本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
11月29日
トマス・マロリー,マイクル・ムアコック,他『ナイトランド・クォータリーvol.31 往方の王、永遠の王〜アーサー・ペンドラゴンとは何者だったのか』を読んだ。
アーサー王をめぐる物語の短篇や抄訳を楽しんだ中で、とりわけアレクサンダー・レルネット=ホレーニアの『帽子の男』(抄訳)がとても気に入った。アーサー王伝説の特集に便乗してニーベルンゲン伝説を題材にした作品の紹介(ちょっと強引w)とのことだけど、同作者の『両シチリア連隊』が好きだったので、是非全訳を読んでみたい。
おはよございます。朝ごぱん。 青空ごはん部
肩こり改善のぐるぐるアームをついやり過ぎて、「えっ、そこ?」という箇所が軽く筋肉痛。 リングフィット23分。ゆるけん
11月27日
ヘレナ・アトレー/三木直子訳『柑橘類と文明』を再読した。
昔から北ヨーロッパの人々が抱き続けた地中海南部への憧れ、その心象風景としての “レモンの花咲く国” をめぐる紀行文であり、イタリアとその柑橘類の物語を紹介してくれるエッセイでもあり。
突然変異のキメラ(例えば仏手柑のような)が珍重されたメディチ家の柑橘類コレクションについて、シチリアに富をもたらしたレモンの果樹園がマフィアの台頭を招くことになった経緯、大量のオレンジが武器として使われるピエモンテ州のオレンジ合戦を見物した話…などなどとても面白かった。
アマルフィ・レモンを使ったカラマラータの美味しそうなことよ。
11月25日
昼ワイン部です。パスタ食びにきた。
お昼ごめん。GAVI(ガーヴィ)にて、パスタランチ。カキ、ドライトマト、ルッコラのアーリオ・オーリオ。 青空ごはん部
11月24日
「紅葉賀」から「明石」までの流れで、様々な女性たちが描かれる。私は朝顔の斎院が好きだけれど、彼女の立場は身分の高さに守られているとあらためて思った。
寄る辺ない紫の上に対する光君は、そもそもの始め方から(誘拐、そして手〇〇)扱いがかなり軽いという側面は否めない。この先も紫の上が “最愛の人” ではあり続けても、対等な存在として光から見られることはない(その発想すらこの時代にはない)んだなぁ…と。
11月22日
イレネ・バジェホ/見田悠子訳『パピルスのなかの永遠』を読んだ。
素晴らしい読み応え。本を閉じて「書物の歴史の物語」という副題に向き合うと、本当にその通りだったなぁ…と胸がいっぱいになる。
古のギリシアからローマへと、本をめぐる遥かな時間旅行のようなエッセイ。ただ歴史をたどるのではなく、著者自身の本への深い思いが伝わってくるのもよかった。思い出の中の数々の本たち。書物はそこにありつづける、これからも。
手に取るのが楽しみだった装幀は、カバーを広げてみてなるほど…と感嘆。
“ある意味では、私たちすべての読者は、自らに轍を残した言葉をおさめた秘密の図書館を自分のなかに持っているのだ。”
11月16日
『セシルの女王』5巻が届いたので、まず4巻を再読してその流れで引き込まれてつい夢中で読んだけど、めちゃダメージ受けてる今(めそめそ)。
この時代の話、面白くて濃ゆくてきついなぁ…
ヘンリー8世の王妃は5番目まで(あと1人)、エリザベスは7歳になった。
11月14日
みずうみに心臓あらばあらわるるひとつ水紋巨きくあらん
ふる雨にこころ打たるるよろこびを知らぬみずうみ皮膚をもたねば
この秋夜ひとはあまたの本を読みいかなる本の生も生きない
されこうべひとつをのこし月面の静かの海にしずかなる椅子
──佐藤弓生『モーヴ色のあめふる』
おはよございます。チーズ焼きおにぎり。 #OnigiriAction 青空ごはん部
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