見る