振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

2年目の水耕栽培(3)キュウリが1株ダウン

2021-07-21 21:15:52 | 日記
後発で植えたキュウリの株がダウンしてしまった。2段式の栽培パイプの上段にあって、下段よりも液肥が先に回るので勢いが良くみえていたのだが。根元に近い下の方の葉が萎れるようになって変だと思っていたら着果しているキュウリが大きくならず、毎日萎れる葉が増えてきた。

水が十分に行き渡ってないのかと思い、給水時間を増やすようにタイマーをセットするとともに、5本あった大きく伸びている枝の中から2本を切断して1週間様子をみたが改善せず、とうとう始末してしまった。原因はよくわからないが、給水口方向に伸びている根が薄茶色に変色し、少しヌルッとしていた。

今は1本のパイプだけに給水して最初に植えた1株だけで栽培を続けている。昨年は2株で最終的に130本収穫したが、今年は今日現在で76本なので前年実績割れになりそうだ。

今年収穫したキュウリは自家だけでは消化できず、ご近所や知り合いに配っている。たかだかキュウリ3本持参しただけで倍返し以上の物をいただいて帰ることも多い。



家ではサラダとして生食するだけでなく、浅漬けにしたり、キュウリのきゅうちゃんを作っている。



きゅうちゃんは昨年も作ったが、同じレシピを使って今年も作った。そのレシピでは醤油と砂糖と米酢を入れた汁を沸騰させ、その中に輪切りにしたキュウリを入れて再沸騰させた後で冷まし、キュウリを取り出したら汁を再び沸騰させてからもう一度キュウリを投入するようになっている。

ところがこの方法だと火が通りすぎるのか、キュウリが柔らかくなり、パリパリした食感が得られない。今年は2回目の挑戦として火を通すのは1回だけ、それも沸騰したらすぐに火を止めた。そしてゆっくり冷ますと美味しくてパリパリしたきゅうちゃんが出来た。更に一晩冷蔵庫で冷やすと、もっともっと美味しくなった感じがする。刻んだ土生姜もいい仕事をしてくれている。

ヨメからは土生姜をもっと増やせとリクエストがきた。

別荘跡地の樹木の伐採(4)安全対策が肝心

2021-07-18 20:33:36 | 日記
報酬は無いものの、作業を手伝ってくれるバイクの仲間の昼食は当方で準備している。初回はコンビニ弁当にペットボトルのお茶だったが、2回目の今回はヨメに握り飯を作らせ、それに自分が豚汁を作って持参した。カセットコンロで温め直して、ちょっとしたデイキャンプ気分だ。缶ビールぐらいあったらと思うが、作業の性格上無理だ。

今回は前回に枝を伐採しただけで道路脇の敷地内に5~6本残る幹本体の伐採が主な目的になる。道路上の枝は伐採したものの幹は道路上に向かって斜めに伸びているので、伐採すると道路方向に倒れる危険がある。最悪は隣家の屋根を壊したり、電柱や電線を巻き込んでしまう恐れがある。



対策として、幹のなるべく高い位置にV字形の2方向にロープを掛け、そのロープを敷地内の木に固定することで隣家方向に倒れないようにした。更に敷地内方向に幹を引き倒すためのロープも掛けた。このロープは20メートルあり、倒れる木の射程外?から引っ張れる。垂直に下がっているロープは万が一伐採を中止しなければならない場合にロープをリリースするためにセットした。



わざわざハシゴに登ってチェーンソーを使うような高い位置で切断したのは、間違って反対方向に倒れても隣家の屋根に届かないようにするためだ。仮に根元で切断して隣家方向に倒れたら、確実に屋根を破壊してしまうだろう。

受け口と追い口を切った後、3人でロープを引っ張り、無事に敷地内に倒すことができた。追い口を切り込んでゆくために何度もチェーンソーを持ってハシゴを昇り降りして、ロープも何度も引っ張ったが、それだけ慎重にやった。チルホールやハンドウインチでもあればもう少し楽だったかも知れないが、素人にはそんな武器は無い。

この日は約10本伐採したが、数本を除いてはほぼ同じ方法で、メンバーも慣れてくると作業効率も上がってきた。しかし足腰にきた疲労はしばらくとれそうにない。



2回目の伐採作業と同じころに、しかも同じ滋賀県で起こった伐採事故のニュースを見た。湖東にある山間部の集落での事らしいが、集落の自治会メンバーで行っていた、共有地か何かの樹木の伐採作業中に、伐倒した木に当たった2名が重軽症を負ったとか。場所柄からするとそこそこの経験がある人たちばかりと思われるが、作業連携や声掛けと言ったチームプレイや事前準備が不十分だったかと推測される。

