国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

先住民の権利保護に関する国連総会決議に反対票を投じた米加豪NZの4カ国

2007年09月14日 | 米国
●先住民族権利宣言を採択 20年以上の議論の末 国連  朝日新聞 2007年9月14日

先住民族に先祖伝来の土地の権利や民族自決権など幅広い権利を認める「先住民族の権利に関する宣言」が13日、国連総会で賛成143、反対4、棄権11で採択された。宣言に拘束力はないが、日本政府によって土地や資源、文化が奪われたと主張するアイヌ民族からは、アイヌを先住民族として明確に認めない政府に新たな対応を求める声が高まりそうだ。

 宣言に関しては80年代から議論が続けられてきたが、民族問題を抱える加盟国の同意を取り付けるのに20年以上を費やした。採択を受け、潘基文(パン・ギムン)事務総長は声明で「世界の先住民にとっての勝利だ」と歓迎した。

 46条からなる宣言は、先住民にすべての人権と基本的自由を保障。同意なく没収された土地、資源の返還を含めた権利、固有文化を実践・復興する権利や、民族自決権などが盛り込まれている。

 当初難色を示していたアフリカ諸国は、国家の主権や統一を損なう行動を承認しないと明示した修正を受けて賛成に転じた。日本も「民族自決権は国家からの独立を意味しない」ことなどを強調して賛成。米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドは国内法との整合性が取れないなどの理由で反対した。
http://www.asahi.com/international/update/0914/TKY200709140065.html






●先住民の権利保護に関する国連総会決議を採択、一部では反発も 国際ニュース : AFPBB News 2007年9月14日

国連総会(UN General Assembly)で13日、世界中に約3億7000万人いるとされる先住民族の人権、土地や資源の権利の保護に関する決議が採択された。採択では、総会参加192か国のうち、143か国が賛成、4か国が反対、11か国が棄権した。今回の決議には拘束力はない。

 人口3270万人のうち130万人の先住民族を抱えるカナダ政府は、オーストラリア、ニュージーランド、米国などとともに、投票を棄権した。

 カナダのインディアン・北部開発相や外相は共同声明を発表、「カナダの憲法システムと全く両立しない条項を含んでおり、根本的な欠陥がある」と述べ、決議を批判した。さらに「当該決議は、土地、資源に関しての権利について、先住民族とそのほかの人々との調和を図らなければいけないカナダの立場を理解していない」とも述べている。

 カナダ政府は、決議の「精神」には賛成するとしながらも、「カナダおよび世界中の先住民族と非先住民族の利益に真剣に取り組む、賛成に値するような決議を採択できるよう一層の協議が必要だ」としている。

 カナダの先住民組織「Assembly of First Nations」のPhil Fontaine氏は「カナダ政府が棄権したことは、非常に残念だ。この決議は、世界中の先住民族の人権に関するものであり、その重要な象徴だ」と語り失望感をあらわにした。同氏はニューヨークで、この決議採択へ向けて各方面に働きかけを行っていた。
http://www.afpbb.com/article/politics/2282570/2141218






●UN General Assembly - 61st session - United Nations adopts Declaration on Rights of Indigenous Peoples

13 September 2007 - The General Assembly today adopted a landmark declaration outlining the rights of the world’s estimated 370 million indigenous people and outlawing discrimination against them – a move that followed more than two decades of debate.

The United Nations Declaration on the Rights of Indigenous Peoples has been approved after 143 Member States voted in favour, 11 abstained and four – Australia, Canada, New Zealand and the United States – voted against the text.
http://www.un.org/ga/61/news/news.asp?NewsID=23794&Cr=indigenous&Cr1=







【私のコメント】
先住民の権利保護に関する国連総会決議に関するこのAFPの記事には大きな誤りがある。国連の公式ウェブサイトによると、米国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの四カ国はこの決議に対して棄権ではなく反対票を投じている。反対票を投じた四カ国全てが、かつての大英帝国を宗主国とする新大陸の白人国家であるというのは非常に興味深い現象である。

