振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

チェンマイの街中点描(1)モバイクが完全撤退で不便になりそうだ

2019-07-31 09:31:08 | チェンマイステイ
チェンマイに到着した翌朝(既に1ヵ月以上前のことだが)、散歩していて気が付いた。つい4か月前には街のいたるところで見かけたオレンジ色のシェアサイクルのモバイクがどこを見ても1台もないことに。



調べてみると5月に完全撤退したようだ。経営がうまくいってないとの情報はNETでしばしば見ていたが、とうとうそこまで来たか、と言う感じだ。日本でもやっていた試験的導入も失敗しているし、本国の中国では他企業に譲渡されてモバイクの名前も消滅するとは聞いていたが。

チェンマイに来た時は1~2キロくらいなら歩くようにしているが、その先にある店や両替店に行ったり、遠くまで散歩に行った帰りには便利なのでモバイクをよく使っていた。1ヵ月の滞在なら250バーツ払えば好きな時に好きなだけ乗れたのに残念だ。ちょっと不便になるなあ。



電動キックボードを利用する方法もあるが、チェンマイの道路状況では使いにくそうでその気になれない。


今回のショートステイは3人だったのでGrabをよく使った。ゴルフ場への往復だけでなく、観光、買物、食事、バスターミナルまで行く際もそうだ。目的地をアプリで入力しているのでドライバーも予め認識していて、発音を気にしながら口頭で目的地を言う必要がないのは便利だ。料金も予め確定しているので交渉もいらない。

大きなトラブルはなかったが、ちょっとしたミスがあった。それはGrabアプリを見ながら入力した目的地と料金はちゃんと確認しているが、配車した車がなかなか来ないのでアプリのマップを見ると、乗車地点が自分のいる場所とかなり離れた地点になっていたことがあった。車がそちらに待っているので自分達はあわてて移動して、ちゃんと乗れはしたが。

推測だがGrabアプリに表示されるマップが、リアルな現在地を表示せずにタイムラグが結構あるような気がする。GPSの具合によるのかモバイル通信の状況によるのかわからないが、マップに表示されている迎えに来るはずの車が途中で止まったままになっていて、何してんのやろと思っていたら突然目の前に到着することもあった。予約の際に目的地だけでなく出発地点が正しいのかチェックするのが肝心だ。

また、バスターミナルなどがそうだが、ソンテウやトゥクトゥクが集まっている場所が目的地の場合は少し手前で降車したり、Grabを手配する場合も少し離れた場所の分かりやすいコンビニやレストランなどの前から呼ぶのが適切だ。バスターミナルにはGrab=ILLEGAL(違法)と書かれた看板があり、ソンテウなどのドライバーとの無用な摩擦は避けるに限る。



プミポン前国王が亡くなられてからこの10月で3年が経つ。公共の場所に飾ってある国王の肖像が後を継いで即位したワチラロンコン新国王になっていったのはもちろんだが、現在はスティダー王妃とのツーショットの肖像が増えてきた。



今年の5月になって国王の戴冠式が催されたが、それまで国王のパートナーだったスティダーさんがその直前に入籍して正式な王妃の座についたようだ。プミポン国王の肖像もシリキット王妃とのツーショットを多く見てきていたので、この方が何となく落ち着いて見える。



スティダー王妃だけの肖像を見ることもあった。

チェンマイの風景も少しずつ変化してゆく。


元同僚と後輩と3人でチェンマイにやって来た(9)ファイトンタオのキングコング

2019-07-23 11:37:20 | チェンマイステイ
チェンマイ初訪問のメンバーがいると、メーサーエレファントキャンプ、ファイトンタオ、ドイステープを巡るコースを定番にしている。バイクの仲間が来た時はバイクをレンタルしているが、今回のメンバーはバイク免許を持っていないので別の手段を考えなければならない。ソンテウを時間チャーターするか、レンタカーを借りるかのどちらかだと思っていたが全く異なる手段になってしまった。

