らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

老人の日と敬老の日

2016-09-15 | 時事

厚生労働省は毎年、敬老の日に合わせて住民基本台帳を基に100歳以上の高齢者の調査を行っていますが、先日の報道では、今月1日時点で、100歳以上の高齢者は全国で6万5692人で、去年より4124人増えて、これまでで最も多くなったそうです。
このうち、男性は8167人、女性は5万7525人で、女性が全体のおよそ88%を占めているとのことです。

そして、人口10万人当たりの100歳以上の高齢者を都道府県別に見ると、
1位は島根県の96.25人で、4年連続で最多だったほか、
2位が高知県の87.93人、
3位が鳥取県の84.84人、
4位は鹿児島県が82.78人、
5位は香川県で、82.60人と続き、西日本が上位5県を占めています。

なお、男性の最高齢は、東京・大田区の吉田正光さんで、明治37年5月生まれの112歳で、
女性の最高齢は、鹿児島県喜界町の田島ナビさんで、明治33年8月生まれの116歳だそうです。

「老人の日と敬老の日」
ところで、昭和41年に「老人の日」が「敬老の日」に名称変更されたため、「老人の日」は無くなったのかと思っていましたが、今でも従来通り9月15日は「老人の日」のようです。
一方、「敬老の日」は9月第三月曜日で、今年は9月19日となっており、こちらは国民の祝日となります。

「老人の日と敬老の日の違い」
「敬老の日」があるのに何故、「老人の日」もあるのでしょうか?
それは、老人福祉法が生きているからで、この法律により、いまでも毎年9月15日は「老人の日」なのです。

「老人の日」と「敬老の日」は管轄する法律が違っており、
・「老人の日」は、老人福祉法により9月15日。
・「敬老の日」は、国民の祝日に関する法の定めにより9月第3月曜日となっているのです。
つまり、祝日としての「敬老の日」と、福祉的観点の「老人の日」がある、ということです。

「シルバーウィーク」
更に平成15年、ハッピーマンデー制の改定により、「敬老の日」が9月15日から9月第3月曜日となりましたが、この日は秋分の日が近いため、連休になる可能性も高く、ゴールデンウイークに対して、「シルバーウイーク」と呼ばれることもあります。

「老人の日の歴史」
昭和22年 兵庫県多可郡野間谷村(現・多可町八千代区)の当時の村長が「老人を大切にし、老人の知恵を借りて村を発展させよう」と、「年よりの日」を設定し、9月15日に、「敬老会」を催しました。
この催しは兵庫県から全国へと広がって行ったのです。
・昭和22年 兵庫県全体に行きわたりました。
・昭和26年 現・全国社会福祉協議会が9月15日を、「年よりの日」と定める。
・昭和38年 「老人福祉法」制定され、ここで9月15日が「老人の日」に決まり、全国的祝日となります。
・昭和41年、国民の祝日に関する法律の改定により9月15日を、「老人の日」から「敬老の日」と定めます。
日本の老人の日の発祥は兵庫県の小さな村だったのです。

「老人とは」
参考までに日本における老人とは、法律的には65歳以上が「高齢者」と呼ばれます。
65歳で老人はちょっと若すぎまが、これは「祝日」が定められたのが50年前なので、医療の発達等で当時と現在の違いによるところが大きいようです。
今、日本には65歳以上の人が25%います。つまり4人に1人は「高齢者」の老人なのです。
この人達が隠居するのはまだ早すぎます。
働く意欲のある高齢者や老人には、いつまでも頑張れる環境を作ることが必要な気がしますが・・・。