国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

G8サミットで「二酸化炭素による地球温暖化」と言う嘘が維持された理由は何か?

2007年06月10日 | 二酸化炭素による地球温暖化という大嘘
●2671.ハイリゲンダムG8での地球温暖化問題  国際戦略コラム 2007年6月9日
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/190609.htm


●数年後より太陽活動低下による寒冷化が進行、モンスーン弱化により東~南アジアで旱魃・飢饉・戦争の恐れ?
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/f2e2996ab0cdf8fe5e7f49c116e8f559



●気候と経済 永井俊哉

ジュグラー・サイクル、コンドラチェフ・サイクル、キチン・サイクルといった景気循環のサイクルは気候変動のサイクルに対応している。なぜ、気候変動のサイクルが景気循環に影響を与えるのかを考えよう。

1. 太陽黒点数周期と景気循環

太陽黒点数の変動と景気循環の関係を最初に指摘したのは、イギリスの経済学者、ウィリアム・スタンリー・ジェボンズである。しかし、ジェボンズよりも前に、イギリスの天文学者、フレデリック・ウィリアム・ハーシェルは、太陽黒点数が減少すると小麦の価格が上昇することを指摘していた。

太陽黒点数の変動が人間の経済の変動に影響を与えているという彼らの先駆的な説は、しかしながら、当時は受け入れられなかった。どのように影響を与えるのか、そのメカニズムがよくわかっていなかったのだから無理もない。太陽黒点数が増えると、太陽放射の強度が増えるが、太陽放射全体の強度の変動幅は、11年周期でたったの0.08%であり、これだけでは、地表面の温度を変えることはできない。

1997年に、デンマーク気象研究所の Svensmark と Friis-Christensen は、地球全体の雲量と宇宙線の放射強度との間に相関性があると発表した。宇宙線とは、宇宙空間に存在する高エネルギーの放射線粒子のことである。宇宙線の放射強度は、太陽束(太陽から放射される電磁波)の強弱に左右されるから、太陽黒点数の周期に応じて、雲量が変化するということになる。

実際、グラフを見るとわかるように、太陽束が増えると、宇宙線の流入量の変化率が減り、それとともに、雲量の変化率が減ることが見て取れる。


なぜこのような連動が起きるかを説明しよう。宇宙線は、超新星残骸などで加速されて、銀河から地表面に降り注ぎ、空気中で、窒素や酸素の原子核に衝突して、陽子、中性子、パイ中間子、ミュー粒子などを発生させ、これらの粒子がさらに、大気の窒素や酸素の原子核に衝突し、多数の粒子を発生させる。粒子が増えると、粒子の周りに水蒸気が集まって、雲が形成されやすくなる。ところが、太陽黒点数が増えると、太陽風(太陽から吹き出す高温で電離したプラズマ)が吹き荒れ、そして、その太陽風が、太陽系外から流入する宇宙線を吹き飛ばす。だから、太陽活動極大期には、宇宙線の流入量が減り、雲が形成されにくくなる。つまり、太陽放射が雲に反射されずに地表に届きやすくなり、気温が上がる。太陽活動極小期にはその逆が起きる。

いったん気温が上昇ないし下降すると、さらにその気温の変動を増幅させるポジティブ・フィードバックが作動する。寒冷化して、雪氷に覆われる面積が増えると、アルベド (入射光エネルギーに対する反射光エネルギーの比)が増えて、さらに寒冷化が加速される。温暖化が進むと、雪氷に覆われる面積が減り、さらに温暖化が加速される。この他、温暖化が進むと海中に溶けている温室効果ガスが放出され、さらに温暖化が進むというポジティブ・フィードバックもある。寒冷化では、逆の現象が起きる。
http://www.teamrenzan.com/archives/writer/nagai/cycle.html





