8月30日(読んだ本、『硝子生命論』 再読 『母の発達』 再読)

 @rinakko
 【硝子生命論/笙野 頼子】
 
 再々読。透明を許されず透明を志向する…観念の硝子、その死体(…だけでもう美しい)。ヒヌマ・ユウヒという生き辛さを抱え込んだ人形作家の造形といい、そんな彼女が作る少年人形の設定(そも人形=非生命であるのにそれは必ず死体人形であらねばならない…と被せてくる)とその魅力(上半身は少年で下半身は恐竜とか…!)といいすこぶるにツボな作品である。
 ひさしぶしに読み返してみて、あらためて後半の展開が面白かった。一冊の書物に生まれ変わる語り手の日枝無性と、人形恋愛の同志たちによる“あらゆるタブーを破る事で生まれる国家殺し”…なのだから。








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 【母の発達 (河出文庫―文芸コレクション)/笙野 頼子】
 
 再読。読み返すのは少々きついかな…と危ぶんでいたが、なんのなんの滅法面白かった。とりわけ“五十音の母”は、様々な“おかあさん”たちをずらりと並べて時には論い、片っ端から思い切り笑い飛ばしていくので胸が空く。

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8月29日

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 窓に山火事にほふ夜を寒み互みに美しき舌ひらめかす──浜田到
 人形を/河に投ぐ /月がさゝやく/たはけた祕法──高柳重信
 #詩歌蠱術函







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 ギュスターヴ・モロー展、堪能したわい。
 

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 私は小学生の頃に 朝日新聞日曜版 世界名画の旅 で、モローの「出現」に出会ってめろめろ魅入られてしまった口なので(年がばれる)、今日の「出現」も好きだけれど一等好きなのはあの時の「出現」だわ。刷り込みのように(てか「出現」多過ぎ)>モロー展

 @rinakko
 世界名画の旅 と言えば、好きとは違うけれど「レディ・ジェーン・グレイの処刑」もかなり強烈に刷り込まれたなぁ。そういう年頃だったし‥(´ー`)

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8月28日

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 【パラダイス・フラッツ/笙野 頼子】を読んだ本に追加
 

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8月27日

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 【ヴィレット(上) (白水Uブックス)/シャーロット・ブロンテ】を読んだ本に追加
 

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 【ヴィレット(下) (白水Uブックス)/シャーロット・ブロンテ】を読んだ本に追加
 

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8月26日

 @rinakko
 地球儀の陽のあたらざる裏がはにわれ在り一人青ざめながら──寺山修司
 「月光」旅館/開けても開けてもドアがある──高柳重信
 #詩歌蠱術函






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 【宝石の国(10)特装版 (プレミアムKC)/市川 春子】を読んだ本に追加
 

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8月25日(山本、「シャンティ ランカ」)

 @rinakko
 読みすすむ地獄の秩序ひび割れむばかりの冬の昼月はみゆ──大塚寅彦
 行く人を春衣は浮上して追わん──安井浩司
 #詩歌蠱術函





 @rinakko
 昼ビール部です。スリランカカレー、食びにきた。
 

 @rinakko
 そしてお昼ごはん。シャンティランカにてCセット。むまくて辛〜い。私には量が多くていつも必死で平らげるん。まだこれにデザートが付くからさぁ。
 

 

 @rinakko
 デザート。ワタラッパン美味。お腹ぐるじい。
 

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8月24日

 @rinakko
 おそき月羊齒むらに射す靑酸の匂ひしづかにかもしゐるらむ──葛原妙子
 君無く我無き時共に薄見む──永田耕衣
 #詩歌蠱術函









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 昨日からうちの本。ようこそようこそ\(^-^)/ 『宝石の国』と豆本、ぐふふ。
 

 @rinakko
 で、あらためまして『怪奇骨董翻訳箱』の豆本『怪奇骨董挿絵箱』です。
 なんて、なんてかわいいんだっ (๑˃̵ᴗ˂̵)
 

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8月23日

 @rinakko
 黑血病病院前にひるがへるポスター「水星が賣りに出た」──塚本邦雄
 月光をこわさぬようにこわさぬように──折笠美秋
 #詩歌蠱術函






 
@rinakko
 【掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集/ルシア・ベルリン】を読んだ本に追加
 

 @rinakko
 そして私は今日、歯科受診。歯は抜かないが‥‥(´ー`)

 

 


 @rinakko
 【群像 2019年 09 月号 [雑誌]】
 
 お目当ての創作、間宮緑さんの「語り手たち」を読んだ。本物の語り手の代わりを務める語り手の老人が語る、“永遠に語られることのない物語”をめぐる物語‥(くらくら)。摑みどころのなさに馴染んでくるとそれがまた妙味でもあり、曖昧な夢の記憶をたどるような不思議な読み心地に引き込まれた。
 お話の終わりって、どこで終わらせても本当はいつも“まだ話の途中”だものね‥と深く頷く。

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8月22日

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 みるみるにテレヴィの枠よりしたたりて腥き血は床に澪れき──葛原妙子
 麦野は鏡棺を出て来た少年に──西川徹郎
 #詩歌蠱術函






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 【増殖商店街 【復☆電書】/笙野頼子】再読。

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8月21日(読んだ本、『あとは切手を、一枚貼るだけ』)

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 假象の森ひらけしあひに水ありきひたひたとわが足を浸すも──葛原妙子
 無月の夜〈月〉は海下を泳ぎいたり──折笠美秋
 #詩歌蠱術函






 @rinakko
 【あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)/小川 洋子他】
 
 ふと寄り添い合うかにも見えて何処か遠い言葉たちが通う。手繰り寄せてはまた押し返す、似ている温度と違う湿度の思いを湛えて…。ふたりはこれほどに離れてしまったからこそ、互いを照らし照らされる唯一の灯台のような存在になり得たのだろうか…と、思いは尽きない。
 ドナルド・エヴァンズの切手の世界、ジョゼフ・コーネルの箱の記憶、封じこめることと閉じこもること、やさしさと残酷さ、暗闇で見えてくるものについて。私はかつて小川作品に導かれて『アンネの日記』に再会した読者なので、アンネ・フランクに触れる件は殊に沁みた。

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