1日目からの続きです。
● アウェイな青森市役所へ
この日は、曽祖父の戸籍謄本を取りに行く日。
ホテルから20分ほどの場所にある市役所まで、テクテク歩いて行きました。
青森市役所に一人で行くのは初めてです。
「あなた、市民じゃないですね。ハイサヨナラ」とあっさりバレてつまみだされないかと、緊張します。(チキンハート)
入口すぐの、受付よりも目立つ場所に、ミニねぶたが置かれていました。さすがは青森。
「長篠の戦い 鳥居強右衛門(とりいすねえもん)」。
日本一有名な足軽ですね。カッコイイ!
これも、今年の新作ミニねぶただそうです。
● 戸籍謄本申請ミッション
戸籍課の受付の人に相談しました。
欲しいのは、祖父ではなくて曽祖父の戸籍謄本。ずいぶん前の代になります。
受付の人も「戸籍謄本申請されるのは、親御さんかご自分のものがほとんどですね」と言います。
これまで、自分の戸籍証明書しかもらったことがないため、かなり不安。
ちゃんと係の人にわかってもらえる説明ができるかしら。
「申請書類の理由欄に"相続手続き"と書くと、一番すんなりいきますよ」と教えてもらいました。
でも、相続が目的ではないし、うーん。
結局、正直に「ルーツを辿るため」と書きました。
書類を係の人に渡して「曽祖父の戸籍謄本がほしい」とお願いしたところ、
1. 私の身分証明は取れた(ID持参)
2. 父-祖父の親子関係もわかった(祖父の戸籍謄本を持参)
3. 父-私の親子関係を証明するものがない
ということで、戸籍謄本は出してもらえないことが判明。
加えて、曽祖父の家(父の実家)の昔の戸籍の住所も欲しいと言われました。
父は青森から神奈川に戸籍を移しており、そこから先の情報は、青森市役所にはありません。
つまり私の情報もないのです。
はー、難しいわ。
昔の戸籍の住所といっても、昔から住んでいる場所は変わっていません。
区画整理で住所が変わったわけなのに、それは役所の方ではわからないのね~。不便だわー。
住んだことのない浜っ子にとって、昔の地名を知るのはけっこうな難題です。
ということで、この日は書類不備により、曽祖父の戸籍には手が届きませんでした。
ミッションクリアにならなかったのは残念ですが、よくわけがわからないまま申請したため、何が足りないのかがクリアになったことに勇気づけられて、市役所を出ます。
ホテルに帰って、早速母にほう・れん・そう。
ことの次第を説明しました。
● いけてる?ポスター
さて、そうなったらこの日は暇。何をして過ごしましょう。
駅前のインフォメーションセンターで、考えることにします。
壁にいろいろなポスターが貼られていました。
「開花せよ!! 超農力!」
「6時だヨ、全員集合!」
(ウィトルウィウス的人体図がラジオ体操してる~)
なかなか笑えるポスターが多いですね~。どれも上手だわ。
じゃ、なくって、次のプランよー!
● 急きょ十和田湖へ
そこで、十和田湖に行くことにしました。
もっとあとの日程で行くつもりでしたが、それを早めることにします。
ちょうどバスが来るところだったので、2日間パスを買って、やってきた大型観光バス「みずうみ号」に乗りこみました。
結構乗客は多く、欧米観光客の姿も見かけます。
聞こえてくる言葉から、中国の人がかなりいる様子。
海外の人に知られるようになったなんて、十和田湖はいつの間にインターナショナルになっていたのかしら。
途中、新青森駅にも寄りました。おお、新しい。
青森駅からは少し離れていますが、東北新幹線はこちらに着くため、ここからの乗客もいました。
● 萱野高原
天気が良い日で、岩木山が見えました。こんにちは、津軽富士~。
バスはどんどん山の中へ入って行き、萱野(かやの)高原に着きました。
風光明媚だわ。
ここから眺めると、山がごつごつと見えて「八甲」と言われる理由がわかります。
八甲田の「田」は、高原に湿原が多いという意味だそう。
気持ちの良い木陰では、ピクニックをしている人もいました。
ここで一日、ゴロゴロしたいなあ。でもここまで自力で来るのは、ちょっと大変だなあ。
● 萱野茶屋
萱野茶屋で一休み。そういうからにはかやぶき屋根なんだろうと思いましたが、屋根はトタンでした。
あれ?じゃあ、かつてはカヤでできた(粗末な)茶屋だったということなのかな。
建材ではなく、この辺りが萱野高原だからのようです。
ここには「名物 長生きの茶」という看板が下がり、店先で麦茶と水が飲めるようになっています。
「1杯飲むと3年長生きし、2杯で6年、3杯で死ぬまで生きる」
あつあつのお茶を、1杯頂きました。
10日前に箱根で黒玉子を食べて、寿命を7年延ばした私。これで10年長生きすることになるわ!
延命あっという間!ライフ・イズ・イージー!
● いまだトラウマ
バス内で、いろいろな土地の解説をしてくれます。
この辺りで遭難した、雪中行軍隊の話も流れてきました。
ぎゃー、やめて~。
小さい頃、父と一緒に『八甲田山死の彷徨』の映画を観て以来、その話は私にとって結構なトラウマになっています。
わあ、今聞いてもやっぱりこわいわ。夏なのに凍りそうな気持ちになります。
十和田湖は何度も訪れたことがありますが、いつも親戚に車で連れていってもらっていて、バスに乗るのは初めて。
山に入ると、かなり急カーブが多く、そのうちに目を開けていられなくなってぐったりしていきます。
雪中行軍の霊が、今でもさまよいながらバスを揺らしているのかもしれません。ヒー、こわいー。
● 地獄沼と酸ヶ湯温泉
地獄沼というところがありました。すごく熱いことからのネーミングだそうです。
見た目には全くそうは見えません。美しいエメラルドグリーン。
飛び込みたくなるくらいですが、そうしたら地獄を見るんでしょうね~。
途中の酸ヶ湯温泉から、カップアイス片手に乗ってきた、いかにも湯上り直後のTシャツ姿の男性が、次の蔦温泉で降りて、再び温泉へと向かって行きました。
なんか贅沢な感じー。人生を楽しんでいますね。ライフ・イズ・イージー!
● 蔦温泉と猪木
このあたりにはいろいろな温泉があります。
蔦温泉の停車場で少し休憩時間があったので、バスの外に出てみました。
蔦温泉は秘湯で、古めかしい旅館があります。
いつか泊まる機会があるかしら~。
旅館の前まで行ってみると、名前が刻まれた石碑がありました。
よーく見ると、字を書いた人はアントニオ猪木でした。
猪木ボンバイエ!
一気にメジャー感があふれて、秘密っぽさがなくなった感じ。
彼もここまで来たんですねえ。
ここでバスを降りて、次の便が来るまでの2時間、蔦七沼散策をしようかとも思いましたが、外があまりに暑いため、あっさり諦めて、先に進みました。
その2に続きます。
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