●東京kittyアンテナ(@w荒:2011年の240ナノテスラの太陽風(@w荒 - livedoor Blog(ブログ) 2007年06月08日

太陽活動が活発になっているが、その最大点である2010年から2011年においては地球の磁気圏(magnetosphere)への影響もかなりのものになっているだろう(@wぷ
240ナノテスラで地球の南向きのベクトルを持つ強力な太陽風(帯電したコロナ質量放射)が地球を襲った場合、変電所が全滅して地球は変電所再建までの数年間は電気無しの生活が強要されるという(@wぷ
変電所を守るためには2011年のある日に完全な停電が必要となる(@wぷ
マヤ暦には2010年から2012年以後の記録はないが、それはこの時期に人類の絶滅が起きるからだという説がある(@wぷ
それはともかくとして2011年の太陽風に関してはガチのようだ(@w荒
http://blog.livedoor.jp/tokyokitty_seed_destiny/archives/51088476.html





●地球温暖化(1)温暖化の発見  永井俊哉

1. 70年代は寒冷化が危惧されていた
2. 寒冷化した原因

なぜ、1940年から1976年にかけて、地球の気温は下落したのか。IPCC第四次評価報告書には、以下のようなエピソードが載っている。

査読付きの学術雑誌の中で、Bryson and Dittberner(1976)は、二酸化炭素の増加が地球気温の低下と関連付けられるべきだと報告した。Woronko(1977)によって反論されると、Bryson and Dittberner(1977)は、彼らのモデルによって予測された寒冷化は、二酸化炭素の増加をもたらしたのと同じ燃焼によって生み出されるエアロゾル(大気内の微粒子)によるものだと説明した。


温室効果は、ジョゼフ・フーリエによって、1824年に発見されており、1976年にもなって、二酸化炭素濃度の上昇で寒冷化を説明しようとした科学者がいたとは驚きである。実際には、この引用にあるように、大気中に大量に放出されたエアロゾルが太陽放射を遮断することで、地表面の温度が下がったのである。

エアロゾルは、火山噴火などの自然現象でも放出されるが、1940年から1976年にかけての寒冷化をもたらしたのは、人間が放出したエアロゾルだった。なかでも、化石燃料の燃焼で発生する硫酸エアロゾルは、アルベド (albedo 入射光エネルギーに対する反射光エネルギーの比)が高く、最大の元凶だったといってよい。エアロゾルは、雲凝結核(Cloud Condensation Nuclei)となって、雲の形成を促進する働きもあり、雲量増加によるアルベドの上昇をも惹き起こしている。


以下のグラフ(略)は、グリーンランドのアイスコアにおける硫酸イオンの濃度を赤と青の実線で、南極のアイスコアにおける硫酸イオンの濃度を紫の破線で描いたものである。

このグラフを見てわかるように、ヨーロッパと北米の近くにあるグリーンランドでは、20世紀の後半に、人間活動が原因である硫酸エアロゾルの影響が急増しているのに対して、南極にはその影響がほとんどみられない。これで、なぜ寒冷化が、南半球よりも工業化が進んでいる北半球で顕著であったかがわかる。

人為的に排出される硫酸エアロゾルは、近年急激に減っている。エネルギー源の主流が、石炭から石油へ、石油から天然ガスへと移行するにつれて、燃焼時に生じるエアロゾルが少なくなった。また、70年代以降、先進工業国で公害規制が強化され、以前ほど大気汚染がひどくなくなった。大気汚染問題を解決しようとする人類の努力が実を結び、澄んだ美しい空が戻ってきた。しかし、皮肉なことに、この環境改善のおかげで、地球温暖化という別の問題が出てきた。

では、地球温暖化を防ぐために、今中国がやっているような大気汚染を許容するべきだろうか。答えはもちろん、否である。大気汚染は健康被害をもたらすだけでなく、《悪い寒冷化》をもたらすという点でも好ましくない。太陽放射が、エアロゾルによって妨害されることなく、地表面に届き、地表面を暖めることは、《良い温暖化》であり、この《良い温暖化》と温室効果ガスが結果として惹き起こす《悪い温暖化》は区別されるべきである。《良い温暖化》と《悪い温暖化》あるいは《良い寒冷化》と《悪い寒冷化》がどう違うかは、このシリーズでまた詳しく説明したい。
http://www.teamrenzan.com/archives/writer/nagai/warming-aerosol.html





●ヒトラーの予言 (完全バージョン)

