振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

設備や乗り心地は快適だが料金がちょっと高いオレジフェリー

2022-11-14 22:34:01 | バイクツーリング
四国カルストでフェリー組と自走組の二手に分かれたが、フェリーを予約した1か月前の時点ではJ氏1人が自走で帰宅の予定だった。1週間前になってM氏がJ氏と一緒に自走で帰ると連絡があり、続いてT氏からもフェリーをキャンセルしてほしいとの連絡があった。





過去4回(九州2回、山陽路、山陰路)のツーリングは全員が九州からのフェリーで帰宅した。今回の四国からだと距離が短いこともあるのだが、フェリー代金が九州からよりも逆に高いことも彼らが自走を選んだ理由だったようだ。

自分としては3日間走って疲れも出てくるので帰りは安全で楽なフェリーが良いのだが、このあたりは個人差があるようだ。愛車は前世紀の旧車の上にライダーは古希を迎えた高齢者。無理はしないで安全第一だ。

自走組は分かれた後に丸亀のビジネスホテルで一泊しているが、同じ泊まるなら船旅を楽しみながらの船中泊も楽しいと自分は思っている。



大阪行きのオレンジフェリーが発着する東予港に到着したのは暗くなる前の17時半。乗船券の発券開始が18時で乗船開始は20時から。そして出港は22時。到着が早いと待ち時間がかなり長くなるが、暗い道を走るのは避けたい。






今までに乗った九州大阪間のフェリーの船室は大部屋タイプのエコノミーか、カプセルホテルのような二段式ベッドのツーリストしかない。オレジフェリーには大部屋タイプはなくて、最低料金の船室がシングルで、これを利用した。ベッドに小さなデスクと椅子だけだがドアは内側からロックができ、完全個室だ。

カプセルタイプのような窮屈さは無く、寝ていても大部屋タイプではありがちな機械の振動や音は感じることなく、快適に寝ることができた。大浴場は洗い場が多く、使いやすい。ラウンジは広く作られて、テーブル間の距離もかなりある。

I氏と風呂に入った後、乗船前にコンビニで買っていたツマミやオニギリをラウンジに持ち込んでミニ宴会。缶ビールの自販機は無く、船内レストランにあった生ビールのセルフサーバーでビールを調達(¥500)。

就航して間もない大型化された新造フェリーなので設備は整っていて、8時間の船旅は快適だった。付け加えるなら、バイクでの乗船時の待機時間や下船時の待機時間が、今までの経験では最も短くてスムーズだった。乗用車の乗船や下船を脇に見ながらバイクの側で長い時間を待機させられるのはイライラするもんだ。

今までに乗った九州航路のフェリーとは曜日や時期による料金体系が違い、また同等の船室は無いので料金の比較は難しいが、自分が払った料金は¥15420。土日料金でシングルルーム1人が¥9600と、バイクが750cc未満で¥6300、WEB予約したのででシングルルーム料金だけが5%offで合計¥15420。

九州から帰るとして同じ日に新門司港から名門大洋フェリーの新造船(19時50分発第2便)をWEB予約して利用すると、同等に近い船室(個室、TV洗面台付)で¥14040、カブセルタイプで¥11560。17時台に出港する第1便だと更に1割ほど安く、大部屋利用なら¥9121で済む。WEB予約だと第1便が30%off、第2便が20%offになる。しかもバイク料金も割引に含まれる。

四国航路はオレジフェリーがほぼ独占しているが、九州航路は数社が運行しているので競合によって各種の割引がされ、安くなるのかも知れない。

また、名門大洋フェリーをはじめ九州航路の各社は全国旅行支援を受けてさらなる割引やクーポンの配布があるが、オレジフェリーには今もってなく、旅行支援の適用を避けているかのようだ。旅行支援があればさらにお得なツーリングになり、全員揃ってフェリーに乗ったかもしれないのに。

全国旅行支援が話題になる前から計画して予約していたとは言え、何故に旅行支援がないのか、不思議であり残念だ。









天空のツーリングロード、四国カルスト高原

2022-11-09 14:20:58 | バイクツーリング
四国の高い山と言えば石鎚山や剣山で、標高は2千メートル近くあるが、四国カルスト高原は1千4百メートル位の標高がある。昨年秋にやはりバイクで訪れた山口県秋吉台のカルスト台地は4百メートル位なので、かなり高い場所になる。

雲の上の町と呼ばれる梼原から四国カルストに向かうと、雲の上のさらに上、正に天空にあるカルスト高原である。





2年前には車で来たが、その時にいずれは自分のバイクでここに来て走りたいと思った。そしてそれが実現でき、念願が叶った訳だ。

少しだけ心配だったのは、旧年式の我が愛車は気圧変化に弱いキャブレター仕様のアメリカンバイク。ヘアピンカーブの続く登り坂は特に苦手だが、後続バイクにせっつかれながらも無事にたどり着けた。ご苦労!




