風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

東大・麻布・桜木町

2017-07-20 | 東京
 3月のある日の話です。大切な用事が3つ重なり、それぞれの場所に向かいました。
 最初は東大、それから麻布経由で六本木、最後に桜木町。
 どれも近場ながら、初めてづくしの楽しい一日になりました。

  ● prologue ● ユビキタス・カフェ ● アザブジュバーン
  ● 古刹と高層ビル ● 麻布十番商店街 ● 赤い靴の女の子
  ● 十番稲荷神社 ● ヴォーリズ設計 ● スヌーピーミュージアム
  ● ピーナッツとスヌーピー ● 大使館のみかん ● 東京タワーの台湾祭
  ● Pにノッポン ● 一路横浜へ ● 高校同期と再会

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● prologue

3月18日。九州から友人あかねちゃんが東京に来ることになり、友人うさこちゃんと3人で、スヌーピーミュージアムに行くことになりました。
その日の午前中には東大で、夜には横浜で用事があり、一日動いた日になりました。

● ユビキタス・カフェ

まずは東京大学 本郷キャンパスに向かいます。
春日門から入った辺りに、細長い杉の板を打ち付けた建物がありました。
スタバ太宰府店を思い出すような木の造り。
風が吹いたら、木片がカタカタと音を立てそうです。



これは情報学環教育研究棟「ダイワユビキタス学術研究館」。
大和ハウス工業(株)が寄贈した建物で、設計者は東大大学院教授の隈研吾氏。
入り口は和カフェ「厨菓子くろぎ」になっていました。

ちなみに「ユビキタス」って、聞いたことはあるけれど、よくわからない言葉ですよね。
コンピュータやネットワークが生活に溶け込んでいる状態のことだそうです。
 
ここでの用事を済ませて、東大前から南北線で、麻布十番駅へと移動しました。

● アザブジュバーン

さて「イカジュポーン、アザブジュバーン」の麻布十番です。
実はほとんど歩いたことがない町。
右も左もわかりませんが、駅の地図を見てみると、近くに大きなお寺があるようなので、行ってみることにしました。

● 古刹と高層ビル

善福寺は、平安時代に弘法大師によって開山されたお寺。
鎌倉時代の親鸞上人の訪門がきっかけで、真言宗から浄土真宗に変わりました。
都内では、浅草寺、深大寺に次ぐ古刹の一つだそうです。



都心にあるために、背後に高層ビルがそびえ立つ、なかなかシュールな光景。
元麻布ヒルズは、この角度から見ると、蜂の巣みたいだなあと思います。
かつてはこのビルの敷地も、このお寺の所有地だったそうです。

幕末には初代アメリカ公使館となったこのお寺。当時在留していたハリスの記念碑がありました。

ここには福澤諭吉のお墓があります。先生の命日、2月3日に雪池忌(ゆきちき)が行われるのは、このお寺なんですね。
私は、これまで何度も参列しようと思いながら、いつも寒さに負けてまだお参りできていません。(ダメダメ)

● 麻布十番商店街

お寺を出て、商店街の方へと向かいました。
オープンカフェが多く、まだ寒いというのに、外には軒並み外国人がくつろいでいます。
外国人が多く、ヨーロッパの街角のような雰囲気があるかと思えば、和な部分も多く、両方が共存している町。

豆源本店は大混雑。向かいのお店は麻布かりんと。
麻布ゆかりのお店が軒を並べています。



おもしろい名前のお店がありました。鰓呼吸ですって。エラコキュウ!
お店の上には、人魚の絵と鱗(ウロコ)の字が描かれていました。

● 赤い靴の女の子

通りの真ん中に「パティオ十番」という、浮島のような楕円形のスペースがありました。
フリーマーケットをやっていて、ヨーロッパの日曜マルシェみたい。



ここに「きみちゃんの像」という女の子の銅像があります。
彼女は、赤い靴の女の子のモデルです。



説明書きを読むと、きみちゃんは、異人さんとアメリカには行かなかったそう。結核にかかり、この麻布で息を引き取ったそうです。
かわいそうな小さな少女を思って、この像が立てられたのは、平成元年。



横浜の山下公園にある海を見つめる少女像は、小さな頃からよく見慣れていますが、同じ少女の像がここにもありました。
横浜の像の方が古いですが、横浜は歌を元に作られたもの、麻布は事実を元に作られたものなのでしょう。

● 十番稲荷神社

雰囲気のある麻布十番界隈を散策してから、大通りを渡って十番稲荷神社へ。
稲荷神の倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)と日本武尊、そして宗像三女神が御祭神です。
護国型狛犬がいました。



神社の向かいは各国の塩を集めた専門店。
かつてはこの近くに麻布十番温泉がありましたが、今は無くなってしまいました。
横浜の綱島温泉も目下消滅しているし、古くからの温泉が姿を消すのは切ないものです。

● ヴォーリズ設計

そのまま車道に沿ってまっすぐ進み、鳥居坂に着きました。
ここを登って六本木ヒルズ方面に向かいます。

鳥居坂という名前は、かつてこの辺りに大きな鳥居があったからかなと思っていましたが、そうではなく、大名の鳥居氏の屋敷があったからだそう。



坂を上ったところにある、東洋英和女学院。
どっしりした風格のある校舎はヴォーリズの設計です。
歴史を感じるわ~。
道路向かいにはZeppブルーシアター六本木があり、なにかステージがある日のようで、にぎやかに呼び込みをしていました。

