振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

キャセイ航空の減便欠航でオーバーステイに (2)

2020-02-23 09:35:49 | チェンマイステイ
オーバーステイを覚悟して、3日後の14日のKA233便で帰国することにしたが、空港で出国の際、どのように対処したらいいのか、チェンマイの日本総領事館に電話で尋ねてみた。

すると、出国審査でオーバーステイが判明すると近くの別室に案内されて罰金を払わされるが、1階の国内線ロビーと国際ロビーの中間にあるイミグレーションオフィスで事前に自己申告したらどうかとアドバイスを受けた。理由が欠航によるものだとわかるように、航空会社からのメールなども準備しておくようにとのことだった。

宿は13日にチェックアウトの予定だったが、マネージャーに1泊の延長をお願いするとOKで、部屋もそのまま使えることになった。1泊増えて30泊になったが、マンスリー契約だったためか、追加の部屋代は不要とのこと。これはありがたい。

ところが、12日の夕方になって再びキャセイ航空からSMSが届き、14日に香港で乗り継ぐはずだったCX502便が欠航になったとある。急いでキャセイのホームページから予約確認すると、代替便も手配されてない。これは何だあ!と思ったら再びSMSが届き、15日1時50分発のCX566便への代替連絡が届いた。CX502なら14日の21時20分に関西空港到着だが、CX566だと香港空港で11時間の乗り継ぎ待ちで、関西空港到着が翌15日6時20分になる。



ちょうど寿司次郎でスシと刺身のセットを食べ始めるところだったが、とたんに食欲が失せた。二転三転して、もうどうにでもなれ、と言う感じだが、帰国できるならこれで仕方ないか。それにしても2日前になって欠航を決めるとは。

14日はチェンマイ空港のキャセイドラゴンのカウンターでチェックインの後、1階にあるイミグレーションオフィスに行った。窓口ではパスポートを渡して、昨日のキャセイドラゴン便が欠航したので1日のオーバーステイになったと告げたが、「One day?」とパスポートを確認すると、2階の出国審査に行けと言われた。1階で500バーツの罰金を払うなりして、手続きでもするのかと想像していたが、少し肩すかし。

2階の出発フロアーで保安検査を受け、外国人用の出国審査レーンに並んだ。前には5人くらいで、混雑はしていない。順番がやってきてパスポートを渡しながら欠航のため1日オーバーステイしたことを伝えたら、NO1のレーンに並ぶように指示された。

NO1のレーンはAIR CRUEと表示されていたが乗務員は並んでなく、数人の旅行者だけで理由はわからないが時間がかかっていた。再び欠航理由により1日オーバーステイを告げ、少し時間がかかったが出国審査を通過できた。パスポートにはオーバーステイ1日とタイ語で書かれたスタンプが押されていたが、500バーツの罰金は免除されたようだ。これはありがたい。

自分の推測だが、オーバーステイの罰金免除は欠航理由とは関係なく、1日だけなら免除しているのではないかと思える。




機内ではCAはマスクを着用して、乗客も多くがマスクをしているが、ファラン(欧米人)の多くは着用していない。



香港空港に着陸する際の光景だが、駐機場には沢山のキャセイ機がずらりと並んでいた。減便の規模がわかる。



出番が減ったトーイングカーも沢山並んでいる。



空港内の出発掲示板にも取消(欠航)の赤字が目立つ。待合室も閑散としていて、自分達もマスクを着け、人の少ない場所にいるようにした。夕食のためにプライオリティパスのラウンジを利用したが、混雑はしていない。ラウンジに入る時に念を押されたが、3時間以内に退出しなければならない。

約11時間の乗り継ぎ待ちは、やはり苦行だった。






キャセイ航空の減便欠航でオーバーステイに (1)

2020-02-21 14:57:17 | チェンマイステイ
日本からはチェンマイまでの直行便が無いため、どこかの空港で乗り継ぎが発生する。一番利用者が多いのはタイ航空かJALまたはANAを利用してバンコクで乗り継ぐルートだろう。LCCならエアアジアやスクートでバンコク乗り継ぐルートがある。

今までに台北や北京乗り継ぎを利用したこともあるが、最近はキャセイ航空で香港乗り継ぎルートをよく利用している。香港からチェンマイは同系列のキャセイドラゴン航空になるが、チケットは通しで予約でき、運賃はタイ航空より1割くらい、日系よりは2割くらい安い。

そしてバンコク経由より飛行時間が短いことと、時期と曜日が限られるが、復路に昼便があるのが魅力だ。深夜便だとどうしても疲れる。



で、今回もキャセイ航空を利用したわけだが、日本に帰る際、新型肺炎のお陰でエライ目にあった。

予約していたのは13日の18時20分チェンマイ発のKA233便で香港に飛び、香港で約4時間の乗り継ぎ待ちをして、午前1時50分発CX566便で関西空港へ帰るチケットだった。

