ろらぶろぐれっしぶ

2娘の母で国語教室の先生のろらんがたあいのない暮らしを綴ります

100点の効果

2011年10月25日 | 子育て・教育の話
今みてる4年生の子。
頭はいい子なんだけど国語の読み取りが壊滅的で、春からせっせと読み取り練習を続けてきて半年。
学年にあわせたレベルの本では読み取りがおっつかないので、はじめは幼児向けの絵本からはじめて、いろんな短い本を段落ごとにまとめたり、場面にわけたり、まとめてみたり。
だいぶ読み取りが上手になってきたので、最近は問題を解く練習もしていました。


その子が
「国語のテストが100点だった」
って、昨日教えてくれました。



正直100点とるレベルにはまだ達していないと思います。
学校の勉強にあわせてやってるわけじゃないし、そのテストを持ってきていなかったのでどんな内容だったかもまだ知りません。
ラッキーだったかもしれないし、問題がすごく簡単だったのかも。
でもこれをきっかけに自信もってくれるといいなぁ。
苦手意識なくした途端にぐんぐん伸びる子もいるし。





勉強を教えるに当たって一番やっちゃいけないのは、その子の自信を奪うことだと思ってます。
何かをできるようになろうと思ったら、「てごたえ」がなくちゃいけない。
「まだ全然だめ」
「ここができてない」
「このやり方がへた」
とかばっかり言われてたら、
「そうか、自分はダメなんだ」
って前に進む気力をなくしちゃう。

できていない部分を指摘するときは、それと同時に
「これは上手だよね」
「前できてなかったのにできるようになったね」
って、ちゃんとその子のいいところや上達した部分を認めて、知らせてあげなくちゃ。
それを足がかりに、その子はまた進んでいけるから。


この100点のテストが、そういう効果につながって欲しいなぁって思います。
「オレ、実は国語できるんじゃない?」
なんて舞いあがっちゃうといいな。


小テストでも復習テストでも、「100点」には魔力があります。
すっごく簡単でもいいから満点をとって、そこにババンと赤ペンで数字の100を掲げる。
ついでに周りの子や家族からも
「100点じゃん!」
って言われる。
そうすると、不思議といろんな力がみなぎってくるのです。
幼児が花マルもらって喜ぶのと一緒。

勉強苦手な子に、私はわざとやさしい問題ややったことある問題ばかり集めてテストをさせ、100点をとらせることがあります。
100点はメンタルに効くんです。


頑張ってる子にはどんどん前へ進ませるだけじゃなくて、時々こうやって自分のやってきた成果を、目に見える形でみせてあげてください。
これが一番のご褒美だと思います。
小遣いや物で釣るよりずっと効果があるし、本人も楽しくなります。
100点という点数はインパクトがあるけど、別に点数じゃなくてもいいのです。
子供の様子をよく観察して
「あれ?こんな問題前は全然解けなかったよね?」
「めっちゃ反応早くなったね」
「もう覚えちゃったの?○分しかたってないよ?」
って具体的に声をかけてあげてください。

でもできてもいないのに無理矢理褒めるのは、子供に不信感をあたえて逆効果になるから注意してくださいね。