らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

一寸法師

2017-06-23 | 趣味

長さの単位に「尺」や「寸」があったことを知る人が次第に少なくなってきましたね。
私の子供の頃には大相撲の放送で、力士の身長体重を紹介する時には「身長5尺8寸6分(約177㎝)」とか「体重38貫400(匁)(約144㎏)」などと紹介していたものです。
当時の日本では尺貫法が採用されていたことからこのような単位で呼ばれていたのですが、それも、昭和35年(1958年)には、計量法の制定と共に尺貫法は廃止され、現在のメートル法に変更となりました。

おとぎ話の世界では尺貫法が生きていますが、その一つに「一寸法師」があります。
一寸とは約3.03㎝の長さです。
この物語は一寸という小さな体の若者が鬼退治をするという筋になっていますが、覚えておられますか?
今日はお孫さんや小さなお子さんをお持ちのおじいちゃん、おばあちゃん、ご両親に一寸法師を思い出していただきたいと思います。

・一寸法師発祥の地と言われている大阪・住吉大社の手水舎にはかわいい「一寸法師」がいます。(ネットより)


一寸法師は、「御伽草子(おとぎぞうし)」に出てくるお伽話の一つで、室町時代に成立したとされています。
背丈が1寸ほどの主人公が鬼退治をし、打ち出の小槌の力で立派な若者になり、公家の姫と結婚し中納言にまで出世するという物語です。

「物語」
一般に知られているあらすじは次の通りです。
子供のない老夫婦が子供を恵んでくださるよう難波(現大阪)の住吉の神に祈ると、老婆に子供ができました。
しかし、産まれた子供は身長が一寸(約3cm)しかなく、何年たっても大きくなることはありませんでした。子供は一寸法師と名づけられました。

ある日、一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言い、お椀を船に、箸を櫂(かい)にし、針を刀に、麦藁を鞘にして旅に出ました。
京で大きな立派な家を見つけ、そこで働かせてもらうことにしたのです。
その家の娘と宮参りの旅をしている時、鬼が娘をさらいに来たので、一寸法師は娘を守ろうとしました。しかし、鬼は一寸法師を飲み込んだのです。
一寸法師は鬼の腹の中を針で刺すと、鬼は痛いから止めてくれと降参し、一寸法師を吐き出して山へ逃げてしまいました。

鬼が落して行った打ち出の小槌を振ると、一振りごとに背が伸びて、身長が六尺(約182cm)になり、娘と結婚しました。
そして、この小槌は望むがままに金銀財宝を生み出したのです。
一寸法師の噂は世間に広まり、宮中に呼ばれました。
帝は一寸法師を気に入り、堀川少将、更に中納言まで出世し、子供も3人できて、めでたく栄えたと言うお話です。

・境内には「一寸法師」に登場する「お椀の舟」を体験できる直径約2メートルの巨大なお椀や、「一寸法師発祥の地」と書かれた顔出し看板があり、「一寸法師」気分で記念撮影が楽しめます。(ネットより)


如何ですか。一寸法師の物語を思い出しましたか?
日本昔話の代表の一つとも言われる「一寸法師」です。小さなお子様やお孫さまに聞かせてあげていただきたいと思います。

そして、歌も覚えておられますか?
念のため歌詞を書いておきます。

   一寸法師         作詩:巌谷小波(いわやさざなみ)  作曲:田村虎蔵
1.指に足りない一寸法師
  小さい体に大きな望み
  お椀の船に箸のかい
  京へはるばる上りゆく

2.京の三条の大臣殿に
  抱えられたる一寸法師
  法師法師とお気に入り
  姫のお伴で清水へ

コメント (1)
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