更に後日になるが、我々が作業した現場からもさほど遠くないところで、電動丸ノコで庭木を切っていた人が死亡したと言うニュースも見た。これも推測だが作業中にキックバックした丸ノコを太ももにでも落としたのではと思う。これは明らかに危険な丸ノコの目的外利用になるだろう。

チェーンソーもしかりだが、ちょっと間違って使うと危険な道具だ。伐採しなければならない木がまだ残っており、冬になれば仲間と作業をすることになるだろうが、安全対策はしっかりやらなければならない。

別荘跡地の樹木の伐採(3)道路上の枝を切るだけで四苦八苦

2021-07-14 17:15:40 | 日記
3月25日朝9時半、小雨模様の現地に集合したのは自分を含めて4名。雨といっても小糠雨で、全員が準備しているバイク用の雨具を着れば作業に差支えはない。天気予報は気にしながらも軽トラックと発電機を既に予約していたので決行だ。

予定どおりに道路側に伸びる枝を切り落す作業から開始した。切った枝が隣の家の屋根などに落下しては困るので、道路方向に引っ張るためのロープを枝に引っ掛けた。枝までの高さが5メートル以上あるので先端に金具のUシャックルを付けたロープを投げ上げるが、これがなかなか難しい。準備していたサーフ用のリール竿でロープを釣り上げたりもしたが、どれも成功するまでには何回もトライするしかなかった。



脚立に登って4メートルある高枝切りノコで枝を切るので、脚立は倒れないようにタイダウンベルトを使って幹に固定した。それでも脚立のてっぺんに座って上にある枝を切るのは難しい。長さ4メートルもあるノコだと刃に力が入りにくいし、枝に対して垂直に刃が入らないと断面積が大きくなり、時間ばかりかかる。時々は交代しないと体力が続かない。



枝を切り終わる直前になると枝に引っ掛けたロープを2人で引っ張り、道路上に落とすようにした。脚立に乗った者に枝が当たらないように、また引っ張る方向によってはノコの刃を切断面で挟んで切れなくなってしまうので要注意だ。最終的にはロープを引っ張って枝を強引に折ってしまうこともあった。

結局この日は道路側の枝を切って、それを敷地内に運びこんで細断しただけで15時頃に作業終了。チェーンソーと発電機を使ったのも枝を細断した時だけ。慣れない作業で全員が肩や腰に痛みを覚える結果になったが、道路上の枝がなくなって、かなりスッキリしたのは成果だった。



細断した枝を積み上げたところで記念写真。この頃には雨も上がっていた。次は肝心の幹を伐採するために翌週の金曜日に再度集合することにして解散した。

別荘跡地の樹木の伐採(2)伐採の勉強と道具の準備

2021-07-09 14:42:23 | 日記
図書館で借りたのは全国林業改良普及教会発刊の「道具と技」で、林業現場人という副題のついた本。通算20号くらい発刊されていて、図書館のネット検索で難しい木の伐倒方法とか、広葉樹の伐倒を極めるとかの特集号を探して、数冊の本を借りた。現場のプロ向けの本だが、現場での写真も多く使われ記事の内容も面白く、隅々まで読んでしまった。林業現場での新しい技術や道具、情報化されていない工夫や知恵や技を紹介することで、安全で効率的な林業を広めるための本だと解る。

ネットではYouTubeを20本は視た。ロープを掛けて数十メートルの高木に登り、切った枝をロープで吊り降ろしながら、最後は本体の幹を最上部がら1メートルずつ分割伐採して吊り降ろしてゆく様は、これぞプロの仕事だと、視ていても興奮しそうだった。





色々と考えてみたが、まずは坂道の道路をまたいで隣家に伸びて迷惑をかけている枝をすべて切ることが最優先の課題で、その次にそれらの枝を伸ばしている道路脇の木を伐採しなければならない。道路脇にある7、8本の木はすべて道路方向に曲がって伸び、重心が道路側に大きく偏っている偏心木と呼ばれるらしい。木は敷地内に伐倒しなければならないが、このままではそれが難しいので先ずは道路方向の枝を切って、重心を少しでも敷地内方向に持って来たい。この道路脇の木の伐採が上手く出来れば残りの場所の木は難しくないだろう。

準備する道具として考えると、新たに調達しなければならないのがチェーンソー、スーパー高枝切りノコ、安全ヘルメット、高所用安全ベルト、ゴーグル、枝を落とすナタ、太めのロープなどか。