前日にランナーゴルフでプレイした帰りにGrabを手配したら1800CCクラスのゆったりしたセダンが来た。そしてドライバーはポニーテールにサングラスをしてグリーン系のチェックのシャツとデニムパンツがよく似合う女性ときた。

このチャンスを逃す手はないと、ホテルに向かう間カタコトの英語で交渉をして、ホテル到着後は筆談で翌日の待ち合わせ時間と料金を決めた。トータル8時間以内で、多分ソンテウをチャーターした場合の5割増し~2倍弱かと思うがエアコンもあるので高くはないと思う。吉本の芸人ではないがこれは闇営業だ。



翌日は彼女がホテルまで迎えに来てくれ、エレファントキャンプに行った後、貯水池が公園になっているファイトンタオまで来た。昨年の11月にもバイク仲間と来ているが、公園の一角にある名物の藁で造ったキングコングがその時よりも増えている。





キングコングに本物などあり得ないが、材料がコンクリートやFRPではなくて藁を使っているので、変な言い方だが質感が妙に本物っぽい。





水田を簡単に造成した土地に当初は2頭のキングコングだけだったと思うが、最近は3頭になり、他にも動物などが増えていて写真スポットとしては良く出来ている。貯水池全体が公園なので公園の入り口で50バーツの入場料は必要だが、このスポットでの別料金は不要だ。また次に来る機会があればどのように進化しているか楽しみだ。



いつものように池上に浮いた小屋で昼食にした。バイクではないのでビールを飲めるのがありがたい。ドライバーの彼女も一緒にと誘ったが、我々を連れて来た彼女には食事がサービスされるらしく、別の小屋で食事をしていた。

この後、山岳民族のモン族が住むトライバルビレッジとドイステープを回った。







ドイステープに来ると展望台からチェンマイ市内を眺めるのが楽しみだ。この日は天気も良かったので遠くまでよく見渡せた。画像の中に離陸上昇中のタイ国際航空機や、滑走路に着陸しようとしているエアーアジア機が写っているのがわかるだろうか。






元同僚と後輩と3人でチェンマイにやって来た(8)ガイヤーンの店はやっぱりここだ

2019-07-18 19:47:55 | チェンマイステイ
店の名前が覚えられないが、調べてみると「ウィチェンブリー」で、ニマンヘミンのソイ11の通りにある。シリマンカラジャの通りから50m入った場所だ。


チェンマイに到着した翌日、朝食の後3人で旧市街に両替と寺巡りを目的に出掛けた。12時を回った頃にワットプラシンを見終わり、昼飯にと近くにあるガイヤーンの店のSPチキンに行ったら休業だった。この店はガイドブックなどにも頻繁に取り上げられるが、貼り紙には今日から3日間の休業とある。

過去に一度だけこの店に来た時に店内にいたオーナーと思われる年配の女性から「明日から3連休で店を閉めて旅行に行くけどあんた達良いタイミングで来たね」みたいなことを言われたことを思い出した。今度も店を閉めて旅行に行ったのかも知れない。

寺巡りで汗をかき、ビールも飲みたいがガイヤーンも食べたいので通りかかったソンテウを停め、急遽ウィチェンブリーへ行くことにした。但しドライバーに行き先がうまく伝わらず、ホイケオ通りとシリマンカラジャの交差点を通り過ぎたのでブザーを鳴らしてヒルサイド4の前で停めた。

少し歩かなければならないが仕方ない。どうせ途中にあるセブンイレブンで持ち込みのビールを買わなくてはならない。



傘の下の台に看板らしき物があり、そこに店名が書いてあるのかも知れないが何しろタイ語は読めない。昨年もこの店をブログにUPした時に店名は調べて書いたと思うが、しばらくすると忘れてしまう。なお、画像は後日二度目に行った時に撮った。ロースターから突き出た2本の煙突がこの店のシンボルみたいだ。



