本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
2月28日
恩田陸『夜明けの花園』を読んだ。
大好きな理瀬シリーズの短篇集(2篇が再読)。理瀬シリーズは北見さんの装幀でそれも嬉しい。
とりわけ『麦の海に沈む果実』はかつて幾度も読み返した作品なので、“またこの学園に戻ってきた” 感に捕らわれたし、そういうことだったのか…と記憶を呼び覚まされていく快感が堪らなかった(ヨハンがあの時言ってたのこれだなぁ…とか)。
今回は聖が好きだったから、いつかまた出てきて欲しい。
お気に入りは再読の2篇「水晶の夜、翡翠の朝」と「睡蓮」、初読の「月蝕」
おはすこ。朝ごぱん。ベーグル2種(ボロネーゼチェダーとナッツカレー)。 青空ごはん部
2月27日
ジェイムズ・ジョイス/丸谷才一・永川玲二・高松雄一 訳『ユリシーズ Ⅳ』を読んだ。
やっと初めての通読。とても面白かった。とりわけ言葉への執拗な拘りや言語遊戯などについては、偏に訳注のお蔭で楽しめた。
その一方で、何から何まで明け透けな小説が好きなわけではないので(ちょっとぼかしてくれ…)、その点は割り切らなければいけなかったり。
第十七挿話「イタケ」の教義問答形式は、ふっ…と笑えて好きだった。
ここで出てくるモリーの関係者リストwの答え合わせが、最終挿話「ペネロペイア」で出来るのかと思いきやそうでもなかったり、最後までブルームの性格がはっきりわからないところもよい(妻の不義のお膳立て? そんなオデュッセウス…?)
2月25日
お昼ごはん。マルシェで買ってきた「3por cellini3びきのこぶた」の、牛ほほ肉のリボリータbento とカンパーニュ。ワインも呑む〜
青空ごはん部
ちなみに夫のお昼ごはん。私と同じ内容(「3por cellini3びきのこぶた」のおbento )なのに、ワンプレートで見た感じもっと美味しそう…(むきっ)。
2月23日
昨日(もう昨日)は、「3por cellini3びきのこぶた」にてワインの試飲会でした。色々美味しかった。おかわりし放題。
気に入ったワインを2本買う。帰宅後の記憶がほぼないけれど、コンタクトレンズを失くした酔っ払い😢
茸のブルスケッタ、コンキリオーニのアルフォルノ、牛ほほ肉のボッリート。
2月21日
とても面白く読めている(これも偏に訳注のお蔭)。
とりわけ第十四挿話「太陽神の牛」の文体パスティーシュには圧倒された。古代英語から順々に時代を下って書かれているそうだが、ラテン語散文直訳体は明治の漢文くずしとか、ロレンス・スターンの文体は三遊亭円朝の人情噺の文体、本居宣長の擬古文、石田梅岩の文体とか平田篤胤『古道大意』の文体…とかとか凄い(マニアックw)。
それでその内容は、婦人科病院の一室で管を巻く男どもの“猥談の宴”って何なのww
巻末のエッセイも面白くて、『ブヴァールとペキュシェ』続編説にはのけ反った。
めも)当時のアイルランドの貧しさ、人々の鬱屈と諦めの感覚、大飢饉のトラウマ、パーネル崇拝(メシアニズム)。
2月15日
ジェイムズ・ジョイス/丸谷才一・永川玲二・高松雄一 訳『ユリシーズ Ⅱ』を読んだ。
とても面白く読めている。これは偏に膨大かつ丁寧な訳注のお蔭だなぁ…と。
第九挿話のスティーヴンの《ハムレット》論(登場人物をシェイクスピアの家族に置き換えたりw)や、第十二挿話内に挿入される文体パロディ(こういうの割と好き。33もあるw)、第十三挿話における女性向け大衆小説文体からのブルームのク○っぷり、などなど。
あまり感じの良いひとは出てこない気がするが、解説にある「ダブリン気質」を聊か誇張して描いている…ということだろうか。
2月12日
ジェイムズ・ジョイス/丸谷才一・永川玲二・高松雄一 訳『ユリシーズ Ⅰ』を読んだ。
漸く遂に読み始めた。流石に面白いけれど訳注が多くて行きつ戻りつ、とても時間がかかるので先は長いなぁ…と。
ギリシャ神話もシェイクスピアも一応好きなので(詳しいわけでは全然ないがw)、そういうところから楽しんでいければ。
めも)スティーヴンは自分をテレマコスおよびハムレットに見立てている。へレンズやマリガンは求婚者たち、ハムレットの叔父。
2月6日
クライスト/山口裕之訳『ミヒャエル・コールハース チリの地震 他一篇』を読んだ。
お目当ての「ミヒャエル・コールハース」がとても面白かったので満足。解説を読んで、多和田葉子の『エクソフォニー』を読み返したくなった。
“つまりは、世の中の人たちは彼の思い出を祝福したにちがいない、もし彼が、ある一つの徳について度を越えたふるまいをしていなかったとすれば。しかし、正義の感情が彼を人殺しの盗賊としたのだった。”
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