高枝を切るには脚立やハシゴを使っても4メートルは伸ばせるノコが必要だが、購入すれば¥6000はする。家には2メートルの高枝用ノコがあったので、同じく家にあった2メートルのアルミパイプを繫いでエクステンションした。20年前に海釣り用ゴムボートに艤装するために調達した、アルマイト加工したアルミパイプが1本残っていたのを思い出した。





アルミパイプの内径とノコのシャフトの外径がぴったり合ったのはラッキーで、2本のボルトで固定できるようにしたが、これが大活躍してくれた。隣のパイプは緑色の先端にロープを挟んで、木の高い部分にロープ掛けする場合にアルミパイプと繋いで使った。

悩んだのが、絶対的必需品のチェーンソーだった。ネットで値段を調べると、日本メーカーのエンジンチェーンソーで2万円台から、電動だと1万円以下でもある。電動だとエンジンより少し非力だが、大径木はないので電動でも何とかなりそうだし、素人にはエンジンより扱いやすそうだ。現地には電源がないので発電機が必要になるが、跡地に残る鉄製のフェンスの撤去には電動のディスクサンダーを使う予定なので好都合とも言える。

レンタルのチェーンソーはないかと探してみると、ホームセンターのコメリでは一部の大型店舗でエンジンチェーンソーや発電機なども扱っていた。1日のレンタル料金はチェーンソーが¥1780、発電機は¥1980。但し消耗品の刃やオイル、燃料は付随していないので自分で準備が必要。

自宅と別荘跡地の位置関係から利用できるとしたら少し遠回りになるがコメリの栗東店しかない。往復で立ち寄ると1時間半のロスと、琵琶湖大橋の通行料(往復¥240)が発生するが、これは仕方ない。

栗東店まで実際に行ってみると、レンタルできる道具類が棚や床に色々と並べてある。日曜大工の電動工具から草刈り機や小型の耕運機、ハシゴまでもあった。エンジンチェーンソーの棚を見ると2台ともレンタル中だったのでスタッフの人に聞いてみると、実は修理に出しているとのこと。それも何時戻るか不明だと。レンタルはあてに出来そうにないので、電動のチェーンソーを購入する決断をした。



コメリでのレンタルを利用するにはコメリカード(クレジット付)の会員になることが条件なので加入した。バイク仲間と日程調整して第1回の作業日を3月25日と決め、コメリ栗東店で発電機を、そして近所の中古車屋で軽トラックをレンタル予約し、準備が進んだ。


別荘跡地の樹木の伐採(1)

2021-07-08 16:53:47 | 日記


ここは滋賀県の湖西にある山麓の一角で、家内の実家が別荘として使っていた家が建っていた跡地。家内と結婚する前後から時々利用させてもらい、2~30代のころは会社の同僚と近くのスキー場に行く時に前泊したり、バイク仲間と合宿と称して飲み会をやっていた。

間もなくすると使うことも次第に少なくなり、20年以上前になるが義弟は売りに出すつもりで家屋を解体したが買い手がみつからず、土地だけがそのまま放置されてきた。その後、義弟は病気で他界し、土地の一部は家内が相続して固定資産税だけを払い続けている。

気にはなっていたので今年になって久し振りに訪れてみると、想像以上に木々が繁って荒れ放題である。画像は3月上旬で落葉樹と枯草ばかりで、荒涼とした景色だ。

山裾を切り開いて開発した別荘地だけに、放っておくとどんどん山の姿にに戻ってゆくのだろう。庭木として植えたものがここまで伸びたと思われるが、40年前にここで撮った写真を見てもそんな庭木は写っていない。図鑑で調べてみると、オオバヤシャブシと言うらしい。30本近くあるほとんどがこの木だ。成長の早い木らしくて、直径が20から30センチ近くまで成長している。





問題は道路を挟んで接する隣の家の屋根の上まで枝が伸びている。太陽の方向に成長したのであろうが、樹木全体も傾斜している。電柱に向かって伸びていたであろう枝は、電力会社によって刈り取られていたようだ。状況からして坂道になっている道路をまたいで伸びている枝や木を処理することが最優先と思われた。

伐採を業者に依頼するとどれだけの費用がかかるかネットで調べると、5メートル以上の高木1本で3万円とある。30本近くあるのでまとめれば少し安くなったとしてもウン十万円はかかりそうだし、とてもそんな費用は捻出できない。

幸いにも一緒に別荘を利用していて、現在もツーリングを楽しんでいる仲間に話をしたら手伝ってくれると言う。ありがたいことだ。素人ばかりで不安はあるが、どうしたらうまく伐採できるか、ネットや図書館の本を借りて調べまくった。今まで全く経験をしたことのない分野の事だが、調べている内にだんだんと興味や好奇心が湧いてきた。