魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

くっ、国見ぐあぁぁ!

2006年12月31日 | Weblog
今日は書かないつもりでしたが、高校サッカー、

くっ、国見ぐあぁぁぁーーー!!!

負けちゃいました。
PK戦の末ではありますが、内容もなぁ・・・。
今年はあまり強くないのも、分かってはいたけれど・・・さあ
来年は見返してよー。頼むよー。

新年早々は「国見を応援する」って決まっていたのに、一気に楽しみが
減っちゃいましたよ。

こうなったらこの恨み、ワインで晴らしてやる~!


って、あんた、仕事あるでしょうが!!!

「ほいほーい、片づけますねー。」


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年末大反省会

2006年12月30日 | ワイン ~2019年
皆様、今年は私のブログデビューの年でした。
お読みいただき、ありがとうございました。大変お世話になりました。

大好きな夕日を眺めながら、本日で今年最後の書き込みとします。
大晦日は棚卸しや、何だかんだで書き込めないでしょうし、
ただでさえ慌ただしいので、読む方もいらっしゃらないでしょう。

いろいろと書き綴ってまいりましたが、いかがでしたでしょうか?
今年のブログを振り返った感想などを頂けましたら嬉しいです。
あの話題が面白かったとか、もっとこんな話題を書け!とか、
あれは余計だったとか・・・、何でも結構ですのでご意見を頂ければ
今後の参考にしたいと考えています。よろしくお願いします。

個人的に、マニアックだけど、ワインに馴染みの薄い方にも出来るだけは
分かりやすく、興味を持っていただけるように、書いてきたつもりです。

それでもどうしても避けられないマニアックな部分や、理解しにくい、
分かりにくい部分もあったことでしょう。
にもかかわらず、お付き合い頂いて感謝いたしております。


明けて新年からは気分次第で書き始めます。
更にパワーアップして、更に楽しく、更に皆様とふれ合っていければ
良いかなー、と思います。

これをお読みの皆様、良いお年をお迎え下さいね。
どうもありがとうございました。


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新しい学説

2006年12月29日 | ちょっと怪しい
実は最近妙に体重がやばい。

広島風お好み焼きに興味が湧いてしまって、やばい状態になりつつあります。
これは太りますねぇ。塩分も多いし。
ただ、私のような貧乏人にはフォアグラを食べるのと同程度?に美味しく
感激しますよね。




他にも


こんなのを2度ほど食べただけなんですけどね。



お正月を前にになってしまうと、元に戻らなくなるので
今から体重を気にしてないといけないのです。
「根雪」ならぬ「根脂肪」となってしまう恐れがあるのです。


商売の基本ですが、「信用」は積み木を積むのと同じで、面倒で
積むのに時間はかかるんだけど、壊すのは一瞬でできます。
それと同じように、体重は痩せるのは大変で時間がかかるけど、増やすのは
いとも簡単に出来てしまう。うーーーーん、共通点!

今年ブログを書き始めてから、食べ物探検もいろいろとやったから
太ったのだろうか?(過去の記事は削除したものも多いです)


ところで赤ワインに関する新たな学説が発表された。
普段赤ワインを常飲する人は、「太りにくい」らしい!!!

何故なら、赤ワインに多く含まれるタンニンが腸の壁に付着して
(根タンニンかよ?!)、消化、吸収率を低く押さえてくれるので、
少しだけだが太りにくくなるという。

えっ、こ、これは・・・・・・












う・そ・ぴょーん!!!

本当だったら、また赤ワインの大ブームがやって来るのに。

はい、予想通り、今日も酔っていますよ。
とりあえず自重しますね。




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安すぎちゃいけないのだろうか?