キャセイ航空からメールが届いたの8日(土)の朝で、13日のKA233便が欠航するので、12日同時刻発のKA233便に振替えたとある。しかし香港からCX566便はそのままで、何もコメントがない。このままでは香港で1泊しなければならない。平常時なら1泊して美味しい飲茶なんかも悪くはないが、香港でも新型肺炎の感染者が出ているので、少しでも早く通り過ぎたい。

キャセイのホームページを見ると新型肺炎による利用客の減少から、3割の減便を実施とある。しかしながら運行状況を調べると、12日のKA233に接続できるCX566が欠航になってはいない。

キャセイ航空の東京カスタマーセンターに電話をしたが、恐らく電話が殺到しているんだろう、オペレーターの順番待ちで30分以上待ってもBGMが聞こえるばかり。おまけに海外からは0120のフリーダイヤルが使えないので通話料がかかる。通話料金が日本より安いタイのSIM カードを使っていても、これはたまらん。

その後も6回くらい5分ずつ電話したがBGM を聞かされるだけだった。日本語対応窓口は9時~17時半で、日祝日は休み。英語窓口は365日24時間対応らしいが、当方に英語対応力無し。対面なら努力してみるが、電話ではねえ!こんなに減便欠航するなら日本語対応窓口を休みにするな!

それでも翌日日曜日、英語窓口に電話してみたのだが、10分間BGM を聞かされただけ。

ホームページにはオンラインで便の変更が出来るように書いてあり試してみたが、元々変更不可条件付きチケットのせいか、変更画面に進めない。

香港で泊まるのも仕方ないかと考え始め、昔泊まったことのあるホテルを検索していた11日の朝、日本から友人Y氏の返信メールが届いた。実は苦境に置かれていることをメールで伝えていたのだ。彼は5年間の米国滞在経験があり、英語もできる。

助け船到来とばかりに、早速キャセイからのメールやオリジナルと代替え後の旅程表を添付して、香港から関西空港までのCX566便を1日繰り上げてくれるように頼んだ。



ところが、ところがである。Y氏は2時間もBGMを聞きながらやっと英語窓口(この日は祭日で日本語窓口は休み)のオペレーターと繋がったそうだが、英語でのやり取りに齟齬があったのか、Y氏がこちらの意図を理解していなかったのか、その後でキャセイからメールで届いた新しい旅程表を見てビックリ!

何と、チェンマイ発が14日の11時20分になり、香港から16時20分発CX502便になっている。Y氏には伝えてなかったが、自分達のタイでの滞在期限が13日までなのだ。

これでは不法滞在になるので、慌ててY氏に電話をして、12日の便に戻してくれと頼んだ。彼は再びキャセイに電話をしてくれ、やはり1時間以上待たされたようだが、12日の便は満席との返事。

Y氏に頼んだことで傷口を広げたカタチになったが、Y氏に文句は言えない。


不法滞在のオーバーステイは、1日につき500バーツの罰金だと聞いたことはある。心配なのは次回のタイ入国時に支障がないかどうかだ。調べると90日以上の不法滞在で1年間の入国禁止とあるので、1日くらいは大丈夫そうだ。でも、なるべくならイリーガルは避けたい。

チェンマイ北部にあるメーサイまでバスで行ってミャンマー国境を日帰り往復で再入国すると滞在期限が30日増える。チェンマイを朝出れば、夜には戻れるが、半日バスに乗りっぱなしで、帰国直前にバタバタしたくはない。

チェンマイのイミグレーションに行って1900バーツを払うと、1回限りで30日延長が可能だが、1日のために、1900バーツは高い。それに新型肺炎で帰国したくない多くの中国人が滞在延長の申請に訪れ、大混雑の噂もある。

結局、500バーツの罰金を覚悟することにした。







チェンマイの朝のありふれた光景だが、これが好き

2020-02-13 13:26:05 | チェンマイステイ
ようやく明るくなってきた、朝の7時ごろ。宿の前をお坊さんが通り過ぎる。大概は近くにあるるターニン市場に向かっている。



例外なく裸足である。ケガでもしないかと心配だが、思ったより路面はキレイにされている。(場所にもよるが)大きな屋敷では早朝、前の道路を大きな箒ではいているのを見ることがあるが、おそらくお坊さんが来る前にしているのだろうと思う。


市場に先回りすると、お布施の食べ物などを準備した人が、お坊さんが来るのを待ち構えている。見ていると広い市場に、10人以上のお坊さんが集まっているようだ。

お布施をした後は、お坊さんの前で膝まづいてお経を聞いている。タイ人にとって、これがタンブンと呼ばれる、徳を積む行為のようだ。



たまたま近くにいた犬だと思うが、犬までが神妙な顔で、タンブンを受けている。

こんな光景は、朝のチェンマイのありふれたものだが、歩いていて出くわすと気持ちが良い。自分には何も出来ないが、そんな気持ちになるのも、自分も仏教徒のはしくれだからと思う。