「それは諸君、何かの異変か大戦か災害のために、2039年、人類が残らず滅びるという意味ではない。たしかに、それまでに多くの大難が続けて起こる。1989年から1999年まで、世界は続けざまの天変地異と戦乱の中にあるだろう。そのため一部の恵まれた国を除き、多くの国が飢える。いくつかの国は崩れて燃える。毒気で息絶える街もある。

2000年以後は、それが一層ひどくなる。2014年にはヨーロッパの3分の1とアメリカの3分の1が荒廃してしまう。アフリカと中東も完全に荒廃する。結局、いまの文明は砂漠しか残さない。

しかし人類はそれでも滅びない。わがドイツの一部と米ソの中心部、日本や中国は深い傷を負いながらも生き残る。ただ諸君、それでも人類はいなくなるのだ。いまの意味での人類は、そのときもういない。なぜなら、人類は2039年1月、人類以外のものに“進化”するか、そうでなければ“退化”してしまっているからだ。」
http://inri.client.jp/hexagon/floorB1F_hss/b1fha400.html





【私のコメント】
ドイツのG8サミットでは、「すべての主要国による削減の枠組みで、二〇五〇年までに地球規模の温室効果ガスの排出を少なくとも半減させるよう真剣に検討する」ことが合意された。将来的には、常温核融合等の超先端技術によって化石燃料の消費を大幅に減らすことは十分可能であると想像されるので、この目標数値は達成不可能ではないだろう。より注目すべきなのは、米国だけでなくインドや中国と言った従来は削減枠組み外であった途上国の大国が枠組みに取り込まれたことである。これによって、中国及びインドは石炭の消費を削減して、石油や天然ガスにエネルギー源を移行させることになる。ロシア及び中東圏がその供給源になることだろう。膨大な人口を有し、可耕地面積当たりの人口密度が非常に高く、周辺国への移民によって地域秩序を乱してきた両国は先進世界にとって脅威であり、今後ロシア及び中東が中印両国をエネルギー源の面から封じ込めることを意味すると思われる。「人類が放出する二酸化炭素が温暖化の原因」という主張が嘘であることは以前から私が主張しているが、その様な嘘が全世界で真実として報道されているのは、中印両国を封じ込めるという先進国の戦略に基づいているのかもしれない。

気候変化については、連山編集長の永井俊哉氏が詳しい分析を載せている。私はこの問題は素人なので何が真実かは分からないのだが、太陽活動活発化による太陽風の増大が雲量の低下をもたらし、その結果温暖化が起きるという説、化石燃料燃焼による硫酸エアロゾル排出が雲量を増加させて寒冷化をもたらすという主張が真実であれば実に興味深い。今回の太陽活動の活発化は2010年頃にピークを迎えるという説があり、その後に予想される寒冷化が人類の文明に大きな打撃を与えることになると想像される。中印両国を含め世界主要国が硫黄を多く含む石炭の消費を減らして石油や天然ガスにエネルギー源を移行するならば、2010年代以降の寒冷化が軽減されることになるだろう。それが「二酸化炭素による地球温暖化」と言う嘘の原因なのかもしれない。

ヒトラーは「2014年にはヨーロッパの3分の1とアメリカの3分の1が荒廃してしまう。アフリカと中東も完全に荒廃する。結局、いまの文明は砂漠しか残さない。」と予言している。これは、2010年頃のピークの後に来る寒冷化で欧州や北米が小氷期に突入することや、寒冷化のために世界的に降水量が減少することを指している可能性がある。または、2010年頃の温暖化のピークに際して雲が出来にくくなるために、一部地域では降水量が低下傾向となり旱魃が起きるというような複雑な現象を指しているのかもしれない。予言が当たると言う保証はないが不気味である。