2006年12月28日 | ワイン ~2019年
今日は心苦しいことがありました。

とあるお客様からあるワインを探してくれと言われました。
どこかのお店で飲んで、初めて気に入ったワインなのでお求めのようなのです。

なんでもネット上では2000~3000円程度であるらしい、と仰いました。
お店の方からそう聞いたのでしょう。


で、あいにくうちに在庫もなかったので調べてみました。
実は過去に取り寄せて飲んだことのある銘柄でした。
うちのカラーではなかったので、取り扱ってはいませんでした。

取り扱っている輸入元とは取引がありますが、仕入れロット数の関係で
「次回の仕入れの時でよかったら入れます。」とお客様に連絡はしたものの・・・。


実はそのワインは600円台のものでした。
お客様はきっと2000~3000円はするものと思っていらっしゃいます。

さあ、どう切り出したものでしょうか?
安けりゃ良いってものでもないのでしょうし、高く売って暴利をむさぼることは
到底出来ません。
しかし、普通に安く売ってしまうとお客様の夢とプライドを壊しそうで・・・。

オー・マイ・ガー!

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シャプタリザシオンって何なのよ?

2006年12月27日 | ワイン ~2019年
今日はちょっと堅いです。ゴメンナサイ。
まずお詫びしておきましょう。マニアックですので、ふーん、そんなもん?
ってな具合で軽~く飛ばして下さい。


本日のワイン
2002 Bourgogne Rouge (Christian Clerget)
ブルゴーニュ ルージュ(クリスチャン・クレルジェ)

香りは派手さはなく、古樽(朽ちた木)、軽いベリーとちょっと土、
古く薄いインク(鮮烈でない軽~いインク)等のイメージです。

味わいはクッキリとした輪郭やスパイシーさ、きりっとしたニュアンスは
弱いです。ぼくとつとして質素、田舎風といいましょうか、派手でなく
飾らない味わいです。古びた赤レンガという感じでとらえて下さい。

ちょっとマニアックに言うと、ドメーヌ・プス・ドールのスタンダードクラス
ってイメージです。

実はこのワインはノン・シャプタリザシオン(補糖をしない)で造られる
ブルゴーニュです。

シャプタリザシオン(補糖)は法律で認められていて、何もやましいことは
ないのに、なぜか疑問視する方も案外いらっしゃるようです。
ブルゴーニュやボルドーなどの名産地でも結構頻繁に行われるようです。

補糖したからといって、単純にワインは甘くはなりません。糖分は発酵により
アルコールに変わるので度数が上がります。

だからどうだということはありませんが、アルコール以外の要素、果実味
の大きさ、濃さ、タンニンや酸、並びに骨格の充実、そしてポテンシャル等の
要素が整えば、アルコール度数が高い方が全体のヴォリューム感を押し上げ
ます。ニュアンスも豊富になり、寿命も長くなります。

果実味に甘さを感じると、「このワインはシャプタリしてある。」
なんて、したり顔で言う人がいるらしいのですが、甘さと補糖の関係は
そんな単純なものではありません。


さて、補糖しないワインを味わってみてどうか?というと、
実はどうということもありません。補糖して造り手の目指すワインに近づく
のなら何も言うことはありません。「どうぞやって下さい」と思います。
私は造り手の判断を尊重します。

消費者は美味しければ買うし、美味しくなかったら買わない。
盲目的で厳しい意見でしょうが、それが真実です。
結局シャプタリザシオンを気にする必要性は見出せませんでした。


最後にひとつ爆弾発言?を付け加えておきます。
輸入元で現地買い付けなどに行かれる方のお話では、「自然派」といわれる
有名所でもグラニュー糖がたくさん積んである光景を見るそうですよ。
そのグラニュー糖をどう使っているかまでは分かりませんが。


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のだめカンタービレ

2006年12月26日 | 音楽
TVドラマ「のだめカンタービレ」が最終回を迎え、終了しました。

マンガをドラマ仕立てにした内容は面白かったのですが、このドラマの
最大の良さは何といっても「クラシック音楽を身近にしてくれたこと」
だと思います。(マンガは読んだことありませんが)

下手な音楽教師がお難く解説するよりも、遙かに音楽の楽しさを
表現していたように感じました。
ひとりでも多くの人々がオーケストラや有名作曲家の音楽を、日々のお友達に
出来れば、それだけで素敵でしょうし、サッカーの「キャプテン翼」、野球の
「巨人の星」のごとく、音楽人口やレベルを引き上げるきっかけになれば、
大成功でしょう。


