殿(しんがり)追走ハラヤマジツコ

フリーアナウンサー・原山実子のブログです。


*内容・画像の無断転載はご遠慮下さい。

福島競馬場9レース 開成山特別

2018-07-07 23:51:23 | 馬~

1レース前に着くように福島競馬場入り。
競馬場までのタクシーのドライバーの女性から、
気候と「ももりん」のお話をいろいろ伺う中で(笑)
朝から競馬場の駐車場渋滞からの、近隣の道路の渋滞を知る。
やっぱり今日は混むのね!?…な思いが強くなる…(;´∀`)

ドライバーさんいわく、やはり「武豊」「ななこちゃん」が来ると違う!
競馬をやらなくても、この二人はわかる!と。
さすがのお二人です。

9レースの開成山特別。

この日、私達が見たものは、
9レース、2600mの500万条件じゃなくて、まるで



「福島競馬場のG1」
でした!

福島競馬場のパドックの隅から隅まで、びっしりと観客で埋め尽くされて、


その視線の先には、堂々した馬体でゆったりと歩くオジュウチョウサンの姿。


ボロしようと立ち止まっただけで、観客がどよめき、
歩きだすとまた、シャッターの音がさざなみのように移動する。

本馬場入場で馬名を紹介された時、
スタートの瞬間、
実況でオジュウチョウサンの名前が出るたびにあがる、大きな歓声。
最後は、観客の拍手に迎えられてのゴールイン。


G1の雰囲気そのものだと思いました。

ターフビジョンに、3コーナーからのあの姿が見えた瞬間、勝利を確信ししましたよ。
終わってみれば3馬身差。
観客の盛り上がりもものすごかったです。

レース後の表彰式で、オジュウチョウサンに優勝の肩掛けがないのに、なんとなく違和感がありました(笑)
ちらりと聞こえた、武豊騎手がポツリと
「G1並やな…(^^)」

12レースの後に、武豊騎手のインタビューがありました。

「レース直後はホッとしました。500万下のレースですが、当然注目されてひしひしとそれを感じていましたし、結果を出したいと思っていました」
「僕自身、あまり経験したことがないケースで、500万下のレースで感じたことがないプレッシャーがありました」
「(ゴールの瞬間は)拍手が起こったので、勝ったと思いました。嬉しかったです」
コースに関しては
「馬場は良いほうがいいんじゃないですかね。スタミナがあるのでこなしたが重いのは得意ではないような。」
「父からは身のこなしの柔らかさ、スタミナを受け継いでいると思います。かかる馬ではないし、レースが上手ですね」
笑顔の囲み会見でした。

ハナシは前後しますが。
レース後、長山オーナーの囲みインタビューがありました。
長い時間、気さくにたくさんお話してくださいました。
昨年の有馬記念の投票や、年度代表馬の選定の票などを見て、いろいろ嬉しい思いと、考えることがお有りだったそうです。
今年の宝塚記念は、投票上位に入れば出走できるのかと確認したら、出走不可。驚かれたそうです。
「競馬を盛り上げるにはスターホースがいないと」
そして「今、障害に戻す予定は、頭にはない」とおっしゃいました。
目指すレースは、有馬記念。

そうなんですね…!
私の心の中では、冬の中山で石神騎手を背に大生垣を飛越するオジュウチョウサンの姿を見たいと思う気持ちが強いのですが、
オーナーとして、新たな可能性にかけてみたい、有馬記念へ、と思うお気持ちがあってもおかしくないと思うのです。

今はそういうことでも、この先、いろんな選択肢と状況の変化の可能性も考えて、楽しみに楽しみに応援したいです。
オジュウチョウサン、本当にお見事でした!

この日の福島4レース(障害未勝利)の後。
検量で、白いシャツ姿の石神騎手をお見かけしました。
9レースのゴール後、取材に向かう時に、また石神騎手お見かけしました。
おだやかな笑顔で、検量に入っていかれました。
しばらく間は空くかもしれないけど。私はいつかまた、あのコンビでのレースを見たいです。

帰宅してからこの画像を見ていて、勝手にいろいろな思いを巡らせていました。
まずは石神騎手、早くお怪我が良くなりますように。

この日。
ヤマタケジャイアンとシングンマイケルが出走していた、福島4レースの後に見かけた光景なのですが。
ご自身はこのレースに乗っていらっしゃらなかったのですが、
長い時間、モニターの前でレースリプレイを見ているジョッキーをお見かけしました。

その方は、マルターズアポジーのジャンパーを着ていらっしゃいました。

自分の手を離れても、馬たちの活躍を願う気持ちは、ジョッキーならなおさら強いのではないかな、と思いました。


福島へ

2018-07-07 23:50:01 | 

今年初・福島へ。



車内で朝ごはん


おにぎりの中身は、味玉!(笑)

福島駅に到着


福島駅前、気温は18.3度。思ったより涼しく、雨がぱらついていました。

1レース前に競馬場に到着!