最近になって中国の四川盆地やオーストラリアでの旱魃が報告されている。特に四川盆地に隣接するチベット高原は東アジア・南アジアの夏期の降水をもたらす季節風の源であり、チベットの降水量・降雪量・雲量などの変化は夏期季節風の勢力変化を通じてアジア全体の気候に大きな影響を与えると想像される。四川盆地の旱魃では重慶市での揚子江の水位低下も報告されており、これは揚子江上流域に相当するチベット高原東部(四川省西部~青海省南東部・チベット自治区東部)全体の降水量低下を反映していると想像される。単純に考えれば、この地域の降水減少は夏期には地表からの水の蒸発による地温低下を減少させ、冬季には積雪が減少することで太陽光線の反射が減少する効果があり、その結果夏期にチベット高原で大気の加熱が強まって季節風が強くなり、インドや中国だけでなくチベットでも降水量が増加すると想像される。しかし、現実には揚子江上流域や四川盆地で旱魃が発生している。理由は分からないが、複雑なメカニズム(例えば、太陽活動の活発化で雲が出来にくくなる効果のため、等)が関与している可能性が考えられる。

いずれにせよ、2010年頃に温暖化が頂点に達しその後寒冷化が始まる時に初めて中国やインドの近代化の真価が問われることになるだろう。インド亜大陸は急激な人口増加に歯止めがかかっておらず、寒冷化により降水が減少すれば大飢饉が発生する可能性がある。中国の黄河流域でも降水量減少は同様の破滅的な結果をもたらすだろう。中国史では、平和で温暖な時代に人口が激増した後寒冷化や旱魃が発生すると王朝が倒れて内戦・内乱状態になり人口が激減するのが常であった。そして、この内戦・内乱が危機に際して団結せずに各個人が自己の利益のみを追求するという中国の国民性を作りだしたのだろう。台湾が国連からの追放という危機に団結して自己防衛することで中国人ではなく台湾人であるという新しいアイデンテティを生み出したように、来るべき内戦・内乱でもし上海や北京の人々が団結して自己防衛することがもしできるならば、上海人や北京人という新たな民族が誕生することになるだろう。
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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-06-10 19:26:19
渡辺氏が言う
フォトンベルトによって、人間の遺伝子がまったく
変わると言うのは有り得るのか?
返信する
世界の都合 (ふむふむ)
2007-06-10 22:00:35
陸自の元高官の松村劭氏に言わせれば、「世界の都合」ということでしょうね。
http://www.teamrenzan.com/archives/writer/alacarte/matsumuraphp.html
いろいろと国際会議が増加しているようですし
返信する
大予言 (ノストラダムコ)
2007-11-30 23:47:48
はじめまして、ノストラダムコです。
2010-20の予言をします。

温暖化防止を勧めるゴア氏が大統領になります。
権力が無いと取れないノーベル賞を取って、次期大統領は確実です。

石油を原料にしたCO2がでない(少ない)新エネルギーが誕生します。

その新エネルギーを軸に世界は大きく変わります。

ガソリンで動く自動車は全てなくなります。
つまり、買い換えなくてはいけません。
軍事品も同様に、買い換えなくてはいけません。
飛行機もです。全ての原油で動く物は、買い換えなくてはいけません。

では、誰がそれらを生産し販売するのでしょうか?
新しい石油会社?新しい車会社?新しい軍事品会社?
そうではありません。
今までの石油会社が新エネルギーを開発、生産、販売し、特許を作り、他の会社では作れない状況を作り、牛耳るのです。つまりは、中東の国々、ベネズエラ、ブラジルなどの国では、原油を採れてもその新エネルギーを生産することは出来ないのです。

温暖化防止がブームになります。
温暖化防止に否定的な人は悪とされます。

次回のアメリカの敵は共産主義者でもアルカイダでもテロリストでもありません。むしろ人間ではありません。
その敵はCO2です。
全世界の賛成を得て、全世界を大きく変えるには最良の敵です。

911テロを起こしたアルカイダが本当の敵だとわからない様に、CO2が地球温暖化の敵だとは疑わしいところです。
しかし、今回の敵には性格も感情もないので、全世界がCO2のせいだ!と敵にされてもCO2に同情する人はいません。人も死にません。戦争も起きません。ブッシュ政権時よりも平和になります。
しかし、地球温暖化の危機を扇ぐため、自然災害を人為に起こし、人がたくさん死ぬかもしれません。

それでは、古いTVを捨て地上波デジタル対応のTVを買いに行きます。
くれぐれも人工の自然災害には気おつけて下さい。

ps
2010年にゴア氏の「不都合な真実」のパロディー「好都合の真実」が大ヒットします。

ノストラダムコ
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