林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

青春の旅立ち-草津線と名松線の旅9.

2017-09-14 | 鉄道・旅行

 9.土砂降りの名松線と伊勢奥津のもてなし

9分遅れで松坂を発車した名松線のキハ11系は伊勢奥津を目指す。
時刻表上は1時間24分の予定だったが発車時間が遅くなったため、
家城での停車時間を短縮することによって時間調整していた。
通常の予定では13:46に家城に到着、13分の停車時間で13:59に発車する。
遅れて到着した家城では停車時間を短縮して予定通り13:59に家城を発車していた。
途中、激しく雨が降り出し遠くに雷光も確認できたが、
伊勢奥津に到着する頃には雨も止んでいた。
激しい雨で伊勢奥津で外に出るのは不可能かと思ったが、
曇りではあるものの駅取材は可能だった。
名松線は2009年10月9日の台風18号の影響で、
落石や土砂崩れ、路盤の崩壊など40カ所の被害を受けて全線運休、
松阪から家城までは10月14に運転再開したものの、
家城から伊勢奥津は被害が大きいためにバス代行が続いていた。
JR東海では廃線も検討していたが、地元自治体が復旧工事の費用を負担、
その後の維持管理も地元自治体が負担することを条件に復旧が決まり、
2016年3月26日のJRグループのダイヤ改正に併せて運転が再開、漸く全通した。
伊勢奥津から先も路線延長の予定はあったが、実現することはなかった。

 

蒸気機関車時代の給水塔も今は蔦が絡んで時代の流れを感じさせた。
伊勢奥津には駅に隣接して津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設「ひまわり」があり、
時間があったので覗くとお茶をサービスしてくれた。
蒸し暑い時だったので有り難かったし、
こういう気の使い方がリピーターの発掘に繋がっていくのだと思う。
予定通り、15:08発の折り返しに乗り込み松阪を目指す。
行きは時間調整で十分な停車時間がなかったが、
帰りはダイヤ通りの時間だったため家城での停車時間は13分あり、
庫裡時間を利用して駅取材する。
以前、家城まで部分再開した時もここで駅取材したが、
駅前に不通区間の代行バスが駐まっていたためうまく駅取材できず、
どうしてもここで駅舎の再取材したいと思っていたのだ。
名松線は家城から伊勢奥津まではスタフ閉塞となっており、
松阪から家城までも通票を使用するため、この駅で通称交換が行われる。

 

下りと上りの列車が並び、駅員がが津お互いの運転手から通称を受け取り交換して発車させる。
構内踏切には遮断機はなく、駅員がチェーンで下り列車が到着の時だけ踏切を通行禁止にする。
自動閉塞が全盛の現在で通票交換を見られるのは貴重である。
家城を出た名松線キハ11系は予定通り16:34に松阪に到着した。

コメント
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