国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

連邦政府に見捨てられた北方領土で、領土問題に関する小冊子配布、謎の臨時船便情報あり

2006年06月27日 | ロシア・北方領土
小冊子:国後島で配布、日本人向けに史実と異なる内容記載

対日強硬派が出版したとみられる小冊子を見せる佐瀬団長=根室市内で21日、 本間浩昭写す


「クリル(千島)列島は、エカテリーナ2世がロシアの領土とした」などと、史実と異なる内容が記載された小冊子が、国後島で配布されていることが分かった。ロシア語と日本語で併記されており、ロシア島民やビザなし交流などで訪れる日本人に向けて、ロシアによる北方領土の実効支配の正当性を宣伝するのが目的とみられる。「ロシアと日本の国家国境問題の歴史」と題するカラー版16ページの冊子。5月に発行されたとみられるが、発行元や編集者などの記載はない。現地新聞社の記者によると、領土返還に反対しているロシア・サハリン州の対日強硬派が作成したという。冊子には「クリル列島を最初に開発したのは18世紀半ばのロシアの探検家で、エカテリーナ2世が法令で領土とした」「19世紀初めに日本人がロシア人を追い出した」「日露通好条約で北海道からウルップ島までを日本の領土とした」などと記載されている。
 しかし、日露両国の外務省が共同作成した資料集では、国境線画定は日露通好条約(1855年)で、それ以前にロシアが領土とした事実はなく、同条約ではウルップ島は日本領土に入らない。また、日本人がロシア人を追い出した記録もないなど、このほかにも多数の歴史事実に反する記載がある。
 この冊子は、日本側訪問団が立ち寄る機会の多い国後島のユジノクリリスク郷土博物館の入り口に大量に積まれており、21日に根室港に帰港したビザなし日本側第3陣(団長、佐瀬昌盛・拓殖大客員教授ら14人)の参加者が持ち帰った。

【本間浩昭】 毎日新聞 2006年6月22日 15時03分 (最終更新時間 6月22日 15時42分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060622k0000e040096000c.html

日露関係に関する新しい小冊子がサハリン州で公開される 2006年6月23日 16:23

「日露関係における千島列島-事実・出来事、注釈」と題する新しい小冊子が、サハリン地区の出版収集物に追加された。この出版物の発起人と編集者によって日本との関係が明らかにされているが、それはサハリン地区の政府の対外・外国貿易・地域間交流部門の監修を受けている。
この小冊子の特別な特徴は、領土問題を含めた日露関係の質問に対するロシア連邦大統領とサハリン州知事の解説が本当に全文掲載されていることだ。試し刷りは100部である。この小さな本は22ページで、デジタル印刷により作成されており、住民とこの地区の訪問者のために見積もられている。この印刷物の一部は千島列島の自治体に送られることになっている。今のところは、この出版物は(千島列島の自治体の)組織で配布されることになっている。
委員会の専門家の言葉によれば、今後この小冊子は日本語版が出版される可能性がある。また、必要ならば増刷される。

http://www.sakhalin.info/kuriles/37281/  


◆モスクワでは? 口先ばかりだ・・・・2006年6月23日 9:37

長文なので要点だけを以下に要約する。

2007年から予算化されるはずだった千島列島の連邦特別目的計画について、連邦政府の経済開発省や財務省の大臣が予算化に消極的ないし反対であり、予算化の見込みが立っていない。計画そのものが国家の発展の視点から見直されており、サハリン州政府も計画に消極的である。連邦政府の予算がつかなければ千島列島の開発は無理だ。
 サハリン州の副知事は突然、千島列島の連邦特別目的計画を各事業に分割してしまった。我々の学校も病院も集合住宅も忘れ去られている。住民は裕福な外国の隣人に期待するが、副知事はそれを許さない。全てが事実だ。大臣たちの急な変化の第一の理由は、資金不足だ。
http://www.sakhalin.info/kuriles.ru/37255/