写真付きのメニューが出来たのは1年前くらいではないかと思う。以前は壁にあったメニューを見て注文していたが、写真があるとわかりやすい。今日はガイヤーンのフルサイズを2皿とソムタムを注文。



画像にはまだソムタムがない。旨くてビールがどんどん進む。小皿のタレはなくても充分に美味しいが、つけるとビールが更に進む。

ガイヤーンは一羽の骨付きもも肉を開いて串に刺し、この店は炭火で焼いている。自分の感想だが骨をつけたまま焼いているので骨の旨味まで肉に広がることが美味しくなる理由ではと思う。肉だけを焼いたのとは少し違うと思う。



午後2時ごろになると店内も落ち着いてくる。何年か前に初めて来た時にくらべると店内が少しずつ小ぎれいになってきたように思う。


元同僚と後輩と3人でチェンマイにやって来た(7)白い寺(ワットロンクーン)は観光寺院?

2019-07-16 17:27:01 | チェンマイステイ
ラオス領のドンサオ島からゴールデントライアングルにボートで戻り、次いでチェンセーンに戻らなければならないが周辺にはトゥクトゥクもタクシーも見当たらない。ソンテウが通るはずだと道路の端に腰を下ろして待っていると反対方面に走って行く青色のソンテウが見えた。フロントにチェンセーン⇔ゴールデントライアングル⇔メーサイと書いてある。

その内にチェンセーン行きのソンテウが来るはずなので15分くらい待った頃に青色のソンテウが来たので手を上げて停めた。乗客は我々以外に一人だけで料金は一人20バーツ。

チェンセーンに着くとメーサイ行のローカルバスが停まっていて、運転手がたどたどしい日本語で話しかけてきた。千葉で働いていたことがあるそうだ。発車まで20分くらいあると言うので近くの市場を見に行った。昨日メーサイからチェンマイに戻る時に利用したようなミニバスはないかと周囲を見回したがそれらしいものは見当たらなかった。


チェンライのバスターミナルに戻ったのが午後1時頃で、白い寺に行くバスの発車時刻を確かめてから昼食のレストランを探しに街中を歩いた。バスは約30分毎にあり、バス停にはWHITE TEMPLEと書いてある。ビールも飲めて手頃な値段の店を探すが、意外とない。昨晩の晩飯の店を探した時もそうだったがチェンマイで行きつけている店に比べると少々高い気がする。

チェンマイに帰るグリーンバスは午後5時発を予約してあるので時間はたっぷり残っていて食事はゆっくりできた。朝早くに出発して順調に移動も出来たので時間には余裕ができた。1本前の3時半に発車するバスがあるのでチェンジできないかバスのカウンターで尋ねたが出来ないとのことだった。空席はあると思うのだが仕方がない。

白い寺まではローカルバスで約20分ほど(一人20バーツ)。



実は2006年にも行ったことがあり、当時の画像が残っていた。



本堂が出来たばかりの頃で、尖塔などは工事中だ。周囲の池もまだない。この寺院を建てたのは画家でアーティストのタイ人と言うことだ。







白亜が印象的であるだけでなく苦界から救いを求めるかのような手が伸びたおどろおどろしい光景があったりで、来た人の度肝を抜くこの寺院は観光の定番コースに組み込まれている。近年は中国からの団体客が押し寄せている。



タイにあるフツーの寺院のように金色の仏塔は後から出来た建築物のようだが、これを見ると何故か少しだけホッとする。

どんな宗教であれ寺院は信仰の場であり、仏教ならば仏像や壁画などは信仰の対象物であると思うが、ここは信仰の対象物とは感じられない。風変わりな建築物で観光客が集まり、地元の雇用や地域経済への寄与は小さくないし、見る人によっては芸術的ではあるかも知れないが自分には心に残る物がない。寺院として見なければよいのかも知れない。