ラテンアメリカとアングロアメリカの最大の違いは、先住民族と白人との間の差別である。ラテンアメリカでは先住民族と白人の間の結婚が進み、その結果多数の混血の人々が生まれた。一方、アングロアメリカやオーストラリア、ニュージーランドでは白人と先住民族の間の結婚は少なく、その結果混血の人々も少ない。この民族間通婚の格差は、そのまま民族間の差別の大きさを示していると思われる。

旧大陸ではロシアがシベリアや中央アジアで、中国がチベットやウイグル、内モンゴルで同様の問題を抱えている。しかし、これらの国々は元々混血的要素を持っており、それ故にアングロアメリカやオーストラリアほどの深刻な差別問題は存在しないと思われる。


さて、今回の決議は国際情勢から見てどの様な意義があるのだろうか?私は、「大英帝国=国際金融資本が正義であった時代、アメリカが正義であった時代の終わり」を意味していると考える。

大英帝国=国際金融資本は「新大陸」に多くの白人を入植させ、先住民族を排除しながら巨大な植民地帝国を建設してきた。そして、アフリカ大陸から多くの奴隷を新大陸に送り込んだ。20世紀後半の米国に於ける黒人解放運動はアファーマティブアクションなどの一定の成果を挙げたが、先住民族と白人の対立は白人と黒人の対立とは異なる深刻な問題を抱えている。それは、「アメリカは誰のものか?」という根元的な問いかけを通して、アメリカ合衆国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランドも同様)という国家の正統性を批判することに繋がるからである。

米国大統領選挙の有力候補である民主党のオバマ上院議員は、

「黒人の米国も白人の米国もラテンアメリカ系市民のアメリカもアジア系市民のアメリカも存在しない。彼らが団結して結成した米国という一国家が存在する」

と演説し、

「アメリカという国家が素晴らしいのは、摩天楼の高さや、軍隊の強さや、経済の大きさにあるのではなく、『すべての人間は平等で、自由と幸福を追求する権利がある』という建国の精神に我々が誇りの基礎を置いているにことにある」


と米国の偉大さを主張している。しかし、彼の主張する「団結したアメリカ」の構成員は移民の子孫ばかりであり、先住民族は含まれていないのだ。それも当然である。先住民族を虐殺し追放し土地を奪うことを前提として、移民国家米国の繁栄と国民の団結が実現されているからだ。

20世紀後半の世界では、米国が正義の代名詞であった。米国的であることが正義と同義とされ、米国文明の偉大さが全世界に喧伝された。しかし、その米国文明の裏に潜む先住民族虐殺+追放という原罪が注目されることは少なかった。今回の決議はこの原罪を国連総会の場で取り上げると共に、米国とその兄弟であるカナダ・オーストラリア・ニュージーランドを糾弾したことに大きな意義があったと思われる。ひょっとすると、20世紀後半の世界では悪の象徴として「ナチスドイツや日本の軍国主義」が取り上げられてきたのと同様に、21世紀前半の世界では悪の象徴としての「アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの先住民迫害」が取り上げられ、米国やオーストラリアは犯罪国家の代名詞になるのかもしれない。


しかし、何故今このような決議が国連総会で採択される必要があるのだろうか?以前から主張していることだが、その理由は先進国の移民問題にあると思われる。先進国には豊かな生活を夢見る移民が大挙して流入しており、政府はその排除のためにやっきになっている。しかし、排除を「人種差別」等と批判されないためには理論武装が必要である。「先進国の多数派住民もまた先住民族であり、貧困国から流入する移民は治安悪化・文化破壊等を通じて先住民族を迫害している」という主張が準備されているのではないかと想像する。

米加豪NZの四カ国を除くほぼ全ての先進国は、先住する人々が支配的民族になっている。米英+国際金融資本の覇権崩壊後に世界を牛耳ると思われる独仏露日の四カ国では、イスラム圏諸国や中国・韓国からの移民が問題となっており、その排除には「先住民の権利」という理屈が有効と思われる。更には、都市戸籍と農村戸籍の間の格差が問題となっている中国でも、上海や北京・天津、香港・広州などの一部大都市が仮に独立国になり地元住民だけを国民扱いするならば、地方から流入する出稼ぎ労働者を移民扱いして合法的に管理し、必要に応じて迫害することも可能になるだろう。その様に考えるならば、現在の中国を支配している沿海大都市の都市戸籍住民たちも「先住民の権利」という理屈に賛成する可能性があると思われる。チベットやウイグルなどの辺境少数民族問題も沿海大都市の住民にとっては無関係であり、この決議案を根拠に少数民族を混住する漢民族もろとも切り捨てて独立させてしまうつもりかもしれない。他の少数民族を抱える国々と異なり、中国はこの決議案に対して留保意見表明なしに賛成していることは非常に重要と思われる。

