らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

頭と匹の使い分け

2017-04-26 | 雑学

動物を数える時の数量呼称に「匹」と「頭」がありますが、この使い分けはどのようになっているのでしょうか?

「数え方の辞典」によると、鳥類を除く動物一般は「匹」で数えます。
ただし、その中でも人間が抱きかかえられない大きさのもの、実験動物や盲導犬のように人間の役に立つものは「頭」で数える傾向があります。
学術論文などで研究対象となる動物は、種類に関係なく「個体」で数えます。
と説明しています。

日本では、昔は犬や猫から牛や馬に至る大小の全ての動物を「匹」で数えていました。
この数量呼称は明治まで続いたようです。
この動物の数量呼称が「匹」と「頭」で使い分けるきっかけになったのは英語が関係しているということです。

英語では家畜の馬と牛を数えるときには「head(ヘッド)」という単語を使っていました。
その理由は、放牧した馬や牛が戻ってきた時、確認のため数えるのですが、馬や牛の場合は頭を見て数えていたのだそうです。

日本では、明治になって外国語としての英語教育が導入されると「head」は「頭」と直訳されました。 
それ以降、日本では牛や馬を始め、それより大きい動物を数える時には「頭」で数えるようになり、それより小さい動物は匹で数えることになったと言うことです。

但し、冒頭にも書きましたが、小さい動物でも実験動物や盲導犬のように人間の役に立つもの、例えば実験用のマウスは非常に小さいですが実験に使う貴重な動物なので、「頭」で数えるのだそうです。

要は、大きさと人間の役に立つものかどうかで判断するようです。