白い寺からチェンライのバスターミナルまではGrabで車を手配した。料金は181バーツ。バス停が少し離れていて時刻表もわからなかったのでGrabにしたが、チェンライでも使えるのは便利だ。

チェンマイのバスターミナルには午後8時頃に帰ってきた。何度も書くが、ツアーに参加して連れて行ってもらう感覚ではなく、ローカルバスやソンテウ、トゥクトゥクを自分達で探しながら目的地にたどり着いただけに、この二日間は旅をしたと言う満足感、達成感があった。年齢相応の旅ではなかったので多少の疲労は残ったが楽しかった。








元同僚と後輩と3人でチェンマイにやって来た(6)小型のボートでメコン川を渡りラオス領のドンサオ島に上陸

2019-07-12 15:23:06 | チェンマイステイ
グーグルマップでドンサオ島(木棉島)を検索しても表示されないが、ゴールデントライアングルの場所から辿ってみるとメコン川左岸の横に出来た中州だとわかる。現在は地続きになっているようだ。

この島はラオスの経済特区になっていてホテルやカジノ、ブランド品のアウトレットや観光土産の店が並んでいる。タイ側から船で渡ると桟橋にあるカウンターで30バーツの入場料を払うことでパスポートチェックなしで上陸できる。


我々はゴールデントライアングル公園の一角にあるボートの案内所に行ってみた。カウンターのスタッフがボートの写真を見せながら500バーツでメコン川を周遊してドンサオ島へ行くと言っている。500バーツを払うと我々にライフジャケットを渡してからバイクに乗ってどこかへ行ってしまった。ボートを取りに行ったようだ。



画像は案内所前でライフジャケットを着けたY氏。



しばらくすると階段下の桟橋(右側)にボートが回送してきた。バンコクのチャオプラヤー川で見るようなロングテールボートの小型のヤツだ。

トイレに行ったK氏を待つ間にボートのエンジンを指さして「トヨタか?」と聞くと船長はそうだと言う。しかも16バルブだと。確かにエンジンのシリンダーケースに16バルブのエンブレムがある。スポーツタイプ乗用車の中古エンジンが搭載されているようだ。



桟橋を離れたボートはスピードを上げて上流に向かう。平底なので水面を滑走するように走り、多少は水面を叩いて振動があるが乗っていても爽快だ。ボートは3か国の国境が交差するあたりまで行ってからUターンした。









左側にラオスを見ながらボートはドンサオ島に近づき、桟橋に接岸した。カウンターで30バーツを払うと領収書と簡体字で印刷された立派なパンフレットを渡してくれた。







ボートの船長は1時間ぐらいは待っていると言ったが上陸してお土産屋をブラブラと見ても買いたい物もない。ブランドのアウトレットショップも見えたが営業しているかどうかも怪しいくらい閑散としている。中国人観光客もそこそこいるが、彼らもあまり買物をしているようには見えない。



仕方がないので休憩がてらラオビアを1本(50バーツ)ずつ飲んだ。このビールはチェンマイでも買うことができるが旨い。

周辺を見ているとこの経済特区は中国の資本で開発が進んでいるように思えた。工事中の場所に簡体字の貼り紙があったり、中国の青いナンバーの乗用車もちらほらと、車で来る中国人観光客もいるかも知れないが。



トータル1時間くらいでタイ側に戻ったが、メコン川の水は茶色く濁っているものの水面にゴミや浮遊物をほとんど見ることがなくて意外にキレイだった。ボートのスピードは出ているが他の船やボートの引き浪が来ると船長はボートを停めていたので水シブキを浴びることも少なかった。

多くの観光客は中大型の乗合船を利用しているが(一人300バーツとか?)5人くらいまでならこの小型ボートが良い。スコールが来そうな時は別だが。

この後はチェンライに戻り、白い寺と呼ばれるワットロンクーンに行く予定だ。