択捉島の自治体の石油製品倉庫は大規模な再建が必要  2006年6月7日 15:03

サハリン地区の知事であるイワン=マラホフ氏は、クリル地区の都市地域の自治体政府の指導者であるイゴール=カルマノン氏と、択捉島での最低限の生活のための設備について議論を行った。
この議論では、クリル地区の発電とZHKKH の為の燃料貯蔵の問題が特に取り上げられた。自治体の石油製品倉庫はクリル地区の港湾地域にあり、大規模な再建が必要である。地域政府はこの問題を自己解決できない。
択捉島の最低限の生活のための設備の再建は、ロシア政府で現在最終合意を行っている最中の千島列島社会経済開発計画の方針では2007年に資金が調達される予定になっている。
イワン=マラホフ知事は「しかし、本日我々は、再建開始の前に、これらの設備をどうやって支援して運営させるかという問題点について決定した。我々は州の予算・非常事態のための基金・自治体の予算の財政的可能性を確保した」と述べた。


サハリン州広報部門
http://www.sakhalin.info/kuriles/36970/



◆「ツヴェターエヴァの海の風景」が千島に臨時航海 2006年6月23日 10:24

6月25日10時にコルサコフ港から千島列島に発動機船の「ツヴェターエヴァの海の風景」が出航する。この船の航海は計画されていなかったが、家に帰ることの出来ない乗客が多数蓄積しているため、地域政府と船会社「サハリン-クリル」が増便を決定した。「ツヴェターエヴァの海の風景」の切符は6月24日に港の金庫で購入できる。船には140人が乗れる。定員四名の船室は一人あたり3050ルーブル、個室は5950ルーブル、定員二名の豪華船室は一人あたり7400ルーブル。切符は電話8 (235) 2-23-52で予約可能。
http://www.sakhalin.info/kurilsk/37259/

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【私のコメント】
毎日新聞の記事にある小冊子と、sakhalin.infoの記事にある小冊子は別物の様である。「モスクワでは口先ばかり」の記事を読んで不安になった北方領土の住民は役所に行って小冊子を読み耽っていることだろう。小冊子の内容は不明だが、「モスクワでは口先ばかり」によれば北方領土は連邦政府にも州政府にも見捨てられており、ひょっとするとこのまま日本に返還されかねない。

もし実際に返還を行う場合、住民の引き揚げは学童の長期休暇時に行うことが望ましい。北方領土のクリスマス休暇は流氷はないが暴風雪で船・飛行機共に欠航が多い時期である事を考えると、9月から始まる新年度の前の夏休み期間中に引き揚げを行う必要がある。ロシアの学校は6月から8月まで3ヶ月間の夏休みがあるらしいので、もし今年中に返還されるとしたら少なくとも8月上旬までには返還の発表があるはずだ。

『「ツヴェターエヴァの海の風景」が千島に臨時航海』という謎の記事は、北方領土からの引き揚げ者が多すぎて積み残しが出たために臨時便を出したという可能性がある。もしそうだとすれば、今頃は北方領土のロシア人は全員樺太に引き揚げた後かもしれない。この記事は択捉島を含むクリル地区と、北方領土に全域が含まれる南クリル地区の旅行情報に掲載されている。北方領土を含まない北クリル地区については掲載されていない。

択捉の石油製品倉庫の記事は、再建してロシア人が住むのか、あるいは使用不能なので放棄するのか、どちらを意味するのかは不明である。後者ならば択捉も返還される事になる。

根拠はないが、7月上旬に返還発表、中旬のペテルブルグサミットで平和条約調印というスケジュールではないかと予測する。そうだとすれば、6/27~7/1の小泉首相の米国・カナダ訪問は北方領土返還についての最終打ち合わせということになるだろう。サミットで会うのにその前に日米首脳会談を行う理由はそれ以外には考えられない。