案外ワインも似たような部分があります。
フランスのお城、豪華宮中のシャンデリアの下で飲まれるのが、おフランスの
ワイン? とか、「ワインを飲む」というだけで「おフランスかぶれ」なんて
イメージで軽蔑しているような方も(もちろん誤解している)まだまだ
一般的には多いんじゃないでしょうか。
ワインは難しいし、鼻持ちならない奴だ、なんて敬遠されないためにも、
何か良いTV番組で啓蒙して、もっともっと身近にしてくれたらいいのですがねぇ。
実はこのブログもそんな思いを込めて書いています。


さて、最近CMやドラマなどで、クラシックの名曲の一部分がよく使われたり
しています。良いことなのかも知れませんが、歴史上の名曲を「消費する音楽」に
変えているようでちょっとだけ心配です。
一番曲の「おいしい部分」だけを垂れ流してしまうので、そのメロディーに至る
過程が無視されますし、名曲を聴いても感動も薄くなってしまいそうで・・・。

音楽界(歌謡界)では、音楽を消費する(使い捨て?)風潮が最近は高まって
いるのが心配です。




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マディラとポートとカステラと

2006年12月25日 | ワイン ~2019年
「ディープ・インパクト」素晴らしいラストランでしたね~。
最後の直線、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!!!!!!! って感じでしたねー。

お客様がうちでワインを買われた場合も、ディープインパクトの勝率くらい
「当たり」を出すように精進したいところです、ハイ。


ところで、長崎名産のカステラのおはなしをします。
先日とあるシチュエーションで、カステラをマディラに浸して食べたら、
ビックリするくらい「マイウー!!」でした。
そのことを書こうと思っていたのですが、忘れてしまっていたのです。
(文○堂の特撰カステラ、要予約でした!)

で、本日頂きものの普通のカステラにポートワインを浸して食べてみました。
これも美味しかったのですが、やはりマディラの方が上手だったようです。
ポートとカステラが安物だったためかどうかは定かではありませんが、
やはりマディラかと。

味わいは「大人のカステラ」になり、甘めのマディラのちょっとカラメルのような
風味とうまくマッチングします。良いですよ~。

マディラが手元になければ、ブランデーとカラメルシロップを足してもいける
かも知れませんね。

ただ、私は甘党ではありませんので、薄めのひと切れだけでもう十分です。
エネルギーをつけたところで、あと一週間、風邪を引かないように頑張って
年の瀬を乗り切りたいですねぇ。


何だかんだで、とりあえず本日は、メリ~・クリスマ~ス!

明日は起きたら、枕元に・・・
アンリ・ジャイエ(神様のワイン)が・・・あるといいなぁ。
(あるわけなかろうが~!)バシッと突っ込みね


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お知らせ

2006年12月23日 | Weblog
大したことではないのですが、年末年始の営業案内をお知らせしておきます。


年内は31日まで無休です。

年末年始にむけて、ちょっと美味しいワインがのみたいな、と思われたら
ぜひご来店下さい。とっておきのワインをご紹介いたします。
近日にまたカルトなワインも入荷予定です。

年始は1~4日はお休みさせていただきます。
1月5日より平常営業です。
よろしくお願いいたします。




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結構良いじゃん!

2006年12月22日 | ワイン ~2019年
2002 ペタヴェル プラチナ シャルドネ(豪、白、2180円)

入荷しましたので、早速試してみました。
開けたては、みかん(柑橘)の缶詰のシロップの香りがしてフルーティ、
落ち着くと石灰岩っぽくなります。

とろみとある程度の厚み、ワクワクさせてくれます。
樽は実に上手く使われていて、嫌味がなくフルーツを上手く引き立てています。

ポテンシャルはたいしてあるわけではありませんが、まあ、白ですし、
この程度の価格ですので、寝かせることを考える必要はないでしょう。
何よりもスクリューキャップですのでお手軽度はバッチリです。
これは勝利宣言してもいいでしょう。

昨日の亀田選手と同じく、KOまでは行きませんが、間違いなく
勝利!の美味しさです。きっと誰が飲んでも美味しく頂けるでしょう。


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大恥だったのか?