他のメンバーも一人ずつ撮影したが、あまり上手くは撮れていない。コンパクトデジカメにグリップ代わりに装着したミニ三脚を握ってバイクを追っかけるが、難しい。

それでも放牧中の牛もチラッと撮れて、カルスト特有の景色がよくわかる画になった。


2年前には資料館のような建物に立ち寄ったが、カルストテラスと名前を変えて館内の展示形式もスッキリし、展望デッキが拡大されていた。





また、以前はなかったコーヒーが販売されていて、テラスから遠くの太平洋を眺めながらの一服も悪くない。


この後で私とI氏は他の3人と別れ、カルスト高原を大洲方面に下り、大洲、内子、砥部を経て今夜の大阪行きフェリーで帰るために東予港に向かった。







別れた3氏は松山方面に下り、今夜は丸亀で宿泊。翌日は瀬戸大橋を渡って陸路で帰るのだが、3日間ぐらいではまだ乗り足らないようだ。






雲の上の町、梼原のライダーズハウスに泊まる

2022-11-06 09:10:24 | バイクツーリング
梼原は2年前に友人と初めて行った時(車にて)、山あいの中にある小さな町に建築家の隈研吾氏の作品になる建物が何棟もあって驚いた。



これは梼原町の庁舎。地元の木材を使ってデザインされた、他では見られない存在感のある建物だ。


これは何だろうと思うが、左側にある雲の上ホテルと右側にある雲の上温泉(入浴料¥500)の間を空中で繋ぐお客さん用の連絡通路。


これは2年前に来た時に利用したホテルで雲の上ホテルの別館。藁葺き屋根をイメージしたデザインで、1階がマルシェ(地元産品販売店)と、ホテル朝食会場になっている。

雲の上ホテル(本館)は建て替えのため現在は更地になっていて、完成は4年後だそうだ。資材高騰で苦労しているようだが、どんな建物になるか見てみたいものだ。

他にも図書館など、隈氏の作品がある。



これは大正時代に建てられて現在も使われている芝居小屋「ゆすはら座」。かつての産業の中心が山林であった頃の町の隆盛ぶりが想像できる。







また、明治維新の前夜には坂本龍馬をはじめ、多くの土佐藩士が脱藩するために梼原をへて伊予へ向かっている。この地で脱藩を支援する人たちも少なくなかったのだろう。脱藩ルート上の集落でもある。(2枚の画像は2年前のモノ)

そんなエリアにある「ライダーズイン雲の上」に宿泊した。






雲の上ホテルと温泉のある場所から徒歩数分(坂道だが)の谷あいにあり、飲食店のある町の中心部までは2km弱。18時〜21時は中心部と温泉の間を無料シャトルバス(6人乗りのミニバン)が運行していて、途中のライダーズハウスを経由している。我々は夕食のため、町の居酒屋まで往復利用させてもらった。



部屋はフローリングで布団を借りたが、持参すれば寝袋での利用もでき、ベッドの部屋もあるようだ。夜は冷えそうだからエアコン(¥500/部屋)も借りたので、快適に寝ることが出来た。2室借りて2人と3人で寝た。




地下工事の現場で見ることがある金属製円筒の内部が洗面、水洗トイレ、そして温泉に行ったので使わなかったが温水シャワーがある。




共有スベースには懐かしい往年のバイクが置いてあり、かつての我が愛車、ホンダTL125イーハトーブもある。夜はここで焼酎を飲み、朝はコンビニで買って来ていたオニギリをレンジで温めることが出来た。

毎年2回程度は宿泊ツーリングをしているが、ライダー専用施設を利用したのは初めて。ソロでも利用しやすくマイペースでのツーリングにもピッタリだと思うし、町の中心部までの足が確保されているのはありがたい。

