おとんに塾の代打講師を頼まれました。
授業中はおかんにコロランを見てもらうのでいったん実家に寄って、時間までそこで授業の予習をしていました。
さあ、今日はどんな切り口で攻めようか。
初めての生徒さんが相手だと、どこがツボなのかわかりません。
だから相手によって表現や展開を変えられるように、ろらんは何パターンもネタを仕込んでおくのです。
コレが結構大変です。
集中力を要します。
すぐ横でコロランとおかんがたわむれているけれど、ろらんは集中モードに入ります。
集中、集中、集中。
集中、集中、集中。
おかんが拍手するとコロランもつられて拍手します。
コロランがうれしそうにマラカスを振り回しています。
集中、集中、集中。
集中、集中、集中。
コロランが伝い歩きをしながらろらんのすぐ横を通過します。
かわいいおしゃべりの声がろらんを誘惑します。
集中、集中、集中。
集中、集中、集中。
おかんが立ち上がりながらいいました。
「そうだ、コロランちゃん、ぷりんぷりんよーぐるとたべようか?」
集中、集中、集中。
集中、集中、集中・・・・・・。
・・・・・・なにをぅ?
キッチンからまたおかんの声がします。
「ほーら、ぷりんぷりんよーぐるとだよー♪」
ちょっとまって。
それは聞き捨てならない。
ろらんの頭の中では勝手に関係ない映像が動き回っています。
ぷりんぷりーん
「おかあちゃん、それはプリンなの?それともヨーグルトなの?」
たまりかねて尋ねると、おかんは困ったような声で、
「え?さあ、どっちだろ?」
ろらんはその時、
「カボチャとクリームとコロッケ、どれにする?」
と尋ねられたあの日のことを思い出していました。
で、最終的におかあちゃんが持ってきたのはゼリーでした。
授業中はおかんにコロランを見てもらうのでいったん実家に寄って、時間までそこで授業の予習をしていました。
さあ、今日はどんな切り口で攻めようか。
初めての生徒さんが相手だと、どこがツボなのかわかりません。
だから相手によって表現や展開を変えられるように、ろらんは何パターンもネタを仕込んでおくのです。
コレが結構大変です。
集中力を要します。
すぐ横でコロランとおかんがたわむれているけれど、ろらんは集中モードに入ります。
集中、集中、集中。
集中、集中、集中。
おかんが拍手するとコロランもつられて拍手します。
コロランがうれしそうにマラカスを振り回しています。
集中、集中、集中。
集中、集中、集中。
コロランが伝い歩きをしながらろらんのすぐ横を通過します。
かわいいおしゃべりの声がろらんを誘惑します。
集中、集中、集中。
集中、集中、集中。
おかんが立ち上がりながらいいました。
「そうだ、コロランちゃん、ぷりんぷりんよーぐるとたべようか?」
集中、集中、集中。
集中、集中、集中・・・・・・。
・・・・・・なにをぅ?
キッチンからまたおかんの声がします。
「ほーら、ぷりんぷりんよーぐるとだよー♪」
ちょっとまって。
それは聞き捨てならない。
ろらんの頭の中では勝手に関係ない映像が動き回っています。
ぷりんぷりーん
「おかあちゃん、それはプリンなの?それともヨーグルトなの?」
たまりかねて尋ねると、おかんは困ったような声で、
「え?さあ、どっちだろ?」
ろらんはその時、
「カボチャとクリームとコロッケ、どれにする?」
と尋ねられたあの日のことを思い出していました。
で、最終的におかあちゃんが持ってきたのはゼリーでした。