このように考えると、世界主要国の多くが「先住民の権利」という理屈に賛成すると考えられる。米国がこの決議の採択を妨害しなかったのは不思議とも考えられるが、ひょっとするとこの決議と引き替えに独仏連合や日本、中国、ロシアなどから何らかの対価(例えば、膨大な対外債務の一部棒引きなど)を得ているのかもしれない。対価がなく損失だけのカナダ・オーストラリア・ニュージーランドにとっては実に忌々しい決議であろうが、これもアングロサクソンの世界覇権消滅という力関係からして已むを得ないと認識しているのではないか。むしろ、これまでの世界覇権者としての振る舞いに反感を持っていた周辺国家(オーストラリアに対するインドネシアなど)からの報復を避ける為には低姿勢を続けることが望ましいと考えているのかもしれない。
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13 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-09-14 19:12:48
ロシアの資源地帯も、シベリアや中央アジアなどすべて黄色人種やムスリムの土地を強奪してなりたているんだが?
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Unknownさんへ (princeofwales1941)
2007-09-14 21:09:02
>ロシアの資源地帯も、シベリアや中央アジアなどすべて黄色人種やムスリムの土地を強奪してなりたているんだが?

シベリアのアジア系先住民族(人口の多いヤクート人、ブリヤート人などが発言力も大きいと想像される)及び親ロシア傾向の強いカザフスタンのムスリムに関して言えば、隣接する14億人の中国人の脅威は非常に大きいと思われます。彼らはチベットやウイグル、内モンゴルで何が起きているかを知っており、それ故に中国人の移民を排除する必要があることを理解しているのではないでしょうか。

ロシアがソ連崩壊後何故か中露国境を開き、中国人労働者や中国商品を大量に受け入れてきたのは、ひょっとするとシベリアの少数民族に中国の脅威を認識させ、ロシア人に味方する方が有益であると説得する目的だったのかもしれません。
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カナダはリベラルだと思ったが… (蔵信芳樹)
2007-09-15 09:14:08
北方領土を日本ではなくアイヌに返還して、そこにロシア軍を駐留させるという手法を取られれあば、日本は困りますね。
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Unknown ()
2007-09-16 01:43:27
ロシアも先住民が多いし
国連が決めたからといって
アメリカ、カナダ、オージーが従うとは思えない
結局、都合のいいのは従うが都合の悪いのは従わないのが
世界の常識でしょうな
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白人もようやく悪魔をやめて人間になりたいのか??? (おじさん)
2007-09-16 09:15:55
>国連総会(UN General Assembly)で13日、世界中に
>約3億7000万人いるとされる先住民族の人権、
>土地や資源の権利の保護に関する決議が採択された。

どういう意図で出されたのだろう。何をもって先住とするのか?スペインの侵略主義以後にするのか?
500年間の白人による「強奪正義」を否定するというならわかるが。意外と資源目当ての中国の戦略かも。それはそれで面白いですね。ペトログラフと言語解析では、米国、南米、ニュージーランドの先住民は
縄文の末裔の因子が濃厚らしいので。
やはりある程度の対価は払うべきでしょう。イスラムには石油代金を払うが、アジア人、黒人は殺して奪うをしているからね。結局武力の差かしらね。
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これは目くらまし (シチリア)
2007-09-16 19:31:29
中国がチベットで行っている事は緩慢なアウシュビッツと言っていいでしょう。
中国人のチベット人を人間とは思わないという風潮はもはや変えようがないのが現実です。
それはもうすぐ日本にも向けられます。
福田さんは中国に沖縄を売ってしまうでしょう。
彼は一般の日本人を類人猿としか思っていません。
そうなれば沖縄の住民に待っているのは、アウシュビッツよりさらに非人間的な中国人の仕打です。
今アジアを途方もない傲慢と憎悪による破壊と殺人の
大渦巻が呑み込もうとしています。
早く気付くべきです!
返信する
Unknown (Unknown)
2007-09-17 01:30:21
アメリカも、ロシアも、中国も、余りに博愛と真実から遠い存在になった。日本も滅亡が近いかも