2006年12月21日 | ワイン ~2019年
昨日飲んだワイン

2005 トルブレック ウッドカッターズ シラーズです。

実はこのワインがとても高評価だったので、調べてみたんです。
読売のサイトで記事が出ていた記憶があったので、そこで検索してみました。

ところが・・・・何故か表示されません???

おかしいな?と思いつつワインの記事を一覧にして追っかけてみました。
そしたら、ありました!・・・しかし?!

読売サイトの記事には「トレブルック」って書いてありました。

アチャ~~~!!!
もしかしたら私の方が何年もの間、間違って「トレブルック」を「トルブレック」って
読んだり書いたりしていたのかよ~!!!ってカァー!と真っ赤になりました。

これは大恥です!

もしかしたらお気づきの方もいて、私を恥をかかせちゃいけないから、
遠慮して誰も何も言ってくれなかったのか?と思いました。

人間よくある勘違いではありますが、説明する側がこれでは立場がありません。
昨日の日記も早速訂正しようかと思ったのです。

で、ラベルを確認、そして輸入元の資料を調べてみました。
そしたら・・・・、やはり私は別に勘違いしていたわけではなかったようです。
ホッ!

オイオイ、おかしいのは読売オンラインのサイトの方だろ!
突っ込んでみましょうか?

ちなみに
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20061201gr03.htm
ここですね。

いやいや、やはり面と向かっては突っ込めませんよねぇ。
こうして勘違いはそのまま残っていくのでしょう。

誰しもそんな勘違いが一つや二つ、あるかも知れませんね。
特にワイン用語は外国語だけに変な覚え方してるものがあるかも???

ちょっとコワイです。


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月の宴とワイン

2006年12月20日 | ワイン ~2019年
月が大好きで「月の美術館」まで開かれている画家のヤマサキユズルさんの
主催する月の宴(実は忘年会?)へ参加しました。

ワインで月、といえばビオデナミ(バイオ・ダイナミックス)農法です。
月の運行に乗っ取った作業を畑に施しながら、有機農法で栽培されるのです。
それが果たして良いのかどうかは、今現在では断言できません。
なぜならワインは数十年の時を経て、初めて結果がついてくるものだからです。

ビオワインの特徴は(と言っても様々なビオワインがあります)果実味が
ピュアで活き活きとして、すーっと入り込みやすく、重たさが少なくて
さらに酵母感があるところでしょうか。あくまで一般的な私の感じる表情です。
ものによっては、酵母が臭くて、「ビオ臭」とも呼ばれる香りがします。

本日は日本人女性がロワール地方で造る「ボワ・ルカ」の
2002「キュヴェ・クニコ」を頂きました。

自然な感じが心地良いですねぇ。果実味がきれいで、同じガメ種である
ボジョレー・ヌーヴォーの自然派の造り手のものを、落ち着かせて
もう少し土っぽく、土中の栄養やニュアンスの要素が現れた感じでしょうか。

また、私が持っていったボトルは、
2003 トルブレック ウッドカッターズ シラーズ(豪)

これはビオワインではありませんが、プラム、ブラックチェリーを基本に
ハッカ、ミントの香りがします。豪特有のユーカリとも言うかも。
味わいは濃くて若いですが、ニュアンスと結構な程度の奥行き、スパイシーさ
があります。さすがに美味しいです。って美味しくないと困るんです。


月と生活のリズム、さらにワインやジャズ、芸術やクリエイティヴなはなしまで
進み、楽しい時間でした。

ちなみに私自身が生まれた日の「月の状態は」14日で、満月の1日前の状態
だったということが判明! 膨らんで最高潮の状態じゃないですか!
誰かのひと押しで、私もう少しではじけますよ・・・いつかね。






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確認のための再試飲

2006年12月19日 | ワイン ~2019年
入荷後、再確認のためか、もしくは本当は飲みたかったためなのか?
ということで開けてみました。

2000 クーザン・ド・マルティーニュ(仏、ロワール、3千円台)

