ろらぶろぐれっしぶ

2娘の母で国語教室の先生のろらんがたあいのない暮らしを綴ります

忍者屋敷

2008年05月20日 | 日々の出来事やネタ
ちょっと前にうちのばあちゃんの家にいってきました。
今日はばあちゃんのおうちについて紹介します。

子供の頃によく行ったばあちゃんの家はもともと普通の古い一軒家でした。
かわっているといえば汲み取り式のトイレがちょっとめずらしかったくらい。
でもある時期に売りに出ていたすぐお隣の家を買ったのです。
隣りの家はボロボロでした。
親戚の話では
「足を踏み入れるのすら躊躇する家で、思いとどまるように説得した」
っていうくらいボロボロだったそうです。
でもじいちゃんの結局その家を買い、せっせせっせとひとりでボロボロデロデロ屋敷を大改造していったのです。
じいちゃん、若いときは大工だったし、老後の趣味みたいなものだったのかもしれません。
改造はおおむね終了し、隣りの家ともとの家は開通して一続きの家になりました。
そしてその後じいちゃんは亡くなって、ばあちゃんはこの2件分の広さの家で一人暮らしをしているのです。



2件分の広さといっても間取りそのものは大きく変更してないからかなりへんてこです。
玄関もお風呂もキッチンもトイレも、ふたつついてるの。
ばあちゃんは普段はもとの家だけで生活してるんだけど、親戚があつまると隣りの家が使用されます。
間取りもさることながら電気の廃線も笑えます。




たとえばキッチン。





暗いし小さい写真なのでちょっと見にくいけど、壁からとつぜん紐がぶらさがっています。
よくわからずこれをひっぱると、





電気そこかよ!
ってなところが点灯するわけです。














さらにトイレ。


これまた小さいし見にくい画像で申し訳ないのですが、右側の扉がトイレのドアで、白い小さいのがスイッチです。
で、夜にトイレに入ろうと思ってこれをパッチンパッチンやるのですが、何回やっても点かない。
いつやっても誰がやってもつかない。
これは電気が切れてるのかしら?
壊れてるのかしら?
って思うけど、実はこれはダミーで、本物のスイッチは










スイッチそこかよ!!!
ってなところを押さなくちゃいけなかったりします。












さらにもう一箇所。
この写真はもともと住んでいた家の方なんですが・・・。






まあわりとスタンダードな部屋ですよ。
部屋が並んでて、奥には押入れがあって客用のふとんとかがしまってあるのね。
中に何が入ってるかあけてみましょうかね。







あ、はい、やっぱり布団ですね。
お客さん用ですね。
もうちょっと見てみましょうか。






うん、布団はいってるね。
まあ他のものいれてもいいんだけど、当面布団いれておけばいいよね。
あと左側のふすまも開けてみよかね。




































・・・・・・これは、





















廊下だね。









廊下、収納されちゃってるね。
そう、ここが隣りの家とのつなぎ目なのです。
完全に閉めちゃうとどこが入り口なのかさっぱりわかりません。
おまけに写真みてわかると思うけど、同じ様なふすまのある部屋は他にもあるんです。



ああ、思い出すなあ。
子供のころ、隣の家の方で夜中にトイレに行きたくなって、さんざんダミースイッチをバチバチやったことを。
全く点かないのでもとの家の方のトイレまで行って、用を足したことを。
さらに帰りはどこが入り口かわからなくなって、半泣きで手当たり次第にふすまを開けてまわったことを。



この家は思い出がいっぱいつまっているのです。
あと何回ここに来られるかなあ。