http://tanakanews.com/070911terror.htm
テロ戦争の意図と現実 2007年9月11日   田中 宇
 2001年9月11日に911テロ事件が発生してから6年がすぎた。私は911事件後、インターネット上でアメリカの分析者たちの指摘を読むうちに、ブッシュ政権は911事件の発生を黙認したのではないかと考えるようになり、事件から4カ月後の2002年1月に「テロをわざと防がなかった大統領」と「テロの進行を防がなかった米軍」という記事を書いた。(関連記事その1、その2)
 私はこれらの記事をもとに、2002年4月には「仕組まれた9・11」(PHP研究所)という書籍も刊行した。当時はまだ「米政府がテロの発生を容認するはずがない」という先入観が人々の頭の中で強く、謀略説に基づく私の分析は世の中であまり支持されなかった。私のこの本は、ブッシュ政権を批判的に分析していたため、どこからか書籍の版元に圧力がかかったのか、意外に早く絶版になった。
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Unknown ()
2007-09-17 06:55:30
>アメリカも、ロシアも、中国も、余りに博愛と真実から遠い存在になった。日本も滅亡が近いかも


ロシア、中国なんて最初から博愛などないない

返信する
日本の先住民は、聖徳太子から始まったのか? ① (Unknown)
2007-09-23 16:05:47
学校教育で習った日本史を根本から見直すときが来ているのかもしれない。学校では教えられない隠された古代史がネット上で存在しているようだ。1万円札にも描かれた歴史上の人物、聖徳太子はいったいどこから渡来したのか。また、日本から人間に進化した原住民はいなかったのか。意外なことが解ってきました。

聖徳太子が封印した日本の優れた古代文化
http://www5f.biglobe.ne.jp/~shishoukaku/07sk/160627fabrication/fabrication.html

   1.謎めいた人物・聖徳太子
   2.時代的背景
   3.大量の神代文献の焚書(日本の歴史上、最大級の大事件)
   4.聖徳太子につきまとうユダヤの影
   5.新羅と百済の争いは、ローマ帝国とユダヤの闘争の再現
   6.聖徳太子が編纂を指示した『せんだいくじほんぎ先代旧事本紀(622)』の意味
   7.『古事記(712)』、『日本書紀(720)』、『こごしゅうい古語拾遺(807)』 の意味
   8.蘇我馬子や聖徳太子らが焚書した神代文献とは
   9.国乱を予感したヤマトタケノミコト大和武尊が、父・景行天皇に歴史書(ホツマツタヱ)の編纂を遺言
  10.日本の国の礎を築かれた偉大な先達たち
  11.蘇我馬子や聖徳太子らが消し去ることのできなかった、皇室の血統と伝統および日本の文化
  12.アカデニズムの導入で明らかにされつつある記紀の欺瞞性
  13.国家に寄生して潤沢な資金を貪る反日・左翼勢力 Vs 私財を投げ打つヲシテ研究者
  14.記紀の欺瞞性と対峙し、ヲシテ文献を世に広めなければ、反日・左翼との論争には勝てない


1.謎めいた人物・聖徳太子

 ・歴史上代表的な人物であるにも拘わらず、各種の文献や土地の伝承などを通じて浮かび上がる
  聖徳太子(574~622)は大変謎めいた人物であり、今日、世情を色々と賑わせている。

 ・聖徳太子朝鮮人説というのも、巷では予想以上に流行っている。先日私の家を訪れた、歴史好きな
  気のいい大工さんもこの聖徳太子朝鮮人説を信じており、だから天皇も朝鮮人だ、自分らとは違う
  種族だ、天皇なんかいらない、と真顔で説いて行かれた。歴史研究家の知人がこの聖徳太子朝鮮人
  説の出所を突き詰めていった処、正体不明のキリスト教団体に行き着いたという。