病院の耳鼻咽喉科に行って来た

2020-02-07 21:38:02 | チェンマイステイ


4、5日前から喉が痛く、扁桃腺が少し腫れたようだった。微熱があって軽い頭痛が続き、以前に経験のある副鼻腔炎の感じだが、鼻水などは出ない。そのうちに治るだろうと思っていたが、悪化はしないが良くもならない。

日本と違い、健康保険制度が普及していないこの国では、タイ人は薬局に行って市販薬で治そうとする。大きな病院はあるものの、日本のように町医者がいる医院は見かけない。

その代わり薬局の数は多く、宿の近くでも100メートル以内に必ず1軒はあり、薬剤師が町医者の代わりを果たしているのだろうと思う。

と言っても薬剤師に病状を伝える力もなく、コロナウィルスが拡大している時だけに、このままの状態で来週の帰国便に乗るのもイヤなので、病院に行くことにした。



何年か前に食あたりを起こしたヨメを連れて行ったことがあり、ある程度は要領のわかるチェンマイラム病院まで歩いた。受付で日本人だと言い、パスポートを渡すと通訳を呼んでくれた。

通訳に症状を説明し、クレジットカードを出して付帯の保険を使うと言うと、日本の保険会社に電話をしてくれた。途中から自分が電話に出て、改めて症状やクレジット番号、カードの種類などを説明。この時に日本からの出国の際、パスポートにノースタンプだったので、出国日を証明できず、後日改めてEチケットなどの提出を求めるかも知れないと言われた。

出国審査が機械化され、出国スタンプは任意になってスピードupが図れたが、面倒でもスタンプぐらいはもらっていた方が良いかも知れない。

結局のところ医師による診察は数分で終了したが、鼻腔の炎症は見られず、気管支と扁桃腺の炎症と言うことで、5種類の薬が処方された。

この間、受付時と診察時はそれぞれ別のベテランと思われるタイ人女性通訳、その他院内の移動や会計、薬局でのサポートにはチェンマイ大学日本語科の学生インターンが通訳してくれた。可愛らし女学生で、待ち時間には色んな話をして、楽しい時間になった。

会計での支払いはクレジット扱いになっていたが、100%付帯保険で支払われるはずだ。

帰国の日までには平常の身体に戻したい。


豆乳と揚げパンの朝食

2020-02-01 16:31:15 | チェンマイステイ
定宿にしているビアンブアマンションには食堂があり、サンドイッチやハムエッグ&トースト、お粥など、コーヒーか紅茶とフルーツがセットになった朝食を、80バーツ~で食べることが出来る。1泊以上の短期宿泊料金には朝食料金が含まれているが、自分達のように1ヶ月料金だと朝食料金は含まれず、その都度支払うことになる。

従って長期の滞在者は、市場やコンビニ買って来たモノや、日本から持参したモノを調理して食べることが多い。


今回の滞在では、ターニン市場の南側にある屋台で売っている、豆乳と揚げパンを朝食にすることが多い。豆乳はたぶん前日くらいに作られた、新鮮なやつだと思う。



夫婦二人でやっていて、ご主人が後ろでパン生地をこね、小さくカットして油で揚げている。奥さんが販売の担当で、客の注文の都度、大きな鍋から豆乳を掬ってナイロンの袋に入れ、袋の口を輪ゴムで素早く器用に閉じている。



タイ人は豆乳にシロップを加えて飲むのが一般的らしいが、自分達はノンシュガーをリクエストする。一人分で5バーツ。300cc弱はありそうだ。

揚げパンは2個で5バーツ。豆乳と揚げパンの組み合わせは絶妙だと思う。豆乳に浸して食べても美味い。揚げパンは2片がくっついて1個なので、上の画像には4個ある。

自分達はこれらに加えて、ゆで玉子を食べている。玉子は市場で買うと10個で40バーツ前後で日本と大差はない。それを部屋のキッチンでゆでている。



豆乳と揚げパンは、毎朝7時過ぎに一人で買いに行くが、多い時には客が5~6人は集まっている。タイ人は列を作ったりしないが、奥さんは背を向けながらも集まった客の順番を大体掴んでいて、後回しにされたりはしないので安心だ。

ある朝ヨメを連れて豆乳を買いに行った際、予め何か具らしきモノが入れられたナイロン袋があるのに、ヨメが気付いた。それを注文して、豆乳を入れてもらい持ち帰った。これは10バーツだった。



中に入った具は、はと麦、寒天、バジルの種、赤い豆、タピオカのようだ。この日以降、毎日具の入った豆乳を買うことになった。

揚げパンは油っぽいので毎日ではなく、他の店で買ったクロワッサンやクッキー、フルーツなどで代用する日もある。

日本にいる時の朝飯よりも、よほど健康食ではないかと思っている。