国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

元米国国家安全保障補佐官のズビグニュー=ブレジンスキーがイスラエルロビーを批判!

2006年07月23日 | イスラエルロビー批判論文の日本語訳


The War over Israel’s Influence

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July/August 2006

Political scientists John J. Mearsheimer and Stephen M. Walt sparked a firestorm when they raised questions about the power the Israel lobby wields over U.S. foreign policy. Now, in an exclusive FP Roundtable, they face off with four distinguished experts of the Middle East over whether the influence of the Israel lobby is ordinary or extraordinary.

Unrestricted Access
By John J. Mearsheimer, Stephen M. Walt


An Uncivilized Argument
By Aaron Friedberg


The Mind-set Matters
By Dennis Ross


The Complex Truth
By Shlomo Ben-Ami


A Dangerous Exemption
By Zbigniew Brzezinski


Mearsheimer and Walt Respond
By John J. Mearsheimer, Stephen M. Walt


http://www.foreignpolicy.com/story/cms.php?story_id=3501


【私のコメント】
米国外交雑誌のフォーリンポリシーの7/8月号では、ミアシャイマーとウォルトの共著によるイスラエルロビー批判問題に関連する討論記事特集がある。ミアシャイマーとウォルトが最初にイスラエルロビー批判を簡潔に述べ、その後に4人の論客が賛成1人と反対3人に分かれて論争し、最後にミアシャイマーとウォルトがまとめている。ミアシャイマーとウォルトを含めると賛成派・反対派共に3名ずつとなる。

イスラエルロビー批判への反対派のAaron Friedbergは米国の新保守主義者、Shlomo Ben-Amiはイスラエルの外交官であり、イスラエルロビーの中核的勢力と言えるだろう。米国の外交官でクリントン政権時代に中東和平プロセスを主導したDennis Ross(母親はユダヤ系らしい)も、イスラエルロビーの影響力はそれほど大きくないと主張している。

注目されるのは、イスラエルロビー批判への賛成派として登場している唯一の論客が、カーター政権時代の国家安全保障補佐官で現在も米国の外交政策に大きな影響力を持つZbigniew Brzezinskiであることだ。民主党系外交専門家の重鎮であるブレジンスキーがイスラエルロビー批判の立場を鮮明にしたことで、もはや米国の中東政策の方向転換は避けられなくなったのではないだろうか?


A Dangerous Exemption By Zbigniew Brzezinski
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/07d29e8cbfb7e14422a958fd00856b91



The Mind-set Matters By Dennis Ross
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/6f3c1cdecab895a5c81aee23a76ff947


Mearsheimer and Walt Respond
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/6ff6206b55f1230de89e516c7cd02cd4

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