 ・聖徳太子を巡る問題は極めて根が深い。実際、聖徳太子の業績と言われているものは、別の著名な
  人物、または複数の人物によるものなのかも知れない。私は、後に多くの脚色が施されたにしろ、
  聖徳太子相当の人物は確かに存在していたと考えている。いずれにせよ、この人物を巡る問題の根
  を突き詰めていくと、奈良時代以前に日本に高度な文字や文化が無かったとする、日本の歴史上
  最大の謎に突き当たる。
返信する
日本の先住民は、聖徳太子から始まったのか? ② (Unknown)
2007-09-23 16:08:07
2.時代的背景

 ・聖徳太子(574~622) が活躍した頃の歴史を簡単に追ってみる。参考までに、年表には大陸での
興味深い出来事も加えてある。

   ・BC206    秦滅ぶ
           ※秦は極めてユダヤ臭が強い
   ・252(?)   百済王の世子である寄生、倭王旨のために七支刀を製作
           ※七支刀はユダヤの燭台と同じ形
   ・552     仏教伝来。 百済聖明王、欽明天皇に仏像・教典を贈呈
   ・552     中国北方のモンゴル人国家・蠕蠕ぜんぜん滅び、西方のカザール地方へ逃れる。
           ※蠕蠕にユダヤ系がおり、これがカザールの改宗に関与したという説もある。
   ・562     新羅、任那を併合。任那の日本府滅ぶ
   ・587     蘇我・物部の争い
   ・AD6C~AD7C 大乱に伴い、神代文献を徹底して焚書
   ・662     先代旧事本紀せんだいくじほんぎ
   ・663     白村江はくすきえの戦い。百済滅ぶ。
           ※日本が外国勢力に大敗したのは、白村江の戦いと第二次大戦の2度のみ。
            白村江の戦いは極めて重要な出来事。当時と今日の状況は、極めて類似。 
   ・675     新羅、百済を併合  
   ・712     古事記
   ・720     日本書紀
   ・740     カザール国(白人トルコ系遊牧民族)、ユダヤ教に改宗し、アシュケナージ・
          ユダヤ人となる。
   ・807     古語拾遺こごしゅうい


 ・蘇我・物部の争いが、海外勢力を背景にした蘇我家と日本固有勢力の物部家との争いであること
  は良く知られている。聖徳太子が生きた時代は、大陸の動乱に伴い、日本が大きく変革せざるを
  得ない時代であった。


3.大量の神代文献の焚書(日本の歴史上、最大級の大事件)

 ・この大変革時代の渦中において、聖徳太子は海外派の代表的人物として、海外の制度を積極的に
  導入。「十七条憲法の制定」など律令体制国家への足固めを行っていった。このことは、明治維新
  の時と同様、種々の問題を伴うものの、新しい時代に対応するための正しい選択であったのかも
  知れない。しかし、聖徳太子ら海外派はこのような業績の他に、焚書という超弩級の大事件を起
  こしている。

 ・587年、蘇我馬子は物部守屋を殺し、神代以来の大量の文書を焚書。これを契機として、その後も
  神代文献の焚書は徹底して行われた。この焚書は戦いの結果生じたことではなく、この神代文献
  の焚書こそが戦いの重要目標であり、その裏には歴史改竄の明確な意図があった。そして、この
  戦に参加した聖徳太子には、海外勢力、特にユダヤの影がつきまとっていた。

 ・ちなみに、この少し後の740年、黒海・カスピ海の北側では、カザール国がユダヤ教に改宗し、
  アシュケナージ・ユダヤが誕生するという世界的な大事件が起こっている。この大事件の前兆と
  して、アジア大陸では様々な国の変遷が起こっている。それらが日本に影響を及ぼしたとしても
  何ら不思議ではない。 

 ・聖徳太子が推進した律令制度の基本となる法律・契約という概念は、元を手繰ればユダヤ由来の
  ものである。また、古代から今日まで、歴史改竄はユダヤの常套手段である。 
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