うーん、前にご紹介した時よりは華やかさが少ない気もします。
しかし、中心に蜜の風味の芯を持っています。
ほぐれてくると、だんだん華やかになってきます。
むしろ2日目、どうかしたら3日目の方が良いかも知れません。
それだけポテンシャルはしっかりしています。

これだけ美味しいカベルネ・フラン(以下C F)も珍しいでしょう。
一般的にC Fは青っぽいイメージがありますが、このワインは
紫、黒、そして赤のイメージが強いのです。

同じロワールで、日本人女性が造るボワ・ルカの名作C Fもやや黒、そして赤、
というイメージです。

お客様へは「花園のようだ!」と書きましたが、それは本当に開いてからですね。
試飲会では見事に開いていたからです。
デカンタした方が現段階ではいけるでしょう。
1日目は開けて、わざと肩口くらいまででやめておき、2日目or3日目に
楽しむといった裏技もアリかも知れません。

でも何だかんだで良いワインです。ぜひ開いた状態を味わっていただきたいと
思います。2、3年後もきっと素晴らしいと思います。



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正しい朝シャン

2006年12月16日 | ワイン ~2019年
クリスマスも近いので、今日はシャンパンのおはなし。

シャンパーニュ地方において、シャンパーニュ製法で造られるものこそ、
本当の「シャンパン」なのです。カッコ良く「シャンパーニュ」でもいいでしょう。
華麗な泡を奏でるシャンパン、その味わいや美しさは絵になります。
普通のスパークリング・ワインではいけません。
ましてやスペインの「カヴァ」やイタリアの「スプマンテ」では
お話になりません。(お国が違えばそのように呼びます)

えっ、どう違うかって?

実は 気分が違う んです。

いやね、きょうびどこも上手に造られていて、味わいはたいして変わらないんですが、
シャンパンは「高い」んです。どうかしたものは、「や・た・ら・と高い」んです。
「ヴィンテージ・シャンパン」なんてちょっと古くなるだけで、「コルトン・シャルル
マーニュ」や「モンラッシェ」が飲めてしまうくらい高い。

純粋に白ワインを味わうんだったら、「モンラッシェ」を飲む方が、正直遥かにコスト
パフォーマンスが良く、満足感も得られるでしょう。

そういった誘惑を乗り越え、さらに異性を口説く下心を持ってこそ、
シャンパンの存在は意義があるのです。

決してケチってはいけませんよ。奮発してでもシャンパーニュであるべきなのです。
なぜかというと・・・・・・、定番シチュエーションのおはなしをしましょう。


休みの日の前日、
一緒に食事をし、映画を見たデートの後、男性は決まって女性を送りますね。
彼女のアパートの前、今日のお別れの場面で、

「シャンパンを用意してあるの」

なんと美しい言葉でしょうか!
こう彼女が切り出したら、男はもうためらってはいけません。
「今夜は泊っていっても良いのよ」の合図なのですから。
粋で素敵な誘い文句ですね。


その後、ベッドでシャンパンを飲みながら、夜は更けていきます。
黄金の液体の中、立ち昇る泡に包まれ、甘い大人の時間が訪れます。
グラスはそのまま。そして・・・・・・・・、


朝を迎えます。
ふと目覚めた側には、シャンパンの入ったフルートグラス。
翌朝になっても、シャンパンの泡はまだ消えずに立ち昇ってます!
まだ、昨晩の余韻のメロディーを奏でているのです。
(安物のスパークリングだとこうはいきません。スカスカです。)

そして休日の朝、彼女の匂いと温もりの残るベッドで、
また寝起きの一杯を味わうのです。

これぞ 至福のひととき だと言われています。

これが「正しい朝シャン」の姿です。



シャンパーニュはガス圧が高くて、泡が途切れることなく湧き上がってきます。
安物ではガス圧が低くて、へたるのは早いです。
これが泡のない白ワインだとしましょう。

今日の別れの場面で・・・、「白ワインが冷えてるの」じゃ情緒がないです。
誘い文句としては弱いのです。美しい名前の白ワイン、例えば、
「プイィ・フュイッセが冷えてるの」だと、きれいではあるでしょう。
しかし、たいていの男には何のことだかさっぱり分からないでしょう。

シャンパンはたったそれだけでも存在意義があるのです。


えっ、そんな映画みたいなことやったことあるかって?