● スヌーピーミュージアム

鳥居坂教会や区民センターの前を素通りして進み、ロア六本木ビル前であかねちゃん・うさちゃんと待ち合わせ。
それから一緒にスヌーピーミュージアムに向かいました。
入口で、さっそくスヌーピーがお出迎え。



わあ、三次元のスヌーピーを見たの、初めて。



ここは予約制を敷いており、その場でふらっと立ち寄ることはできません。
開館から1年ちょっと経ったところですが、それでもかなり混んでいました。
チケットはカートゥーン。一人一人違っていました。



外にはキャラクターのパネルがあり、撮影用スポットとなっています。



建物に入ってすぐの部屋は、壁にチャーリー・ブラウンとスヌーピーが描かれていました。



近くに寄って見ると、カートゥーンを並べて陰影をつけたものだと分かりました。
すごーい。



スヌーピーといったら、定番のポーズですね。
カラーで三次元になってるけど。



立体的なので、横からも見られます。
スヌーピーのイラストを、別の角度から見ているみたい。



● ピーナッツとスヌーピー

お土産コーナーも、すごい人でした。
そしてたくさんのグッズが売られていました。



ピーナッツのポスター。
なぜ彼らがピーナッツっていうのか、そういえばわからないまま今まで来てしまっています。
調べてみたら、もともと『Peanuts』というタイトルで、いつしか人気キャラの『スヌーピー』の名で知られるようになったとか。





もっと時間がかかるかなと思っていたら、思ったよりもあっさり出ました。



「時間があいちゃったね」
ふと顔を上げると、東京タワーが近くに見えます。
「今、東京タワーの下で何かイベントをやってるらしいから、行ってみよう」

● 大使館のみかん

そんなアバウトな感じで、3人でてくてく歩いていきました。
途中、外務省飯倉公館やロシア大使館というものものしく大きな建物の前を通ります。
大使館になっている夏みかんがたわわでおいしそう。冬だけど。



狸穴坂の前も通りました。
「たぬきあなざか」と読むものだと思っていましたが、「まみあなざか」なんですって。

飯倉交差点に差し掛かりました。
さっき待ち合わせたのはロアビルですが、ここに立つのはノアビル。
フリーメイソンのの東京本部がある辺りです。

● 東京タワーの台湾祭



20分ほど歩いて、東京タワーに着きました。
週末の3日間、台湾祭が開催中だとのこと。



すごい人出にびっくり!
みんな、台湾好きなのね~!
私も好きですが、ちょっとこの人混みの中に入って行く勇気はありません。



外国人ビジネスマンも、スーツ姿でエンジョイしています。



● Pにノッポン

人混みに後ずさりしているうちに、タワー駐車場に紛れ込みました。
なぜかここにいた、ゆるキャラのノッポンたちと記念写真。
みんなちゃんとポーズをとってくれました。
台湾祭にはジョインできなかったけど、まあいっか!



● 一路横浜へ

神谷町駅から日比谷線に乗り、中目黒駅で渋谷に向かう二人と別れ、私は東急Fライナーに初めて乗って横浜へ向かいます。
Fライナー、早いのはいいですが、これまた人がいっぱいで、もみくちゃになりました。

● 高校同期と再会

JRに乗り換え、桜木町コレットマーレのHUBにたどり着きました。
場所がわからず、ウロウロ探して、地下に発見。



ここで、高校の部活の同期の子たちと卒業ぶりに再会。
これまでずっと連絡が取れずにいましたが、ようやく全員とつながったのです。
久しぶりー!



HUBはキャッシュオンデリバリーなので、気楽。
なのでついつい飲みすぎちゃうんですが。



もうすでにみんなできあがっています。
とっても懐かしくて、感激を分かち合いたいのに、相手は酔っぱらっていてろれつが回らないというトホホな再会となりました。



まあ、それもこれも、気取りのない同期同士だからなんですけれどね(笑)。

● epilogue

3月のある休日の話です。
たまたま用事が3つ重なって、東京・横浜内を移動したので、順を追ってみました。
暮らす場所が遠い友人と、過去の思い出のままだった高校の同期たちと再会できた、とてもいい日。
近場とはいえ、初めてづくしだったので、新鮮に一日を過ごせました。


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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アネッティワールド)
2017-07-21 14:27:09
東京はでかい!
珍しいもの、
見たことも聞いたこともないものだらけ。

ユビキタス、面白い建物ですね。
実物が見たいです。

台湾はいいですよ。
食べ物も美味しいし、日本人に優しいし
近いので行きやすいです。

HUBは大阪にもありますよ。
時々利用しますが若者でいっぱいです。
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アネッティワールドさん (リカ)
2017-07-21 17:00:32
大阪もでかいですよ~。でもこうして見ると、東京にもまだまだ知らないところがたくさんあります。

ユビキタスのカフェは、一般人でも入れるので、東大訪問がてら、っていうのもよさそうですね。

私も台湾は好きですが、あの人混みと熱気には本当に驚きました。行きたくなりますね~(^O^)

こうした近場の散策でも、ちょっとした発見があって、楽しいものだなあと思いました(#^.^#)
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Unknown (みん)
2017-07-22 09:29:19
行動範囲(もしくは生息地帯)広いですね〜。笑
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みんさん (リカ)
2017-07-22 11:40:59
生息地帯って~ww

いえいえ、用事のあるところにフラフラ向かっていたら、こんなルートになったということで。

あとで思い返して、結構面白く動いたなーと思ったので、ブログにしてみました(^o^)
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