ここで気になる情報を一つ。
◆2006/06/24<緊急配信>竹中平蔵大臣が自殺未遂!? 大手マスコミ確認に走る
カテゴリ: 政治家 : 竹中平蔵 :

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執筆者: Yamaoka (10:00 pm)
 小泉内閣の重要閣僚・竹中平蔵総務相が自殺未遂!?  こんな仰天情報が一部マスコミに流れたのは、昨23日(金)のことだった。
「まさかとは思いましたが、うちも確認に走りました。東京23区内の警察や消防署から、首相官邸など竹中大臣のいたと思われる場所に、いまから一週間以内に出動はなかったのか? もちろん、竹中事務所にも確認をしました。しかし、そういう緊急出動は確認できませんでしたし、竹中事務所は“本人はピンピンしており、予定通り、来週は外遊します”との返事でした。結局、何も裏が取れなかったので報道はしていません」(某大手マスコミ政治部記者)
 では、この情報はいわゆるガセだったのだろうか。

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http://accessjournal.jp/modules/weblog/

イラク攻撃の理由となった大量破壊兵器疑惑のでっち上げ、911テロの自作自演疑惑の報道等でブッシュ大統領は追いつめられている。6月19日に米国政府職員が避難訓練を行ったという謎の情報、竹中大臣の謎の自殺未遂報道(その後テレビ出演しており自殺はしていない)と合わせると、ブッシュ大統領と小泉首相が自決or死亡するという驚くべきシナリオも完全には否定できないだろう。


◆小泉首相をプレスリー邸に 訪米時、大統領自ら案内

 【ワシントン13日共同】米ホワイトハウスは13日、ブッシュ大統領が今月30日に小泉純一郎首相に同行して「ロックの王様」と呼ばれる歌手、故エルビス・プレスリーゆかりのテネシー州メンフィスを訪問、プレスリーが約20年間にわたり暮らした邸宅「グレースランド」をそろって見学すると発表した。
 9月退任を表明している小泉首相にとって在任中、最後の公式訪米となる。小泉首相はプレスリーの大ファン。ブッシュ大統領は、個人的にも親密な関係を築いた首相にプレスリーの“聖地”を案内する破格の厚遇で、日米同盟強化に尽力した首相をねぎらう意向だ。
 日米関係筋によると、メンフィスでの滞在は3-4時間程度になる見通し。ホワイトハウスは29日に首脳会談を行うワシントンからメンフィスへの移動の際、小泉首相の大統領専用機エアフォースワンへの同乗を検討している。
(共同通信) - 6月14日10時13分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060614-00000062-kyodo-int


小泉はプレスリーの大ファンとのことだが、本当ならば9月に退任した後にゆっくりとプレスリーの邸宅を訪問すればいいはずだ。総理在任中の忙しい時に訪問するのは妙だ。プレスリーがこの邸宅で死亡したということも気になる。小泉はイラク侵略戦争に賛成したことの責任をとって、プレスリーの邸宅で、あるいは邸宅訪問後に自決するのではないだろうか?ブッシュも後を追って自殺するかもしれない。自決する前に、自分が好きなプレスリーの邸宅を訪問しておきたいという可能性はあり得る。あるいは、ブッシュと小泉が搭乗したエアフォースワンが911と同様の米国政府関係者による自作自演テロで撃墜されるということもあり得るかもしれない。

写真はプレスリーの邸宅で今は博物館になっているグレースランド


◆首相が党首会談拒否 「訪米準備」理由に
◆<沖縄慰霊の日>首相ら参列し「戦没者追悼式」
◆小泉首相「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」拡充・整備検討を指示


首相が訪米中に自決するつもりであるならば、党首会談拒否は理解できる。沖縄慰霊・千鳥ヶ淵戦没者墓苑・靖国参拝問題と、小泉首相の最近の日程は死者鎮魂に関連するものが余りに多すぎる。下記の様に訪米後の中東・サミットと外交日程が立て込んでいるのに、サミットを含めて訪米後の具体的な外遊の日程がまだ発表されていないのも気になる。