今日はお客さんがいっぱいだー!!!

場内で

さくらんぼと

競馬場限定の

「夢馬」を買いました。

あすは七夕賞。
今日は七夕。
お馴染み、畳席の前では


七夕の準備OK
ワタシも願い事を書いて、笹にぶら下げてきました。

レースも、もりもりもりだくさーん!

(別記事で)

最終レースの後のファンサービス



なんだか、フェードアウトのような終わり方(笑)
もったいないなぁ…

帰りのバスを待つ間。


シンザン先生が通る道。
お疲れ様でした。

帰りに、お友達と福島駅近くの「ダンケシェーン」に寄り道。


左が塩ソフトクリーム。
少し青みがかかった色なの、わかりますか?
右は…何とかミルク味!(名前失念)



一口サイズのコーヒーとセットで450円。
コーヒーは注文の後、豆を引いてドリップで淹れてくれます。
美味しかった(*‘ω‘ *)

19時過ぎの新幹線。ハイボールとともに。



お疲れ様でした!楽しかった!


桂歌丸さん

2018-07-03 00:27:40 | 日常~

かつて、ツイッターで私のことを
「こいつ、中学生の頃ろくに勉強してなかったんだろうな」
と呟いた方がいて、それを見た時に、
「知りもしないでよくゆーわ」
と言いたいところだけど、実は

「うんまぁ、間違っちゃいない。好きなことしかやらなかったから。」

と、反論のキモチはわきませんでした。
その頃から、大して興味のないことはやりたくなかったから!
好きな教科の成績はそこそこ良くても、
そうでない教科は、目一杯そうでなかった。
成績にムラのある中学生。
今でも、一度興味を失った人は、居ないに等しい存在になります(こら)

中学生時代。映画やコンサート、ラジオに新譜。
今と違ってネットで検索なんてできなかった頃、
頼りになるのは「ぴあ」でした。
毎週買って、行きもしないライブの情報を眺めては、憧れていました。

ある日曜日、当時中学2年生の私が「ぴあ」の情報を頼りに向かった先は、
新宿・末廣亭。

子供の頃から日曜夕方は
「笑点」「ガッチャマン」「サザエさん」
(『ダッシュ勝平』だったかも)
落語を読むのが好きで、聞くのが好きで、テレビで見たことしかなかった「桂歌丸」の落語を、
いつしか、生で聞いてみたい!
テレビで見て面白いんだから、寄席に行ったらもっと面白いに違いない!
…と思うようになっていました。

実際に行ってみた!

緊張しながら、付き合ってくれた友達と一緒に新宿を歩いて、
賑やかな町中にいきなり出現した寄席の雰囲気に気圧されつつ、
「入場料」を払って中に入ると、
思ったよりも狭い客席に驚きました。

なんとなーく見やすそうな席に座って、
それからは次から次へと出てくる落語家さん、芸人さんの話を聞いて、
面白くて楽しくて、よく笑って。
子供?二人で座っているのが珍しかったのか、噺家さん何人かに高座から
「どこからきたの」
「お嬢ちゃんがた、これから面白いこと言うからよく覚えて帰りなさいね」
っていじってもらえたり。

北見マキさんのマジックと、雷門助六は覚えてる。
今思えば、8代目雷門助六の「あやつり踊り」を生で見ておいてよかったなぁ。

その日のトリが歌丸師匠。
「鍋草履」
だったと思います。

長くて、その頃はあんまり「面白い」と思えなかったのだけど、
何年か経って、テレビでそれを見た時に何故か
「あれ?ちょっと短い」
「でも、こっちのほうが面白い」
「なんでだろう」
と思った記憶がありました。
(その頃は北島マヤのごとく、記憶力も良かった)
(歌丸さんはTVサイズに、噺を短くする人だったのかしら)

2度め、3度めのほうがむしろ面白い。
本当の芸は、飽きさせないものなのかな、と、
これはずっと後になってから感じたこと。

「桂歌丸の落語を聞きに行く」
当時中2女子の冒険。
好きなものは、見たいものは、見られるうちに自分から動いて見ておこう。
持った興味は大切にしよう。
今の競馬にも続く自分の思いの始まりは、
実は、桂歌丸さんの落語だったのだかもしれません。

たったの一度だったけど、一生の思い出です。
末広亭に行ってよかった。
今頃、三遊亭小圓遊さんと天国で、阿吽の呼吸で言い合いしているのかな。
桂歌丸さん。本当にお疲れ様でした。
ご冥福をお祈りいたします。