ライダーズインを朝8時に出発して次の目的地、四国カルストに向かった。










鰹のタタキは自分で炙って食え

2022-11-02 23:43:42 | バイクツーリング
室戸岬を見物してから高知方面に向かってスタートしたのは10時45分頃で、これなら13時までには予定していた昼食の店に着けそうだ。今朝、宍喰を出発する際に全国旅行支援のクーポンを消化したため1時間半のロスがあり、昼食時間帯に間に合うか心配したが大丈夫そうだ。



予定していた店は浦戸大橋の手前にある土佐タタキ道場。グーグルマップで偶然見つけたが、高知に来たらやはり鰹のタタキでしょう。

大型のお土産店や食堂の集まるドライブインの中にあり、大型バスも駐車している。入店には15分近く待たされた。

定食(¥1600)を注文したら何と、鰹は自分で炙って食べるシステムだった。




藁を燃やした火で炙った後は板前さんが切って盛り付けてくれるが、自分で炙っただけに味もまた格別だ。普段ならぽん酢で食べているが、添えられていた粗塩で食べるとこれまた旨かった。




5人での記念写真はこちらから頼むでもなく、店のスタッフが「撮ってあげましょう」と言ってくれたのでお願いした。また、バイクで到着した時には空いているスペースにスタッフがサッと5台を誘導してくれ、並べて駐輪することが出来た。  

このあたりのソツのない動きをするスタッフがいることにも感心した。

食後は浦戸大橋を渡って桂浜に行った。ここは50年近く前の学生時代に来て、浜辺でソロキャンプした記憶がある。周辺には色んな観光施設ができて、記憶の中の景色とは随分違う。





坂本龍馬サンも体が大きくなって、エライ高い場所に引っ越されたようだ。

この後、海岸沿いのルートから須崎を経て、今夜の宿のある梼原へ向かった。



四国ツーリング その1 阿佐海岸鉄道DMVは行ってしまった

2022-10-30 14:02:33 | バイクツーリング


阿佐海岸鉄道のDMV(デュアル・モード・ビークル)がレール走行から道路走行にモードチェンジをする場面を見たくて、I氏と2台で宿を出て甲浦駅に急いだ。甲浦駅を朝の8時41分にバスとして出発する便だが、駅には3分ほど前に到着して駅舎内を掃除していた女性に車両がモードチェンジする場所と時間を尋ねている間に、見たかった瞬間は終わってしまっていた。



鉄道は高架になっていて駅舎の屋上部分にモードチェンジする場所があり、階段を急いで登った時にはチェンジが終わってバスモードになった車両がスロープを下り始めていたのだ。タッチの差で、残念だった。



バスが再び甲浦駅に戻って来るのを待てば良いのだが、先の行程があるため諦める事にした。

肝心のツーリングは自分とI氏の他、M氏、T氏、J氏の計5人で、昨年も山陽路を一緒に走ったメンバー。DMV見学は2台だけでの別行動だった。

前日に淡路鳴門自動車道を経て四国徳島県に入り、昨晩は海陽町宍喰の民宿に泊まった。



宿はお遍路さんなども利用しているようで、温泉もあった。泉源からは軽トラックに積んだタンクでお湯を運んでいるようで、お湯はツルツルしていた。バイクのために屋根付きのガレージを提供してもらって、これは有り難い。

宿を予約した8月には想定していなかったが、全国旅行支援が始まったので安く泊まる事が出来、1人三千円の地域クーポン券もいただけた。但し宿では使えず、宿を出発すれば高知県に向かうので、徳島県内では1軒あるコンビニか、朝9時に開店する道の駅宍喰温泉でしかクーポンが使えない。

なので甲浦駅(高知県東洋町)から道の駅宍喰温泉(徳島県海陽町)まで一旦戻り、他のメンバーと合流して買物をしたが、¥3000クーポンの消化に苦労した。バイクだとかさ張るモノは避けたいし、生モノも無理だし。




この日は宍喰から室戸岬、桂浜を経て須崎まで海岸沿いを走ったが、快晴の天気に海がキラキラ輝いて、とてもキレイだった。道路には信号が少なく、車も多くないので気持ちよく走れ、ツーリングには最高のルートだと思う。




室戸岬では灯台をバックに5人で記念撮影したが、青空が透けるようにキレイだ。

この後は桂浜の近くの店でカツオのタタキの昼食を予定しているので先を急いだ。