・・・私もこの伝説をやってはみたいと思いましたが、
残念ながら、未だ達成できておりません。
正しくない朝シャン?でよければ・・・経験があります。
泡を吹くほどの二日酔いでうなされる・・・なんてのはね。



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いよいよ年末に向けて

2006年12月15日 | ワイン ~2019年
年末に向けてのワインリストのDMチラシ作成をやっと終えました。
今夜は一段落ついています。

いつもリストを作るときは悩んでばかり。
上手く書けません。今回はいまいちだったと思います。
しかし、出さないと商売になりませんし、上手く伝えることの難しさを
改めて痛感しています。注文が来なかったらどうしよう!?
っていつも心配で悩むのです。


しかしながら、何はともあれ、ホッとして飲む安ワインの美味しいこと!

2004 ブロンゼオ ビアンコ トレッビアーノ・ダブルッツオ
    (イタリアの白、800円弱)

清酒で考えると、かつての2級酒のような価格で、超特級や吟醸が飲めるの
ですからワインは幸せですよ。このワインはお手軽で美味しい白です。

最初はスッキリと感じるのですが、時間が経つと意外と厚みととろみ
を感じます。石(石灰など)、キンモクセイの花?、青い柑橘、キューピー人形、
シュークリームなどの香りがして、面白いワインです。
なかなかいけているので取り扱っておりましたが、最近は私の弱気から?
あまりお奨めしておりませんでした。
しかし、飲んでるうちに、「行けてるじゃん」と感じます。
そう、やはり良いのです。

これを飲みながら、インデントリスト(数千種のカタログです)を眺めています。
ヨーロッパの在庫表です。いくつかのサプライヤーの在庫で発注後、
3、4ヶ月で入荷してきます。買えるかどうかは時の運です。

しかし、高くなりましたねぇ・・・とため息。
これからはいかに無名でお買い得度が高いのを選ぶかが勝負です。
もう有名銘柄ばかりを追うのはさすがに無理です。

あしたのためのその1:穴を探すべし、探すべし!
         その2:見つけたらひたすらオーダーすべし!!
         その3:入荷したらお手頃価格で紹介すべし!!!

ってところです。数ヶ月後をお楽しみに。






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まず、第一の質問は?

2006年12月14日 | ワイン ~2019年
昨日の書き忘れがありました。
結構大切なことかもしれません。

造り手が来日することは意外とあります。
輸入元の試飲会やセミナーなどで、時として見かけることもあるのです。

昨日もそうだったのですが、私が造り手の方へ、第一に質問することがあります。
セミナーや試飲会で、「大前提」となる確認です。さて何だと思いますか?

・・・・・・ちょっと考えてみて下さい・・・・・・


実は、「今飲んでいるこのワインの味ですが、ドメーヌ(シャトー)や自宅で
飲む味と変わりはありませんか?」ということです。

リーファーコンテナ輸送も当たり前となっていますが、まず、その点を確認しま
すと、たいてい「同じですよ。変わらない」という答えが返ってきます。

よく「ワインは現地で飲まなきゃ」という意見や、どうかしたら「日本へ入って
くるワインはすでに劣化している」なんて過激な意見まで仰る方もいますよね。

それで確認をしてみるのですが、造っている本人がOKというのですから、
そうなのです。現地で飲むのが美味しく感じるのは「気のせい」です。

そりゃ誰でも、非日常のワイン畑にたたずんで、造り手とグラスを傾けるのは
最高のシテュエーションでしょう。ワイン通としても「生きてて良かった!」瞬間
だということは理解できますし、私も憧れもします。

ですが、そこから「日本へ入ってくるワインはすでに劣化している」なんてのは
さすがに言い過ぎであることが証明されるのです。
万が一ですが、そんな意見を誰かが仰るのを聞いたら、スルーして下さいね。


じゃあ、よく言われている「ワインの旅の疲れ」って何なのでしょうね。

このあたりはまた後日書くことにしましょうか。






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