麻生大臣も小泉首相と同じく6月27日にロシアに向けて出発する。麻生大臣がロシア滞在中・小泉首相がブッシュ大統領と首脳会談中の29日頃にロシアと米国で同時に北方領土返還発表というのはありうるかもしれない。あと、万一小泉首相が急死した場合は内閣総理大臣臨時代理には安部官房長官が就任することになると思われる。




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◆首相、8月モンゴル訪問 政府調整、首脳会談開催も  2006年 6月22日 (木) 03:36

 小泉純一郎首相は21日、8月にモンゴルを訪問する方向で調整に入った。複数の政府・与党関係者が明らかにした。首相は今月下旬からのカナダ、米国訪問、7月中旬からの中東歴訪、主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)出席などを予定しているほか、9月上旬にはフィンランドで開かれるアジア欧州会議(ASEM)に出席することも調整しており、任期切れまで「外交ラッシュ」が続く。
 小泉首相は3月、モンゴルのエンフボルド首相が来日した際、同国への訪問を招聘(しょうへい)されていた。日本の現職首相のモンゴル訪問は平成11年7月の小渕恵三首相以来7年ぶり。モンゴルは今年、チンギスハンがモンゴル帝国を建国して800年にあたるのを記念し、日本との相互交流を強化している。モンゴル国内では、7月から8月にかけて、政府主催の「800周年」行事が開催され、小泉首相はエンフボルド首相らとの会談やイベントへの参加が計画されている。小泉首相にとって「モンゴルは思い入れのある国の一つ」(首相周辺)とされる。厚相時代の平成9年、日本の厚相として初のモンゴル訪問を果たした。
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20060622/m20060622002.html?C=S

◆<麻生外相>G8外相会合出席でロシアへ
 麻生太郎外相は27日、モスクワで開かれるG8外相会合に出発する。会合は29日で、イランの核開発問題を中心に北朝鮮やアフガニスタン情勢、中東和平などが議論される見通し。ロシアのラブロフ外相、イギリスのベケット外相らとの2国間会談も予定している。その後、30日にウクライナを訪問し、7月2日に帰国予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060626-00000063-mai-pol


◆内閣総理大臣臨時代理
内閣法第9条には、「内閣総理大臣に事故のあるとき、又は内閣総理大臣が欠けたときは、その予め指定する国務大臣が、臨時に、内閣総理大臣の職務を行う」という規定があり、これによって指定された国務大臣は実際に内閣総理大臣が死亡・病気・海外出張等で不在となったときは「内閣総理大臣臨時代理」の職名で職務を行うこととなっている。なお、指定されていても実際に総理不在の状態が生じなければ、当該指定された大臣の権限・呼称等は他の大臣と変わるところはない。

2000年(平成12年)4月までは、組閣時に内閣総理大臣臨時代理の予定者を指定しないこともあったが、2000年4月以降、組閣時などに内閣総理大臣臨時代理の予定者を第5順位まで指定・官報掲載するように方針が改められた。原則として内閣官房長官たる国務大臣が第1順位とされ、第2順位以降の人選は個々の経験等を勘案して総理が決定することとなった。これは2000年4月1日深夜、当時の小渕恵三首相が脳梗塞で倒れ、青木幹雄内閣官房長官が同月3日付けで臨時代理に就任(翌4日内閣総辞職)したが、この際小渕首相に臨時代理を指定することが時間的・医学的に可能であったのかどうか論争となったことを受け、内閣法の運用の改善を図ったものである。

2005年10月31日現在、第3次小泉改造内閣においての内閣総理大臣臨時代理は、第1順位:安倍晋三(内閣官房長官)、第2順位:谷垣禎一(財務大臣)、第3順位:麻生太郎(外務大臣)、第4順位:与謝野馨(内閣府特命担当大臣(金融担当、経済財政政策担当))、第5順位:中川昭一(農林水産大臣)の順で指定されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3
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